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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2002-12-29 今日でお別れ [長年日記]

_ 一年有半

去年の夏、戸越銀座の夏祭りで見て以来、観つづけてきたピカピカも今日のライブで活動休止です。 5月以降、マコ病気休業→脱退から明るい話題が無いまま活動停止に到った訳ですが、きちんとした形で終わる事が出来たのは良かったとおもいます。 11月の8日から2た月近くの準備期間を取っただけのことはあって、昨日のライブは非常に良く練られた素晴らしい物でした。 今日も最後を飾るにふさわしい物が観られると思います。

_ 時系列に沿って前段を

28日のライブ終了後そのまま飲み明かして、漸く帰宅したのが午前7時。 それからパソコンを立ち上げて諸方を巡回してから更新しよう・・・と思っていたのにそのまま寝てしまい、午前中には家を出ようと思っていたのに「やべえ、11時半だ!!」ってんで飛び起きる夢を見て目が醒めたら12時半だった。 最近、こう言う入れ子式の夢を見ることが多く、目が醒めると夢で起きた厭な事よりさらに酷い現実が待っている事が多い。

起き出して飯を喰いながらテレビを点けてみたら、NHKで「年忘れ講談大会」をやっている。 思わず見入ってしまったが、床屋へ行かなければならないので涙を呑んでテレビを消した。 床屋がまた混んでいて、散髪を終えて店を出たら5時を回ってしまっていたので、家に飛んで帰って銀箱を担いで四ツ谷へ。

我ながら長い前段だとは思うが、こうしないと何があったか思い出せないのだから仕方が無い。 それでも思い出せ無い事が多いので、今回はLOVE SAAYA!さんの12/29分を参考にさせていただきました。

