レギュラーのバニラビーンズに AeLL. と Dorothy Little Happy と言う顔付け。
バニラビーンズはアンケートなどに基づいてゲストの人選にも関わっているとのこと。 Tomato n' Pine が主催ライブとして POP SONG 2 U をやっているのと、意味合いや目指すところは同じなのかもしれない。 次回は是非 Tomato n'Pine を呼んで相互乗り入れしていただきたい。
積極的に観に行こうとは思わなかったり、寧ろ毛嫌いしていたグループが出てくることもあるが、ここで見て良さに気づくことも有る。 今回も(初見ではないが) AeLL. が楽しかった。
AeLL.
オケの出だしが流れなかったり、音響トラブルに見舞われても全く動じない。 風が強くなった2回目3回目は髪を纏めてみたり、現場対応力が高い。
曲は例によってメッセージ色が強く、私は食いつけないのだけれど曲は悪くないし、西恵利香(苦労人)が芯になっていて歌も上手い。
年長組二人がしっかりしていて年少組二人が覚束無いのだけれど、覚束無いなりになんとかなっているのも面白い。
ステージ脇ですれ違った篠崎愛が思いの外細くて驚いた。
Dorothy Little Happy
10分程のステージを三回廻しなのだけれど、三回とも衣装を換えてきたのには驚いた。 換えて悪いって訳では無いが、力の入れどころが間違っている。
致し方の無いことでは有るのだけれど、首都圏へ打って出ると言う意気込みが強すぎて空回りしているような印象。
世の趨勢がそうであるのは承知しているが、踊らせ過ぎ。 成り立ちからしても歌よりダンスに重きが置かれるのだろうけれど、激しく踊りながら歌うと金切り声に近いものになってしまっていたのも気になった。
ただ、目当てで来ている客だけでなく、競艇オヤジまで含めた全体に向けて目配り気配りをしており、意識は高く持っている。 押し付けがましい圧迫感は有ったが、それも意欲が先走りすぎたからなのであろう。
客は聞きしに勝る民度の低さで、ダッシュできていないダッシュケチャであったり、やっている事がヌルい割に傍若無人。 似たような無茶をするのでも AeLL. の客が押し引きの加減を心得ているのとは対照的に終始暴れていた。
他のグループの出番にはセコ場か何かに行ってやがる癖に、途中でドヤドヤ戻ってきたり、置きっ放しの荷物の前に立っていた客に「見えないからどけ」と難癖を付けたり、呆れ果てたる屑加減であった。
これも送り手側が客の分母を増やすことに狂奔して内実を等閑にしてきた事に起因している。 何につけても背伸びと無理が目に付く。
ラモーンズの Rock and Roll Radio みたいな煽りの入った曲も耳に残ったし、デモサヨナラを〆に持って来る構成も意欲的だったが、如何せん尺に対して詰め込み過ぎた印象。
振り付けの過剰な激しさが暴れたいだけの客層に受けているのだと思うが、それが客の裾野の拡がりを阻害することになりはしないか。
バニラビーンズ
暦の上では夏となり、漸く防寒具からは解放されたが、江戸川競艇は中止になるくらいの強風。 風が強すぎて飛んではいけないモノが飛びそうになって大変そうだった。
これまでそう言う点で気を揉んだことは無かったが、ワンピースの裾が短いところに持ってきて舞台が高かったり、風が吹くと色々危うい。 それをおくびにも出さず、ににこやかに遣り過ごす強さ。
セットリストも巧く組んであって、レースの合間の短い時間に3曲演るのは勿論、喋りも挟んで客を飽きさせない。
次回は7/20に開催との事。 バニラビーンズカップと言うレースに併せてらしいが、それも楽しみ。
些か寝かせすぎた。
楽しい記憶は「たのしかったなぁ」てぜ漠然として行くが、怒りは具体的に残るので、矢張りレポート的なものはとっとと書いたほうが良い。