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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2000-05-07

_ 悪仲間petaが

カメラを手放したいと言うので新宿で待ち合わせ。
階段を降りると茶店の有る(一部笑)カメラ屋で査定をさせたら篦棒な事を言われて、奮然と荻窪へ移動。
然し乍ら、店主と常連が青山で写真展開催中のプリズムは早じまいで、予定より少々早いが中野へ移動。 いつもの店でいつもの様に怪しく交渉して(笑)納得の行く値段で引き取ってもらった。
ついでにヤマモト監督とイナダ氏から依頼されたカメラを修理に出してから北口の中国語が飛び交う怪しい中華屋で飯を喰って帰宅。


2002-05-07 週末まで穏忍自重

_ ファンの集い詳細届く

今週末の澁谷さまファンの集いの詳細が届きました。 晴れてくれ!!(笑)

_ 澁谷さまのお爺様倒れる

澁谷さま公式板によると、5/2の日にお倒れになったそうなのですが、イベントラッシュで見舞う暇も無く、
今日やっと行ってきたんだ。思ってたより重かったから、ショックで涙が出て きちゃったよ・・・。
・・・とのこと。 早く良くなるとよいですね。

_ デジっ娘。エライッ!!

わんこ☆そば閣下のところによると、5/6のライブインマジックでデジっ娘。がフランス・ギャルの「アニーとボンボン」を歌ったとの事。 下の写真はフランス・ギャルの若い頃の曲を集めた「メイユール・コレクシオン」と言う4枚組アルバムのライナーに載ってる写真なんですが、この曲は見てのとおりの暗喩(苦笑)。


で歌詞はと言えば
アニーはアメン棒が好き
ニッキ入りのアメン棒が好き
(中略)
ニッキ入りの麦芽のアメが
アニーののどを流れると
彼女は天国にいる気分
(後略)

・・・ってな感じ。 なーんも知らないで無邪気に歌っていたギャルちゃんは、歌詞の意味を知るや3日間部屋に閉じこもって出てこなかったなんて言う話もあります。

_ しかしこの選曲

狙ってやったんですかね?

_ サンストといえばニシダさん

何故そういうイメージが有るかといえば、それはアンジェ(以下自粛)。 という事です(笑)

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

# ニシダ [たしかにAngeliqueを見にサンストには良く行きました。惜しいグループを無くしました。 いまごろチヒロはどこで何..]


2006-05-07 頑張りすぎ日記

_ 強迫観念

5日はタッチの差でチケットを買いそびれたので、気合を入れて早起きしたら早起きしすぎた。
6時半に現地に着いたらまだ10人凸凹。 三時間以上並んでとりあへずチケットを入手。
国電と都営バスでお台場へ移動。 どうも「ゆりかもめ」ってのは信用出来ないし、客の民度も低い。

_ お台場学園文化祭イベント

降ったり止んだりの状況で、まぁ雨対策として理解は出来るのだけれど、場所取りの荷物がゴミ袋に入れられて並んでいる図はどうもいただけない。 持ち主が直前まで戻って来ないのはもっといただけない。
雨が強くなった場合に備えて、主催者側がライブ会場がエントランスに変更になった場合の整理券を配付。 しょうがないんだがこれの告知が行き届かず一と悶着。 可能な限り外でやる旨告知が有り、その言葉通り雨は止まなかったがライブは外で決行。
開始前に司会の宇佐美が外でやること、曲数などが変更になることがあることなどを告知。
ここで客が自主的に傘を畳む光景が見られた。 なんだかんだ言っても、最低限の常識は弁えている人が一定数居て、そう言う人の振舞を見て周りがそれに合わせているという事だ。 更に言うと宇佐美の人徳。 こう言う良い循環が続く事を祈りたい。
ライブはドコモのイベント中止の埋め合わせと言う意味合いも有ってか5曲。 雨で滑る為か、普段ローファーで演っているところをスニーカーで。
雨の中では有ったが中々のみ盛り上がり。 一般客もそれなりの人数が傘を畳んで足を止めていた。
雨が強くなってきたので、ライブ終了後に宇佐美がメンバーに感想を訊くコーナーは手短に。
メンバーが掃けた後、宇佐美から諸々の告知と御礼。 4日5日と今日では、同じ事をこなしつつ、言い回しや口調や滑舌など、様々な部分で改善されていて、今日が一番良かった。
急な会場変更や整理券の配付等、客が荒れそうな告知をする際は仕切りの良し悪し以上に「誰が言うか」が重要になる。 こう言うところで宇佐美を使うのも手なんじゃないかと思った。

