駒込へ。 テント芝居を見に行った。 「パラダイスロスト 懐かしい夢」水族館劇場。 途中から見たのだけれど十分面白かった。 私は芝居とか映画には没入できないタチで、いつもなら大道具・小道具、照明・音響の入り・切りなんかに意識が行ってしまうのだけれど、この芝居にはすんなり入って行けた。 筋の矛盾とか観念的な長科白とか嫌いな要素もあったのだけれど、さほど気にならなかった。
席が一番後ろで立ち見だった事も、団子坂を登り下っていくバスやタクシーの音すら気にならなかった。
観念的な長科白とか、私の嫌いな部分もあるにはあったし、話の筋やこまかい科白に矛盾はあったりしたのだけれど、あまり気にならなかった。
それだけ面白かったということだろう。
春先に見に行った新国立劇場の芝居とは大違いだ。
舞台装置も思いのほか凝っていて、正面奥と上手・下手の建物が回転して舞台が転換するし、舞台中央は床が外れて奈落がプールになっており、上手・下手のほかにもそれぞれの建物やプールの奥からも入り・はけが出来るようになっているので、思わぬところから人が出てきて思わぬところへ去っていく。 プールからは盛大に水が吹き上げ、上からも大量の水が降ってくる。
間口は狭いのに高さと奥行きはある舞台で客席よりも広いくらい。
はじめはいつものようにメモはとらぬまでも、日記を書く事を前提にみていたのだけれど、そんなことはどうでも良くなり、途中からはただひたすらぼーっと見ていた。 ラストは舞台の高さ・奥行きと大量の水を生かした物凄い物であった。 次も是非見に行こうと思っている。