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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2015-11-22 何を信じろと言うのか [長年日記]

_ PIP定期公演第二章 #14 PIP月イチ定期公演2015年11月

入場待ちの整列が始まる頃はつ離れしないのではないかとすら思われたが、蓋を開けてみれば椅子席が埋まる程度には入っていた。
これが PIP:platonics idol platform の現状なのであろう。
今月は福田が体調不良でお休み。CDリリース前後に有耶無耶になってしまった派生ユニット兼任組や休業時の話では復帰している筈の豊栄、開店休業の山下については出る出ないの告知すら無い。
遡れば北川もそうなのであるが。

CD選抜組から福田を抜いた五人で前半のバラエティ番組から。
メンバーに自室の写真を撮らせた物を送って貰っておいて、それを上げたり下げたりする「お部屋拝見」。
経済デザイン学科なるものを優秀な成績で卒業したにも関わらず私服のセンスは壊滅的な空井美友の為に、メンバーがいろいろ持ち寄ったものを着せてなんとかするコーナーの二題。

転がす方も転がされる方もきっちり仕事をしており、金の取れる一時間。
すっかり無料が売りになってしまっている定期公演ではあるが、そろそろ中身についても語るべきだと私は思う。

少々インターバルがあって、後半のライブコーナーへ。
開演前の影アナで毎度「盛り上がる準備は出来ていますか?」と問われるのだけれど、開演してから提供される物次第で客の反応なんざ幾らでも変わる訳で、厭な予定調和だと思う。

アキハバラブ
暗転からの一曲目。 「またモモーイの一丁噛みかよ!」と身の回りの Perfume 客がゲンナリしていたのが今となっては懐かしく思い起こされるが、AKB48関連の曲がオリジナル以外の持ち歌の大半を占める中では面白い選曲だと思う。

ステージ上手壁面にストロボライト。
専任の証明担当も凝った機材も置けない中で、なんとかそれらしく見せようと言う箱側の創意工夫。

僕を信じて(空井美友ver.)
誘惑のハートビート


ライブになったら客が増えていた。

ユニットコーナーの着替え待ちでフリートーク。
次の生誕は空井だと言う話など。 工藤はもう居ない。

向日葵
時間が掛かったので何を遣るのかと思ったらこの曲。
五人の曲を二人で遣れば粗も目立つし貧相にも見える。
会議室時代から遣ってきた曲では有るが、慣れているが練れてはいないし季節感も無い。

応用力や対応力はあるが、悲しいかな発想力が無い。
現場の兵卒や下士官としては優秀でも、将校の器ではなく、プロデューサーとしての視点に欠ける恨みがある。

そばかすのキス
こちらも群舞だから華やかに見えていた振り付けを縮小して五人で遣っているので舞台が淋しい。
やりくり上手ではあるけれど、新鮮味が無い。
来れば来たでそれなりに楽しくは有るのだけれど、閉じてた輪の中に居る息苦しさは否定できない。

石川野乃花の皮膚の収縮が痩せるスピードに追いついたようで、若干荒れてはいるがハリは出てきた。

明日は明日の君が生まれる
借り物ではあるが、漸く新曲。
中西パートを小室、秋元パートを石川、宮澤パートを濱野。
生で歌う前提で作られておらず、リリースイベントの際に歌の上手い中西でさえ口パクだった曰く付きの曲を持ってきたので驚いた。
後半は矢張り苦しいののだけれど、それなりに聴けるものにはなっていた。

十二月の告知。
体調不良で休演することになっていた福田蘭奈が到着したとのことで呼び込まれたと思ったら、十二月の定期公演を以て辞めるとのこと。
福田も草創期から中核メンバーとして PIP:Platonics Idol Platform を背負ってきた訳であり、高校進学に当たっては芸能活動を出来る所へ移るなど、覚悟を決めた活動はしてきたと思う。
アイドルとしての未来を提示してやれなかった濱野智史にも、責任の一端はある。

僕を信じて
で一旦〆。 何を信じろと言うのか。

一旦捌けてアンコール待ちの暗転。 客の心も暗転したまま与太話をするものも無く、黙りこくったまま時間だけが過ぎていく中、そろそろマズいかなぁと思った頃合いで漸くアンコール。

RUN RUN RUN
PIP Move On!

メンバーも空元気を出して歌い踊っていたが、なんともやりきれない気分を引きずって終演。

見るべき物はあり、それなりに楽しく過ごせはするのだけれど、どんよりした気分は其処此処に。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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