_ Aチーム公演

籤運は最悪に近く、280番目くらいに入場。 立ち見後方の踊らなそうな人の後ろに立ってみた。
良い席で見られたほうが良いに決まっているが、人の頭越しでも、周りが煩くて音が悪くても、踊り隊にガツガツぶつかられても、隣が電波受信して独り言を言っていても、外でモニター越しに見るより中に居られる方が遥かに幸せだ。
2ndセットリストにも漸く耳が慣れて来て、楽しめるようになってきた。
全曲終了後、6月に発売になる「スカート、ひらり」のPVをスクリーンで上映。

高橋、前田>大島、小嶋、成田>中西、板野>その他

って感じで、中西・板野までの武装SSとその他メンバーの国防軍との間には扱いに大きな開きがあるが、民間人に対するプロパガンダとしてはわかり易くて良いと思う。
売れて欲しい。


2009-05-07 今更感たっぷりな上にもたっぷりな更新

_ AKB48 NHKホールコンサート(初日 その3)

承前。

スカート、ひらり
前田、高橋、小嶋、大島(麻)、小野、渡辺、松井(珠)
小野と渡辺と松井(珠)だけグルーヴが違う。
オリジネイターであるところのチームA生え抜きの連中は控え目にひらり。 小野は派手にひらり。 渡辺はヤケクソにひらり。
松井(珠)の年齢不詳な顔を見ると、落語の「もう半分」を思い出す。
齢十二にして完成した顔立ち。

会いたかった
マジックベルトを締めたあとの「冒険少年シンドバッド」みたいな秋元。
見事な逆三角形。

制服が邪魔をする
板野、大島(麻)、小嶋、篠田、高橋、高城、前田、峯岸
中西里菜パートに入った高城。 キャリアの浅いところにこう言う事を書くのも酷な話では有るが、矢張り一寸落ちる。
「アフリカの星」ハンス・ヨアヒム・マルセイユの操るBf109Fのような、見ていてハラハラするくらいの思い切った動き(まぁ、結局それで身体を壊した訳だが)だった中西と較べてしまうと、そつ無くこなしてはいるものの、どうも喰い足りない。
高城には高城の持ち味があると思うのだけれど、未だそれが出るところ迄は行っていないように思う。
思い出は記憶の中で美化されて行くものであり、中西の幻影と較べられるのも大変だとは思うが、それが後を受け継ぐもの、抜擢されたものの宿命であるので、腐らずやっていただきたい。

軽蔑していた愛情
選抜常連に混じって小林。 驚いたと言うか、安心したと言うか。

BINGO!
予科練上がり見た様な、研究生生き残り組がズラリ。
白衣装は石田、北原、指原、仁藤、藤江、宮崎。
石田が必ずしも冷遇されている訳ではないのを見て、一先ず安心。
中西と並んでも遜色無い、石田のキレのある動き。
中西は何時見ても楽しい。 ぽっと出の素人とは、潜った修羅場の数が違う。

僕の太陽
BとKと菊地
この中に菊地が居るのが涙腺を刺激する。
ぼやけた視界の中に野呂が二人居る!!と思ったら、片方は奥だった。
パンダコパンダ。
奥は何を食べても美味しく、またそれが血肉に成り易い年頃だとは思うが、一時期大きく早くなっていた動きが、もっさり重くなってしまっているのは、少々問題だと思う。

夕陽を見ているか?
板野、小嶋、高橋、前田、峯岸、小野、河西、宮澤、柏木、渡辺
順当な面子。 こうして万人向けオールスターキャストと、好事家向けオールスターダストが交互に出て来るのが面白い。
ひまわり組の頃の、所謂「チーム2」みたいな後者を見ている方が、私は楽しい。

ロマンス、イラネ
Baby! Baby! Baby!
大声ダイヤモンド
10年桜

「戦争は数だよ、兄貴。」・・・と言った感じの数の暴力。
多すぎて誰が誰やら。
後方に研究生。 石田とか菊地とか。
研究生に混じると、菊地は矢張りモノが違う。 戻して正解だったと私は思う。

