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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2002-05-25 定時上がり [長年日記]

_ と言っても

毎日確実に残業があるので、実質的には「早退」。 少し時間が空いたので中野へ寄ってカメラ屋で店主・客と雑談。 阿佐ヶ谷へ移動して月蝕歌劇団月蝕歌劇団第42回公演「怪魔・二十面相共和国」を観覧。

_ 入場。

会場であるザムザ阿佐ヶ谷の前には客が列をなして入場待ち。 中に入ると相変わらずのすし詰め。 前のほうはかなり悲惨な状態だったし血糊もばんばん飛んでくるので最後列に押し込まれてみた。 結果的にこれは大失敗。

空調がタコなので兎に角熱い。 梁が邪魔になって舞台のはけ口の半分から上が見えない。 これて同じ料金とは酷い。 まぁ血糊が飛んでくるのとすし詰めにされるのと天秤に掛けて後ろに行ったんだけどやはり失敗。

_ セコな客

「暗転中に携帯のメールをチェックする客。」「つまらないギャグで大笑いし、そのギャグの面白さを大声で説明する客。」「最前に座っていた客が途中で堂々と便所へ。」 1/3くらいはこんな客。 キャクがセコだと演るほうも甘くなるので困る。

_ 芝居そのもの

あいかわらずの高取英の脳内で作られた後、話の整合性について検証されていない判りにくくつじつまの合わない話。 登場人物が多すぎて1人2役3役がおおく判りづらさに拍車を掛けていた。 全体を通してどうこう言うような芝居ではなかった。 場面場面の面白さと一部の役者の見せ場を見に行ったような物。

_ 見せ場

冒頭の回想シーンでは髪にリボン、赤白の矢絣の着物に紺の袴で女学生。 現在のシーンでは40近い奥様。 これを早替わりでやってきちんと演じ分ける野口員代が良かった。

学帽に白ワイシャツに学生ズボンといういでたちで小林少年役の一の瀬めぐみ。 森永理科本人サイト日記(5/24分)によると、修学旅行で観に来ていた(←これはどうか思うが<笑>)女学生は本当に男が演ったものと思っていたらしく、役者紹介でざわついていたとの事。 それくらい嵌まっていた。

その森永理科も役の演じ分けができていてなかなか良かった。 この人もいつも通り少年役。

長崎萌はやはり凄い。 今回は割と厚着(笑)。 歌は殆ど生歌。 こちらも2役だったのだけれど、男役と女役で同じ曲をキーを変えて歌うなど、能力値の高さを見せていた。

いろいろアラも目立ったが秋山文香(制服向上委員会)が頑張っていた。 濁った目が良い(笑)

三坂知絵子もメガネっ娘のミニスカ婦警と明智の妻(こちらはしっとりと和服)の2役。 言われなければ同じ人とは思えない。 凄かった。

_ 小ネタ

脚が不自由な娘役の秋山文香。 車椅子に乗っているか松葉杖(みたいな金属製の片手で使うやつ)をついているのだけれど、これが仕込み杖になっていてこれで立ち回り。 革労協かよ!!(笑)。

このあたりはRG上がりの高取らしい(←おい)

_ 終演後

駅前の飲み屋は軒並み満席。 仕方なく都内某所の非公然アジトで呑み。 仮眠してから朝一で帰宅。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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