帰宅時に駅を出ると、向かいの家の庭の沈丁花が咲き始めて、あたりは便所の消臭剤の臭いに満たされていた。
私は春の到来を誇示するようなこの花の押し付けがましい臭いが昔から大嫌いで、この花が咲き始めると憂鬱になる。
カウンターの奥の棚にアイリッシュ・ミストの瓶があったので、マスターに「アイリッシュコーヒー用ですか?」と訊いて見たら「そうです。」とのお答え。
アイリッシュコーヒーは、濃く淹れたコーヒーにアイリッシュ・ウィスキーを加えて、ゆるく立てたホイップクリームを浮かべたもの。 普通はアイリッシュ・ウィスキーを使うのだけれど、香りが無いから使わない。 むしろスカッチを入れたほうが美味しいのだけれど、それではアイリッシュにはならない。 そこでアイリッシュ・ウィスキーベースのリキュールであるアイリッシュ・ミストを使っているのだそうだ。
アイリッシュ・ミストはアイリッシュ・ウィスキーにヒースの花やクローバー由来の蜂蜜や各種ハーブを加えたもの。 仄かに花の香りがする。
コアントローやグランマルニエなど、柑橘系のリキュールを入れても美味しいのだけれど、これもアイリッシュにならないので・・・、と笑っていた。
都内某所は、築70年だけの事は有って、隙間風が洒落にならない。 畳の隙間から冷気が上がってきて、かなり冷える。
徹夜でプリントをする時などは特に寒さが堪えるのだけれど、酒を飲んじゃうと仕事にならないので、コーヒーを飲む事にしている。
インスタントなのだけれど、豆は奢ってUCCの高い奴を。 クリームはクリープを。 コーヒー濃い目、クリープは多め、砂糖は入れずにラム(ロンリコの151プルーフ)をたらりたらたらと。
醒めたまま酔えて、おまけに暖まる。
Dratcrirl
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