誰かのために
前列に中西。 紆余曲折有ったが、報われたのではないだろうか。

これで本編は終了。
間繋ぎに第二劇場発表のVTR放映。

AKB参上! → ひこうき雲
このあたりの曲には全くと言って良い程思い入れが無いので、あっけにとられて眺めていた。
「ひこうく雲」の曲中にチャフ。
ニョロニョロした銀色の長い奴だったが、青年館で使ったような細かい奴のほうが、滞空時間も長いし美しい。 掃除は大変だと思うが。

曲が終ってレッツ長とかB.L.T.の中の人が出てくるVTRが流されて何がどうしたのかと思ったら、前述の通り瓜屋が辞める件。
結局、早乙女が出てきたのはこの回だけ。
瓜屋はきっちり3公演務めて辞めていったそうな。

湿っぽくなったところで、秋元が「もう一曲やろう!!」的な発議。 最後にもう一度会いたかった
急な事で立ち位置なども決まっておらず、例によって声をひっくり返しながら「自由に!!」と叫ぶ高橋。
歌い踊りながら所定の位置へなんとなく収まって行く様が可笑しくて、それが救いに成った。

懐具合も有り、初日のみの観覧となったが、観て良かったと心から思えた。

AKB48のコンサートは、見るたびに何かが終わり、始まっていく。

_ AKB48≠甲子園

瓜屋の件の導入部で流されたビデオでAKB48を甲子園(全国高等学校野球大会)になぞらえるような表現が有ったが、高野連と言う腐った組織の横車で理不尽な制裁が課されるような部分はさておき、夢の入り口として並列に論じるのは乱暴な話であると私は思う。

_ レスなど

野呂・奥・平嶋の何を比較するのか判りませんが、奥の首から上の完成度はAKB48でも一番ではないでしょうか、そこから下が高田化していたので驚いた訳ですが。
当り負けしないフィジカルの強さと言う点では野呂が一番でしょう。 装甲車並みの機動力のある重戦車。
声の存在感としては平嶋なっちゃんが一番だと思います。
何人かで歌うパートでも、居れば必ず聞き分けられます。

_ 再びレスなど

「ダンスやフォーメーションの高度化=質の高い公演」では無いと私は考えるのですが、チームKの場合は闇雲にその方向に進みすぎました。
AKB48劇場は舞台の床全面がセリになっていて、それが様々な演出を可能にしている訳ですが、床がぐらつくと言うデメリットもあります。
膝や腰に怪我を負うメンバーが多いのも、安定しない床で激しく動く事に依って関節に無理な負荷が掛かる事が原因の一つとして考えられます。

早く治って欲しいものであります。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

# @香菜 [野呂・奥・平嶋 生で見て一番「スゴイ」のは誰ですか?]

# @香菜 [レスありがとうございます。 奥ちゃん、怪我が長引いているようで、 増量と関係無ければいいのですが・・・。]

# Dwightsa [viagra nz <a href=http://dstvmediasales.com/sitemap.php?f..]


2014-05-07

_ フォトテクニックデジタル 2014 2月号

仙石みなみ
14ページ17カット、見開き1箇所。 撮影は松田忠雄。
グラビアの仕事も多くこなしている割に仙石みなみの表情が単調。 顔の構造上仕方が無いのかもしれないが、意識しないと口が閉じられない。
13ページから15ページまでの4カットと17ページの後ろ向きになったカット以外、全て口が半開きで、意図してかどうかは判らないが笑顔寄りの表情になってしまっている。
口を閉じきらないまでも開かないように意識したカットでは表情に諧調を出せているので、これまでそうした事が求められて来なかったのだと思われる。
指示されれば出来るけれど、自らはそれが出来ない。 反骨を売りにする割に、考える努力をしない。 これがアップアップガールズ(仮)と言うグループを私が評価しない理由の一つであり。 アップフロント傘下で成り上がることしか考えていないような「内輪受け」感がどうにも鼻につく。

閑話休題、前述の13ページから15ページに掛けての4カットはモデルとしての可能性を感じる佳品。 放っておくと同じ顔になってしまうのだけれど、それを松田忠雄が矯めつ眇めつして撮った過程をなぞりながら見ると面白い。

