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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-05-06 金を取って撮るパンチラカメラマンの存在意義とは [長年日記]

_ フォトテクニックデジタル 2014 5月号

筧美和子
表紙と巻頭グラビア14ページ16カット、見開き1箇所。 撮影は樂滿直城。
撮影技術誌なので使用機材と撮影データが載る。 このページはEOS-5D MarkIIIを使用していて、当然レンズもキャノン。
白く飛んだ部分のスッコ抜け方がキャノンかな、とは思うが、然程気にはならず。 破綻の無い写り。
衣装は3パターン、髪のあしらいにも変化をつけていて(残念ながら表情や仕草の引き出しが少なく、モデルの魅力は感じないが)構図の切り方やポージングの多彩さは面白い。
編集の腕が落ちているのではないかと思わせるのが、写真の取捨選択の悪さと割り付けの凡庸さ。
値下げ前はもう少し攻めた誌面構成であったと思うのだが、ニコパチの詰まらない(これはモデルの所為でもあるが)カットを大きく使い、一寸捻ってモデルの表情を引き出したカットは扱いが小さい。

葵わかな
6ページ16カット、撮影は長野博文。
長野博文でなければ撮り得ない素晴らしいカットが二束三文の扱い。 反面、長野博文でなくても撮れるような凡庸なカットを大きく扱う愚。
大きくしないと良さの伝わりづらい写真を小さく扱い、小さくても見りゃ分かる写真を大きく扱う。 これは写真技術誌としてどうなのだろう?
買って貰えなければ、利益率が一定以上でなければ雑誌としての存続が出来ないのも分かるが、値下げした分誌面の質を落とすのはいただけない。
30~31ページに小さく並べられた写真群の質は良い。
雑誌のグラビアはカメラマンの腕だけでなく、編集者の審美眼や割り付けのセンス、事務所の思惑などにも大いに左右される訳であるが、それが撮影技術誌で起こるという悲劇。

松田るか
6ページ25カット、撮影は小林幹幸。
見開き→コラージュ見開きと言う構成。 少ないページ数でさまざまなカットを見せるにはこうするしか無いのは分かるが、もう少しページ数を割いても良いのではなかろうかと思える、コラージュに散りばめられた写真の質の高さ。
見開きで大きく使われているカットには必然性があり、その点でのバランスの悪さは感じないが、無理矢理詰め込んだ感じは否めない。

高須力のライブ a GOGO!(Cheeky Parade)
1ページ目上段、メンバーがジャンプしているところを下から撮影。 パンツ(とかそれに類するもの)が写っていないから掲載したのだと思われるが、そもそもその角度で撮ることからしておかしい。 矢張りこの高須力と言うカメラマンは駄目なのではないか。
寄ったカットは全てピタリと止めた決め顔。 ライブの写真で顔見世グラビアとは此れ如何に。
動いているものを止めて撮るのが上手いが、その日その時その場所でしか撮れないカットが撮れていない。

ただ、フォトテクニックデジタルの編集部の審美眼と編集能力が落ちている事も考えると、高須力にセンスが無い(アイドルという存在を見下している)だけではない詰まらなさなのかも知れない。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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