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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2007-10-20 Громко Большевики

_ AKB48 チケット並び

苗場の慰安旅行で金のある向きが根こそぎ居ないので、八時に行っても昼夜買えた。
月一回くらいの割でやっていただけると劇場に通いたい私のような人間にとっては有り難い。

_ AKB48 チームB公演(マチネ)

抽選はどうにもこうにもで、久々にお立ち台の片隅へ。
「嘆きのフィギュア」は渡辺が前半まるで見えず、移動のない「涙の湘南」も柱で井上が欠けるし、自己紹介でも見えない部分は見えないが、客も含めて俯瞰できるのでここはここでそれなりに楽しくはある。

仲谷は眉に感情が乗って、上がり下がりで表情がくるくる変わる。 ゆる巻のポニーテールにした片山陽加もそうだが、髪型を変えて成功している。
馬の尻尾を横に持ってきたような、側頭部で一つ縛りにした柏木。 後頭部が張り出した頭蓋骨の形が綺麗。

チームBはむつかしい事を考えずに観られる気安さは有るものの、情緒には欠けるように感じていたが、「だけど・・・」の2コーラス目で上手から出てくる浦野と片山を見ていたら、その辺りの湿り気というか何というかそんな物も出せる様になってきているのが見て取れた。

一寸見ないうちに良く言えばむっちり、悪く言えばビバンダムみたいになっていた井上。
どの衣装もはち切れそうで危ういが、動きには切れがあるし表情も良いので許容できる。

今日も歌ったり踊ったりより、自分の客との Communication に忙しい松岡。
松岡に限った話ではなく全体にまつわる話だが、チームBに関して知己と話していてよく話題に上るのが、釣った魚に餌をやることにのみ血道を上げて他を省ない閉塞感。
遠くから俯瞰してみると、全体への目配りが無いと言うか、自分のファンである事が明確な客とのやり取りに終始していて比喩ではなく近くしか見ていない。

人の心なんざうつろい易いものなのであって、もっと大掴みに客を見ないと振り回されて消耗するだけなのだが、まぁ痛い目を見ないと判らないのだろうとは思う。

_ AKB48 チームB公演(ソワレ)

なんとか座れはしたが、居心地の悪い席。

浦野や平嶋が引っ張ってきた客を除けば、チームAで大きな顔をし難い客がチームKに行き、チームKで大きな顔をし難い客がチームBへ行くと言う構図の中で、雑魚が集まって騒いでいる感は以前からあったのだけれど、今日のソワレは過去に見た中でも実に酷い、中核のいないところでだけ威勢の良い法政ノンセクトみたいな客層だった。

兎に角、歌の最中で音が大きくて近隣との会話が成立しない時以外は常に喋っている。 MCの最中であろうが何だろうが、そのあたりはお構い無しで、実に五月蝿い。

柏木、渡辺、菊地あたりには声援が飛ぶが、それ以外はスコッと抜ける。 バランス感覚もへったくれも無い。

内容の如何を問わず、浦野が何か喋ればとりあへず罵声。 話しなんざ聴いちゃいねぇ。

マチネを後から見ていて、自分の客とのやりとりに終始する一部のチームBメンバーに呆れた訳だが、公演そのものの質よりアイドルの接客業としての部分にしか興味の無い層が多数を占めるのなら、それも仕方の無い事ではある。

公演後に仲間内で飯を食いつつ話した中でも、公演の内容については肯定的な話が碌に出ない。

「口直しにMelodybeeが観たい」(※休演日だった)と言われた時には、「素晴らしい公演だ」とは口が裂けても言えない私も流石に悲しくなったが、否定出来ないのは更に悲しかった。

_ 良かった探し、もしくは落穂拾い

1st → 2nd で良くなったと思うのは仲谷、米沢、片山と言った辺り。

仲谷は髪型と眼鏡を変えて表情が判り易くなったし、歌も振りも丁寧。
米沢は曲ごとに色の出し方を変えてきていて、歌う表情も良くなった。
片山は目付きが良くなって、アイドルらしい表情を持続できているし、星野や増田がそうであったように、不安定になりがちなユニゾンを下支えするような役回りもこなせてきているように思う。

一時期精彩を欠いた井上は持ち直して来たが、今度は柏木に精彩が無い。

「桜の花びらたち」であったり「スカート、ひらり」であったり、最初の最初から歌い継がれてきた曲に関しては、矢張り浦野が頭抜けて情緒があり、平嶋が頭抜けて可憐である。

私個人としては、この公演の見所は「日向の平嶋」と「日陰の浦野」だと思っている。
この二人を見ている分には、如何に不愉快事が重なっても、支払った代価に見合った何かは得られる。
今日は実に不愉快な一日では有ったが、気を取り直してまた観に来ようと思う。

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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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