香音
6ページ8カット、撮影は長野博文。
前半の屋外撮影分は些か塗りが厚く見えてしまっているが、後半のスタジオ撮影分はそれなりに。 背景の緑はまさしく長野のそれなので、地の肌の色が浅黒いと長野マジックが逆効果になってしまうのかもしれない。

カールツァイス・ラヴァーかく語りき(松田忠雄インタビュー)
松田忠雄の語る、コシナが復活させた旧ヤシカ・コンタックスマウントレンズ群についてのあれこれ。

― ところで、お使いのツァイスはマニュアルレンズですけど不便なところはないですか?
松田「個人的には、オートフォーカスの測距点でピントを合わせてから、再フレーミングをするというのが大嫌いで、マニュアルしか使いたくないんだよ。だからそういった面では全然。鏡筒の"鉄"という感じとか、リングの感触もいいしね。
(フォトテクニックデジタル 2014 2月号、54ページ)


私の機材や撮り方では参考にならない上に不愉快になることすらあり、レクチュア系の記事は殆ど読まないのだけれど読み物として面白かったし、このくだりは大いに頷けた。
ファインダーさえ良ければマニュアルフォーカスの方がストレスが少ないこともある。
私は純正ツァイスが写り過ぎるので厭になり、メイヤー系レンズとノフレクサーしか使わなくなってしまったのだけれど、松田忠雄のツァイスレンズ評は概ね正鵠を得ていると思う。

高須力のライブ a GOGO!(LinQ)
相変わらず決定的瞬間狙いで説明的過ぎる写真が多いが、撮影場所を選べて何箇所かで撮ることが出来た所為か、臭いなりに上がりは悪くない。
ただ、ここからLinQのライブの楽しさがどんなものであるかは感じられないので、その点に於いてライブ写真としての大切なものは矢張り欠けているように思う。

_ フォトテクニックデジタル 2014 3月号

小島瑠璃子
14ページ19カット、撮影は上野勇。
体育館、スケートリンク、ゲレンデ。 動かしたり止めたりしてさまざまな表情を引き出している。
スケートリンクで転んだ体でのカットなどは臭すぎるが、表情も多彩。 可愛らしかったりきりっとしていたり、基本的に商売用の小島瑠璃子の顔をしつつ、時折それ以外の顔も出しているのが良い。
事務所の大きさもあると思うが、仕事が引きも切らずあるのは理解できる。

WHY@DOLL
6ページ13カット、撮影は長野博文。
スタジオで4ページ、屋外で2ページ。 肌が白くメイクも薄いことが幸いしてか、スタジオ撮影分は長野博文らしい透明感のある仕上がり。
撮られ慣れてはいない被写体を上手く泳がせて撮った屋外撮影分も良い表情。

高須力のライブ a GOGO!(WHY@DOLL)
引き続きライブの模様を4ページ6カット、撮影は高須力。
狙撃兵が白兵戦に巻き込まれて、まごまごして被写体との距離を測りかねているうちにライブが終わってしまったような虚無感。
そしてスポーツ写真から脱却できずに撮っているのでコントラストとシャープネス(シャッタースピードも)が過剰。 結局のところ、この人は何が撮りたいのであろうか。
長野博文の撮ったものと較べると何が過剰で何が足りないのかが見えてくる。 髪の毛の靡き方、肌の質感、表情の諧調、これらに無頓着。
結局この人は連載の中で読者に何を見せたいのだろうか。

_ UTB 2014 4月号

川栄李奈
表紙と巻頭グラビア12ページ11カット、見開き1箇所。 撮影は佐藤裕之。
生き物としての川栄李奈の愛らしさは十二分に引き出されているが、表情が一種類しかない。 それは無理をして作った表情が無いからでもあるのだけれど、作られたキャラクターに縛られ、消費されていく明るくない未来を暗示しているようにも思えた。
パンドラの匣の底に残された希望のような川栄李奈の笑顔が微かな救いにはなっている。

兒玉遥
6ページ9カット、撮影は桑島智輝。
色調からMARCOの撮影によるものかと思いきや桑島智輝。 何でも撮れてしまう事に改めて感心。 引きで撮った構図の厳しさは矢張り桑島智輝。
真ん中に立つこと、グループを背負うことを強いられる痛々しさが先に立っていたのが、全体的に大人びることで緩和されている。
前髪の分け目を少し横にずらすだけで、顔の印象は大きく変わる。 勿論、良い方に。

