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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2014-12-14 おまけ公演 [長年日記]

_ PIPが送る90分完全無料単独ライブイベント!!@WALLOP放送局(押上)

「月に一度か二度」と濱野は語っていたが、早くも二度目のライブ。
どういう事なのかと思ったら別枠らしい。
ライブの案内によると
先日11/30より、押上WALLOP放送局を舞台に新たな月1定期公演を始動したPIP。
定期公演ではWALLOP放送局でのバラエティ番組「PIPEACE」の公開収録を兼ねていますが、今回12/14(日)は、約90分のPIP単独ライブのみのイベントを開催いたします。(ライブイベント後、3Fスタジオにて物販交流会も行います。2ショットチェキ会・サイン付き)

「入場無料(ドリンク代なし)」となりますので、ぜひお気軽にPIPライブまで足をお運びください!

とのこと。
同じ箱でやるライブは回数が多い方が良い。

文字通りの師走で濱野も忙しいらしく、告知が遅くなったり入場予約が前日にずれ込んだりしたが、バタバタはしつつも回している。
今回は濱野(舞)、山下、栗城、石川の欠席が事前に告知されており、牛島も体調不良でお休み。 選抜に空きが出来ると見どころも増える。

定期公演の初回は一束からの集客があったが、冷やかしも多かったと見えて裏が返らず六割からの入り。
一定のスペースにどこまで客を並ばせられるか測ってあるようで、スタッフの連携もよく、客入れは前回よりスムーズに行われてほぼタイムテーブル通りに入場・開演。 この辺りは実にしっかりしている。
ウェストミンスター寺院の鐘が響き、澤村の影アナで注意事項。 「盛り上がってますか?」との問い掛けが解らない。 まだ何も始まってはいない。

ほどなくして開演。 全体曲を4曲。
小林は低めの二つ結び。 自動空戦フラップ。 小林はハウリングの兆しを耳で感じ取るとさりげなくマイクを逃がしていた。 細かく良い仕事。
羽月は前髪を自棄糞に固めた妙な髪形。 些かケープを掛け過ぎなのではないかと思う。 他にもこの「羽月式ヘアメイク術」を駆使しているメンバーが散見されたが、固めて誤魔化すのは髪にあまりよろしくない。
今回はダミーマイクをほぼ人数分使用。 ハウリングを起こしやすい環境であり、ミキサーには厳しいが、ダミーでも「マイクらしきもの」はやはり持っていた方が見栄えが良い。 全員生きたマイクを使えるのが理想ではあるが、設備と運用に金が掛かりすぎる。

4曲終わって自己紹介。 前列が捌けたあと、裏に持って行ったマイクを切らなかったのでガヤを拾ってしまっていた。 このあたりも音響担当者がライブ慣れしていないところの弊害が出てしまっている。

中盤はユニットコーナー。

向日葵 (永瀬、空井、柚木、森崎)
牛島パートに柚木。 ここに入ると役者が違って鎧袖一触の感。
柚木は膝と足首が柔らかく、爪先重心。 これ見よがしにならぬ控えめな巧さ。

ハート型ウイルス (小林、御坂、豊栄)
豊栄は珍しくデコ出しの髪形。 才槌頭の中に灰色の脳細胞。
御坂はトチっても顔に出ないのが良い。 こで絶望的な表情をされると見ている側も辛い。

てもでもの涙 (北川、柚木)
北川は動きと表情に情緒が出てきたし、マイクの扱いも適切になりつつある。

てもでもの涙 (羽月、橋田)
引き続き「てもでも」。 橋田は憶えなければならないことが多すぎるのか、出来としては良くないが、懊悩を滲ませつつ前を向く姿は美しかった。

高嶺の林檎 (瑞野、澤村)
受験も首尾良く終わり、晴れやかな澤村。
瑞野はスピーカーに対するマイクの逃がし方、止め撥ねなど、仕事が細かい。

天使のしっぽ (福田、小室、橋田)
夢見る15歳 (福田、工藤、小室、橋田)
ウィンブルドンへ連れて行って (福田、柚木、橋田)
この3曲は入り捌け、メンバーの入れ替わりも含めて上手く繋いであった。
本日八面六臂の橋田。 慣れた曲では明るい表情。 福田はそう言った「空気・雰囲気」を直覚的に捉えて表情が変わる。
小室は身体で憶えて考えなくても踊れるようになりつつあり、表情も動きのキレも良くなっている。
工藤は世界中の苦悩を一人で背負ったように陰々滅々としていた最初期から較べると実に良くなった。 表情も動きも軽く明るく、最早「呉下の阿蒙」ではない。 次回も括目して見たい。
動きの自由度の高いユニット曲になると水を得た魚の柚木。 広いところで見たい。 舞台が大きければ大きいだけ映える。

僕を信じて
選ばれたから
きっとぐっとサマーデイズ
タンポポの決心

終盤は選抜組によるオリジナル曲からタンポポの決心で〆。
石川と濱野の穴は瑞野・永瀬と北川が埋めていた。 瑞野・永瀬は守備固め要員としては十分及第点。 華こそ無いが破綻しない。
後列の北川、客とケチャの応酬。 北川は客との馴れ合いの匙加減が上手い。

僕を信じて
きっとぐっとサマーデイズ

熱いのと演目の密度が濃いのとで、長めにインターバルをとってアンコール2曲。
モニタースピーカーが無いので、客が盛り上がると音が取れなくなることがある。 音響面ではこの辺りが課題。
客を煽るのは良いが、演者がMIXというのは如何なものか。 MIXなんざ舞台の上で起こっている事とは関係の無い、客の謂わば自慰のようなものであり、演者が手を貸すは本末転倒であり、自己否定でもある。

最後の最後、暑さもあって全員ヘロヘロになっているところで、後ろの方で見ていたカオポイント石橋哲也が二列目端の空席にするっと滑り込む。
これで空気が入って笑顔が戻り、終演。 曲が終わるや立ち見の中に戻る石橋、良い形の援護射撃であった。

音響はライブ前提で作られていない収録用のスタジオとしては限界に近いところまでやっているように感じられるが、オケとマイクのバランスは相変わらず悪い。 それでもハウリング対応も含めて前回よりは格段に良くなっていた。

客が増えたり減ったりするのは精神衛生上良いとは言えないが、出来が良くても悪くても常に大入りと言う状況から較べると、どうやって客を増やすか考える事が出来るだけでも、後の人生にはプラスに働くのではないかと思う。

スタッフが客を信用していられる状態は辛うじて続いているが、二人分の椅子の真ん中にシレッと座って場所取りをしたり、後ろで騒ぎたくなって放棄したり、椅子の上に立ち上がったり、荒れる芽は育ちつつある。
愛国無罪系の馬鹿とどう折り合いをつけるのか、数が増えないうちに対処法を考えるべきであろう。

濱野智史は中間子説的に客の行動を観察し、心理を洞察するけれど、打つ対策としては性善説に振れて客の理性に寄り掛かるものになってしまっている。
ここに私は危うさを感じる。

それでもまだまだ平和ではあり、見ていて楽しいのも間違いない。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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