入谷駅前で待ち合わせてひたひたと朝顔市へ。 乗り越し、乗り換え間違いが重なりひたひたは日が昇ってから到着。 来るまでにあたりをうろうろしていたら朝からやっているパン屋を発見。 コロッケサンドを喰ってみたらこれがまた旨い。 ひたひたが来てからもう一個食べた。
まわると朝顔市も込んできて、売り物の朝顔もしぼんでくる。 「抜けられます」「悪質な街娼・客引きが増えています・・・」の立て看板を横目にしつつ鶯谷から忍ヶ岡中の脇を通ってぶらぶらと上野公園へ。 科学博物館へ入ってみた。 改装してから初めて入ったのだけれど、体験コーナーが大掛かりになっていた。 子供達より、連れの大人たちより、案内ボランティアの爺さんたちが楽しそうだった。
良い老後だ。
上野桜木、谷中へ。 愛玉子に寄ってから日暮里駅で国鉄に乗り中野へ移動。 ひたひたはアパートの契約へ、私は時間つぶしに喫茶クラシックへ。
すごいとは聞いていたのだけれど、ききしに勝る凄さ。 ドアを開けると直ぐレジ。 ここで飲み物の件を買って席へ。 ギシギシ言う階段を昇り切ると「傾いている」などと言う生易しい物ではなく、店全体が波打っている。 壁一面に額装された絵が飾られているのだけれど、どれも水平ではなく微妙に傾いでいる。 脚の折れた座るのを拒否する椅子とか訳のわからない調度品がわらわらと置いてある。隅の席に座ると、椅子も机も建物もすべてが傾いていて、こうして字を書くとぐらぐら揺れる。 店内は薄暗い。 ASA100、50mm f1.4で1/4s開放くらいの暗さ。 ヴィオロンとかだと「照明を暗くしてみました」と言う感じなのだけれど、ここの場合は「あまりに暗いので電気をつけてみました」と言う感じ。 客は思い思いに喋ったり寝たり本を読んだりしていて、飲み物を運ぶとき以外店員は顔を見せない。 そうこうしているうちに店員がジュースを持ってきた。 ここはコーヒーよりジュースがスゴイと聞いていたので頼んでみたのだけれど、なんと書けばよいのか・・・。 みかん水のような、小児科の飲み薬みたいな、バスクリンみたいなオレンジ色の液体で飲むと甘い。
ひたひたらと怪しい中華屋「泰陽飯店」へ。 ここは胡散臭くて安くてそして旨い。 私はタンタンメンを食べた。 その後通販生活のリサイクルショップへ。 いいもの一杯、しかし金が無い。
ひたひたらと別れて南口のPへ。 ファーストレフレックス(ジャンク)を購入。 これはペトリの全身栗林写真機製作所が戦前に下谷の工場で作っていたもので、めったにお目にかかれない。 研究のために購入。