盆暮れは東京タワーのNight View DJもお休み。 全員出る日でもあり、仕事帰りに秋葉原へ。
7時を廻った頃8階に上がると、丁度開演するところに間に合った。
宮澤生誕とお盆休みが重なって無茶な込み様。
売店の扉の前からエスカレーター乗り場まで、ぐるりとロープを張ってスタッフ用の通路を確保してあって、その内側がモニター観覧スペースになっている。
便宜上「観覧」と書いたが、実際は観覧している人の方が少なく、殆どの人は「屯している」と表現した方が良い感じ。
常に喋っていて、歌が始まると少し静かになり、MCになるとまた喋り始める。
これは歌を聴いているから喋らないのではなく、単に喋る声が聞き取り辛いから。
座って語らえる場所なら他に幾らもある訳で、何をしにここに来ているのか全く理解出来ない。
生誕蔡の華やいだ雰囲気を味わいに来ているのかもいしれないが、それにしても煩く、五月蝿い。
昔馴染みの「前はカフェの子に言って音量上げてもらったりしたんだけどねー」てな感じの昔語りを聞いて、そうやって音量が上がったところに血相変えて飛んで来た三島無玄がカフェっ娘怒鳴りつけて泣かした上に音量ゼロにしてしまった事があったのを思い出した。
三島氏、元気だろうか?。
開演はしたものの、始まりの小芝居は怪談仕立てだったらしく、暗転したまま進行。 結局何が何やら判らぬまま一曲目。
河西智美らしき、聞き覚えのある声の悲鳴だけが耳に残った。
チームKが全員揃う事に成っていた訳だが、小野が体調不良で休演。 奥と小林も一部出演。
成瀬の居なくなった穴に研究生の石田、小野の穴にチームBの片山、小林が出ない部分には研究生の鈴木まりや。
片山と石田はモニターでも判別できたが、鈴木まりやは結局最後まで何処に居るのか判らずに終わった。
モニターで見ていると、石田と近野だけ動きが違う。 なんと言うか、若い。 昔の秋元のような、角の取れていない動き。
石田は荒っぽい位なのだけれど、その分目を惹く。
大島は、チームKのメンバーが殆どで安心してやりたい事をやりたいようにやれる「攻めの日」らしく、こってりした仕事。
全体曲でも、モニターに映るところに居る限りに於いては常にそれと判別できる。
振り付けの一つ一つに乗せる情報量が桁違いに多い。
前半の全体曲が終わって自己紹介。 スピーカーの音量そのものは、喋っている内容を聞き取れるくらいの大きさではあるのだけけど、その辺でくっ喋っている莫迦が多いので何を言ってやがるんだか丸で聴き取れない。
奥の声が大人びていた。 もう中学二年生か・・・。
「昨日野球を見に行ったんですけど、ミスター・ロッテと呼ばれた有藤(道世)さんと写真を撮りました。」と嬉しそうに話す倉持。 (この辺りは気合で聞き取った。)
ロッテが勝ったマリンスタジアムの西武戦だと思われるが、球場で撮ったのか有賀藤(海浜幕張駅前のプレナ幕張にある有藤経営のお好み焼き屋)で撮ったのかは不明。
この若さでミスター・ロッテが初芝清ではなく有藤道世であるところに、ご父君の薫陶が窺い知れる。
エンドロール(梅田、大島、松原、野呂)
梅田と並んで踊る大島が奇妙。
動きに切れが有るのは梅田であり、それと並ぶと大島は少しもっさりした感じがしないでも無いのだけれど、動きの一つ一つに情念がたっぷり盛られていて、上手く書けないがとんでもない事をさらりと演っている。
凄いのは、判る。 しかしそれを上手く説明する言葉を私は持たないし、大島の意図を100%汲み取って見ているとも思えない。
梅田も松原も野呂も、水準以上の仕事はしているのだけれど、ここに大島が入ると持って行かれてしまう。
逆に言うと梅田と松原と野呂がしっかりしているからこそ、大島もここまでやれるのだと思う。 もしここに研究生が入っていたら、大島は全体のバランスを取りに行くだろう。
わがままな流れ星(片山、小林)
のっけから怪談仕立ての小芝居で泣かされてどうなるかと思ったが、ユニット曲までには立ち直ったようで、きっちり仕事をしていた。
急に呼ばれたらしい片山もソツなく。 チームBでの片山ではあまり見られない可愛らしい歌と振りだが、さまになっている。
愛の色(石田、奥、大堀、近野、増田、宮澤)
これだけ濃い面子の中に入ると、余程頑張らない限り埋没してしまう。 近野と石田の気合の入りようが尋常でないのも理解出来る。
この中で自分を出して行くのも大変だと思うが、この「チームK」と言う環境の中で演れる事の魅力は、それに勝るのだろう。
抱きしめられたら(河西、佐藤、倉持)
自分を可愛らしく見せる技術にかけてはAKB48でも屈指の河西を真ん中にして、脇に廻った佐藤夏希の動きが面白い。
敢えて楷書の動きにする事によって、河西を殺さずに自らの存在感を出している。 良い仕事。
虫のバラード(秋元)
秋元の声が生きる音域で作られていて、余計な振り付けも無いから、秋元も歌に集中出来るし、歌に説得力が出てくる。
秋元の声が大きくて相手の話が聴き取れないからと言うのもあると思うが、この曲の間は無作法な客のお喋りも已んだ。
エンドロールの四人の間繋ぎのあと、後半全体曲。
片山は全体曲でもチームK的な動きで、上手く溶け込んでいる。 急に呼ばれたり大変な事も有ると思うが、それも含めて良い経験を積めていると思う。
小芝居その他で押しに押して、全曲終わる頃には九時を廻っており、中学生抜きで宮澤の生誕イベント。
今日の宮澤は言葉に詰まる事も呂律が怪しくなる事も無く、自分の言葉で起承転結の有る話をしていた。
明るく手繋ぎ挨拶で〆。
梅田の休演と出演の情報が錯綜し、チームK全員を無理繰り揃えようとした感じもあって、幾ばくかの「悪い予感」を抱えて見に行ったのだけれど、今日のところは杞憂に終わった。
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