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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
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写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-08-11 midevil [長年日記]

_ UTB 6・8合併号

隔月刊誌で合併号と言うのも珍しいが、これも震災の余波。

鈴木愛理
9ページ10カット、見開き1箇所。 撮影は西田幸樹。
表紙と見開きは、早咲きの桜の中でのカット。 これがお蔵入りにならずに済んだのは嬉しい。 季節はずれではあるが、これはこれで良い。
寒そうな水着も含めて春先の写真なのだけれど、そう言う前提で見れば良質のグラビア。
例によって服を着たカットの方が表情も良いので、水着は蛇足に思えるのだけれど、これはこれで商売上必要なのだろう。

大島優子
6ページ6カット、見開き1箇所。 撮影は桑島智輝。
沖縄で藤代冥砂に撮られたグラビアは(そして、その後暫くのものも)炭酸の抜けたサイダーのようで、私には甘口に過ぎたのだけれど、これは程の良い抜け加減。
以前の大島優子は仕事となると力の抜きどころが無く、見ていて疲れることがまま有ったのだけれど、グラビアでは漸く緩急が付けられるようになってきた。
ハズレ無しの6カット。 眼福。

足立梨花
7ページ9カット、撮影は佐藤裕之。
和装と洋装と水着。 やわらかく光を廻した佐藤裕之の作風との相性も良く、足立梨花の役者としてのスイッチも入って、歯車の噛み合ったグラビア。
特に2ページ目と3ページ目の和装のカットが趣深く、中世風の書体で横文字の入った半襟も面白い。

_ 週刊プレイボーイ 2011 No.32

SKE48
6ページ15カット、見開き1箇所。 撮影は今村敏彦。
表紙は松井珠理奈を挟んで、左に高柳明音、右に松井玲奈。 高柳明音がここまで出世するとは思わなかった。
グラビア本編には、この三人に加えて矢神久美、須田亜香里、木本花音、大矢真那、小木曽汐莉、秦佐和子。 矢神久美は表紙の3人に準ずる扱い、
さて、SKE48も遂に水着展開。 NMB48にこれだけ形振り構わぬ売り方をされてしまうと、先行者としてやらざるを得ないのだろうか。
例の如く流れ作業のグラビアではあるが、出来はそれなりに良い。 しかしもう少し丁寧に撮って欲しくはある。
額に浅草海苔をペタリと貼り付けたような高柳明音の髪型は素材の持ち味を減殺しているように思うのだけれど、なんでこれに拘るのか判らない。
ブログに上がるセルフポートレートでは、岡本太郎が憑依したかの如く目を見開いた写真ばかり載せる小木曽汐莉は、このグラビアでも目に力を入れてこじ開けたような表情が多い。 そこまでしない表情の方が可愛らしいのだけれど、その辺りが判っていない。

今村敏彦らしくはない写真だが、表紙の松井珠理奈が実に良い。 元々の大人びた顔立ちに、実年齢が追い付いて来た。

峯岸みなみ
5ページ5カット、撮影は中山雅文。
例によって退屈極まる中山雅文のグラビア。
ピントも露出もきっちり合わせて来る撮影技術は、街の営業写真館の主としてなら良い仕事。 ヒトをモノとして撮る技術には長けているが、その場にある空気から何から、被写体の物自体以外の部分がまるで写し取れて居ない。
その場で何をすべきか判断して複数の答えを用意できる峯岸みなみの小悧巧な部分に助けられて表情の幅は出ているが、そればかりが目立ちすぎて逆に鼻につく皮肉。
峯岸みなみが守備的な仕事をさせられている。

奥仲麻琴
5ページ17カット、撮影は川島小鳥。
可憐な外見だけが先行しがちな奥仲麻琴の"それ以外"の部分が切り取られている。
造形美だけではない、仕草や佇まいの可愛らしさまでちゃんと撮って貰えている。
グラビアでの定番のポーズが無いのも良い。

森田涼花
5ページ7カット、撮影は今村敏彦。
浜辺とその近くの民宿と思われる昭和の日本家屋での撮影。 その場にある光で撮っているので、顔に影が挿したり被写体ブレが起きたりもしているが、その分生々しく撮れている。
森田涼花は生々しく撮っても生々しくなり過ぎないので、今村敏彦のロケでの撮影手法との親和性は高い。
SKE48もスタジオに押し篭めての流れ作業の割には良い出来であったが、本領はこちらにある。
被写体に魔法を掛けるが如く自然な表情を引き出すのが今村敏彦。

熊田曜子
7ページ9カット、撮影は沢渡朔。
洋館、窓からの光、背景に木々の緑。 これが先ず巧い。
舞台を整えたところに、撮られ慣れた熊田曜子。 大人が大人を撮った、大人のグラビア。

bump.y
3ページ7カット、撮影は熊谷貫。
路線変更が賛否両論(私の周りでは、主に「否」)のbump.y ではあるが、売り出し方のブレも感じる3ページ。
熊谷らしくない、切っ先の鈍いグラビア。 まるで切り込んでいない。
貶すほど酷い出来では無いが、褒めるほど良くも無い。

丸高愛美
6ページ8カット、見開き1箇所。 撮影は栗山秀作。
モデルとしての良し悪し以前に、撮られる写真にハズレが多すぎた丸高愛美であったが、このグラビアは良い。
これまでより露出度を上げざるを得なかったのでは無いかと思われるが、実に綺麗に撮って貰えていてうらぶれた感じはしないし、程よく生々しい。
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# Dwightsa (2014-02-05 01:42)

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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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