司会・漫談 猪馬ぽん太
シネマトーク 根本貫一
「鼓ケ滝」一龍齋貞鏡
「講談四方山話」稲田和浩
ぽん太さんはいつもの時事漫談。
だらだら聞いてニヤニヤ笑える。 貫禄が付きすぎて、益々「顔役」っぽくなってきている。
ネモカンの映画漫談はスケッチブックに貼ったスクリーンショットをめくりながらの進行。
スケッチブックにボヤいたりツッコミを入れたり投げ捨てたり。
練れて来ている。
貞鏡さんは入門のいきさつをマクラに「鼓ケ滝」。 講談初心者向けの会と言うオファーだったのが、蓋を開けてみたら訳知りの佃煮みたいなのが雁首揃えていて一寸困惑の体。
そう言う客をおいてけぼりにもせず、講談を見慣れない聴き慣れない客でも分かり易いように落語との言い回しの違いなどの話も織り込みつつの一席。
二種類の客のどちらも納得させると言うのはなかなか難しいものなのだけれど、なかなかの出来。
稲田和浩も講釈のイロハを語って聴かせる客筋ではないのを見て取って、芸人の団体の離合集散と芸人の矜持、芸の好みに難癖を付けたがるスノッブな爺についてなど。
排他的で面倒臭い客がジャンルの発展を阻害するのは、どこでも同じなのだなぁと嘆息。