渋谷凪咲
6ページ9カット、撮影は小池伸一郎。
先ず感じたのは、怪我をし難そうな足であること。 AKB48グループは足腰の怪我で棒に振る連中が多すぎる。
表情が単調で、笑顔も未だ硬いのだけれど、カメラをきちんと見据えられているのは良い。

大和田南那
5ページ8カット、撮影は門嶋淳矢。
未だ撮られ慣れていない初々しさと、悲惨になり過ぎないぎこちなさが程よいバランス。
1ページ目と5ページ目。 小細工せずにカメラと向き合えているのは良い。

足立梨花
可憐と妖艶の狭間にあって、その両方を見せようとする試み。
体形の上でのチャームポイントは抑えつつ、「抑える」程度で済ませておく程の良さ。
役者仕事が増した所為か、表情にも奥行きと幅が出てきた。

斉藤優里
6ページ10カット、撮影は唐木貴央。
光の良く回るスタジオと公園の二本立て。
表情の諧調の乏しさはカラーコンタクトの所為であろうか、アップになると死んだ魚の目の如く。
UTBが手がける乃木坂46のグラビアは、練り上げられた質の高いものが続いてきたが、今回は残念な出来。
ただこれは、斉藤優里の無自覚に依るところ大。

中山莉子、小林歌穂、星名美怜(私立恵比寿中学)
6ページ12カット、撮影は桑島智輝。
撮られ慣れていない連中を束にして、ワイワイやらせて硬さを取った12カット。
小林歌穂が笑いすぎて破綻しかけているが、顔見世グラビアとしてはまあまあ良く出来ている。 

荻野可鈴
5ページ7カット、撮影は栗山秀作。
水着でもセーラー服でも表情に曇りやブレが無い強さ。
カメラともカメラマンとも臆することなく向き合えており、カメラマンもよくそれに応えている。
昭和の日本家屋、アパートの一室のような所で撮っても、適度な湿り気は感じさせつつ、じめじめさせないのが栗山秀作。

石田佳蓮
4ページ6カット、撮影は井ノ元浩二。
可も無く不可も無く、特筆すべき所も無く殊更貶す所も無い、それなりに良く撮れたグラビア。

若田部遥・指原莉乃
6ページ8カット、例によって指原莉乃とのページのみ見開き。 撮影は藤本和典。
どうしても父親の顔が先に浮かんでしまうところに持ってきて野球場でユニフォームを着せたりするものだから、何とも言えない出来。
これは藤本和典の仕事に係る部分ではなく、見る側の先入観の問題。
父の顔がチラつかないカットは可愛らしく撮れていると思う。

小桃音まい
2ページ2カット、撮影は桑島智輝。
漸くメジャーデビューと相成った小桃音まい、クシャっと笑った顔も良いのだけれど、今回は澄まし顔で2カット。

松浦雅
4ページ6カット、撮影は長野博文。
いつもの長野味。 動かしたほうが表情が生きてくる。

佐々木莉佳子
5ページ8カット、撮影は熊谷貫。
物怖じしない小学生とゴリゴリ迫るカメラマンが対峙した8カット。 熊谷貫を前に一歩も引かず、動物すら手懐けてしまう佐々木莉佳子の胆力。 後生畏るべし。

田名部奈菜美、羽賀朱音、船木結(ハロプロ研修生)
6ページ8カット、撮影は大江麻貴。
国策ポスターのようなインチキ臭い構図多めながら、撮られ慣れていないモデルをあやして表情は上手く引き出している。

中島早貴
6ページ8カット、撮影は小池伸一郎。
ハロプロ写真集のテンプレート通りの詰まらない作りながら、随所に小池伸一郎らしい背景の縦横線を生かした構図が生きているし、過剰に表情を作らない中島早貴の潔さが美しくもあり、出来としては悪くない。

Juice=Juice
この期に及んで白ホリの顔見世グラビア。
佐藤裕之の上手さが全く生かされておらず、論ずる価値も無い。
これは事務所がオタンコナスである典型例。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
1998|11|12|
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