前座勉強会になると、前座二人にゲストで真打と言う構成になる。
開演も10分前倒し。
並んで会場を待っていると、中から太鼓の稽古をする音が漏れて来るのであるが、どちらが叩いていたのか、これがまた空っ下手で微笑ましい。 微笑ましいが延々聴かされると中々つらい。
「出世藤堂」田辺いちか
「寛永宮本武蔵伝 天狗退治」神田みのり
「寛永宮本武蔵伝 熱湯風呂」神田みのり
「天狗退治」を読み終えたところで「まだお時間があるようですので」と「熱湯風呂」を読み始める。
読み終えたところでお席亭が出て来てゲストの宝井一凛先生休演のおしらせ。
食ってかかったり文句を言ったりする客もおらず、無事御開き。
二人共蹴躓いたり抜けたりトチったりする場面はあったが、自分の口調とリズムは出来掛けているように思われる。
「粗いな」と思うところと「おや、これは。」と膝を乗り出すところと綯交ぜになっているのが前座勉強会。 腐すのは野暮と言う物。
一凛先生の入りの遅れ→休演をどの段階で知らされたのかは分からないが、それが動揺に繋がったのかもしれないし、そうではなかったかもしれない。
入りの遅れとか休演、抜いちゃうなんて事は常に有り得る事なので、これを糧にしていただきたい。