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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2004-10-27 [長年日記]

_ 厭な事が続く日々

体調が悪い。 無茶な生活を続けている所為だとは思うが、免疫力が落ちているらしく、ちょっとした傷が化膿したり、その周りが腫れたり、全身がむず痒かったり。
足の裏が腫れていて、立ち仕事なのでかなり辛い。

カメラはベッサRの露出計が死んだ。 こう言う新しいカメラを直す修理屋と付き合いが無いので、どこに出そうか思案中。 新宿のキムラが引っ越して落ち着いたら持って行こうと思う。

DVDを観ていたら戴き物のvaioのサウンドボードか何かが死んだらしく、音が出なくなった。 一応開けてみたが判らん。

_ 地震

神戸で地震が起こる二週間くらい前に、私がその頃住んでいた街を震度5強の地震が襲い。 パチンコ屋が倒壊して2人死んだ。
私は本屋でバイト中だったのだけれど、横揺れの方向と本棚の方向がシンクロしちゃったので、明日から棚卸だというのに、魔法のように棚から本が飛び出して床に積もった。
数秒して停電。 客をその場にしゃがませて外に出ないように指示したら、案の定まわりのビルからガラスが降ってきた。 月明かりに輝くガラスの破片が美しかった。
アパートに帰ると、冷蔵庫が部屋の真ん中まで歩いてきており、本棚の横板が外れて1000冊からあった文庫本が積み重なっていた。
本を棚に戻しながら棚卸をし、年末年始を本屋の店番とコンビニの夜明かしのバイトを掛け持ちしてタコ部屋労働に勤しみ、漸く落ち着きかけた正月の三日だったか、震度4の余震が来た。
10時から本屋のバイトに行かねばならず、もう少し寝ていようと思ったら誰かが窓をノックした。 いつも以上に開けにくい窓を何とか開けると、向かいのアパートの住人が立っていた。
「おたく、傾いてますよ。」
よくよく見ると、部屋の東側半分が沈下していて、壁と畳の隙間から雪が見える。 開けにくいと思った窓は、平行四辺形になったいた。
これまた平行四辺形になった玄関の戸を蹴り開けると、家の下には見事な地割れが走っていた。 その見事な地割れは便壷の上を通っており、季節はずれの肥やしの臭いがあたりに立ち込めていた。

_ その後

4×2だったアパートは、半壊した私の部屋とその上の部屋を取り壊して3×2になり、私は反対側の端の部屋に敷金・礼金無しで引っ越した。 生き死にに関わるような被害ではなかったが、それ以来地震の揺れに敏感になり、「地震だ」と思ってTVをつけても、住んでいる街の震度表示がなされない事もしばしば。 一寸でも揺れたら、熟睡していても目が醒めてしまう。 これは引っ越してこっちに帰ってきても暫らく直らなかった。

_ で、何が言いたいのか。

地震に「遭った」だけでも、精神的にけっこう辛いものがあるのです。
現地に行くにしろ、電話を掛けるにしろ、そのあたりの気遣いはしていただきたいものです。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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