_ PIKA☆PIKA☆FIVE☆LIVE☆FINAL☆

LIMの前まで来たら既に長い列が出来ている。 すわ開場か、と思ったらチケット交換の列だった。 暫らく待っていたが一向に列が短くならない。 時間も時間なので並んでみる事にした。
特に遅滞するような出来事も無く、粛々とチケットは交付されているのだけれど、如何せん客の数が異常に多いので時間内に捌き切れない様子。 終った後はどうせ朝まで呑むので、終演が遅くなっても構わないけれど、どうにも困ったのは寒いことだ。 チケットを交換している横のストーブに当たって暖を取る人もいた。 風邪っぴきの人はさぞ辛かったろうと思う。
かなり押して漸く入場が始まった。 最初の方は番号順に並んでいたが、途中からはもうぐちゃぐちゃだった。 前三列が椅子席であとは立ち見。 皆、荷物の置き場に困っていて、壁際には幾つも荷物の山が出来ていた。 その片隅に銀箱を置いて上に乗って撮ろうと思っていたのだけれど、流石に今日はきつそうだ。
周期的に客席が「うぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜!!!!」と盛り上がったりしているうちに開演。
客電が落ちて、いつものライブ開始を告げる音楽が流れると客はもう盛り上がっている。 「君がナンバーワン」からスタート。 途中のさやかソロパートではピカピカ掲示板2の日替わり作文でお馴染みの菊池謙文さんが赤いバラを投げ込みプレイ。 おいしいところを持っていっていた。 その後はもう何をどう言う順番で歌ったのか全然憶えていない。 一旦小休止してはるか・さやかでメンバーの楽屋裏を暴露する紙芝居と言うかいつもここからのネタみたいな奴。 上手い下手を超越した・・・としか書きようの無い凄い絵。 その中に有った「サングラスをかけた3人がどうたらこうたら」と言うネタフリから、澁谷さま、あいか、えみの3人でフィンガー5の「恋のダイヤル6700」。 衣装、小道具、歌、振り付け、フォーメーション、総てに渡って良く練られていました。 メインボーカルの2人と伍して歌えるってのが澁谷さまのここ一年の精進を象徴していたと思う。 歌終わりで暗転。
スクリーンが下ろされ、バッハのG線上のアリアに乗せて、今歌った3人による子供の頃から学生時代(ピカピカ以前)の人となりに付いてのインタビューや、ピカピカ卒業にあたってのコメントが収録されたビデオを上映。 澁谷さまのヤンキー写真には驚かなかったが、愛可ちゃんのガングロコギャル写真には驚いた。 3人分終った所でスクリーンが上がり、再びピカピカが登場して何曲か。
はるか・さやかが引っ込んで、澁谷さま、あいか、えみが残り、さっきの暴露ネタに対抗して藪崎作によるはるか・さやか暴露紙芝居を披露。 はるか・さやかが一と月かけて書いたのに対して、こちらは今日ささっと書いたとの事。 漫研的作風から藪崎さんのヲタ属性が窺い知れた。
3人がはけて2人が戻ってきて別れにちなんだと思われる歌を一曲。 その後、2人の分の卒業ビデオを上映。
再び歌を挟んでから、去年の今頃、原宿のルイードでやった初めてのワンマンライブの中でもやった作文の朗読。 オフィス・ヴァン・ヴァンのピカピカページで手書き原稿を読む事が出来ます。 このあたりからもう涙腺が緩んできて、ピント合わせがきつくなってきました。 こう言う日はAFが良いですね。 ちなみに今日の機材はコンタックスRTSII+ペトリ135mm/f2.8. レンズを交換している余裕は無かったので135mmで押しました。 フィルムもプレスト400のみ。 最後は自分で焼けるモノクロのみにしました。
プリンズの3人からの花束贈呈や各メンバーからの挨拶を挟みつつラストスパートで歌・歌・歌。 自分達の持ち歌以外のものも何曲かやったのだけれど、プレとは一線を画するプロのステージ。 スピードの「my graduation」に関しては、後の酒の席で「本家の2・2のすれ違いよりピカピカの3・2のすれ違いの方が綺麗だった」なんて話も聞かれた。 客前で演る以上、ちゃんと煮詰めてから人前に出すってのは、大切な事だと思うのだけれど、オフィス・ヴァン・ヴァンはそのあたりが(歌に関しては)しっかりしている。
最後は「ユラユラLOVE」で〆。 この曲を最初に演ったのは、マコ脱退が正式に発表された日だったように記憶している。 あれがあったからこの半年でピカピカそれぞれも客も強くなったんじゃないかと思う。 ここでライブは終了。 退場する前からもう拍手が2拍子に変わり、アンコールの声が掛かっていた。
流石にメンバーも疲れていたのだろう、衣装換えもあったが少し時間を置いて戻ってきた。 この日は結局何度アンコールがあったのだろう・・・。 客が前に押し寄せて、もう撮影どころではなくなり、銀箱の上で呆けてライブハウス全体を見渡しつつ歌を聴いていた。
何度目かの、多分これで最後であろうと思われたアンコールが始まり、当然1曲だけ演って〆るだろうし、そうなると曲は「ウルトラメンゴ」だろう・・・と思っていたら、始まったのは「君がナンバーワン」だった。 ここで私は「おや?」と思って或る種違和感のような物を抱えて観ていたら、ソロパートの所で脱退するまでそこを歌っていた元マコが出てきた。 6人で始まった締めくくりとしてはこれでいいと思うし、マコファンだった人もこれで気持に一区切りつけられるとも思うのだけれど、メンバーがこの事について全く知らされていなかった(ように私には見えた)のと、最後の最後にマコが出て来やすいようなお膳立てがなされていた事が一寸引っ掛かった。 正直に書くと、最高潮の盛り上がりの中に登場させる事によるマコの免罪を企図した演出臭が鼻を衝いた。 5人でやって来たメンバーも納得した上で6人で幕を引くような形になっていれば、もっと良かったと思う。
それを差っ引いても、これ迄で最高のライブだったと思う。 本当に素晴らしいステージだった。
最後の最後は矢張りウルトラメンゴ。 ロングバージョンより更に長い「エクストラロングバージョン」を二回廻し。 客席もステージも真っ白に燃え尽きた。
ピカピカが掃けたあと、担当マネY井さんから涙声で最後の挨拶。 客席では3本締め。 今日は参加要件無しで客全員がピカピカの5人と握手でお別れ。 外に出ても、まだピカピカが終了したという実感が涌かない。 

_ これで

ピカピカについてのレポを書くのも最後になる。 簡易版として日記に書いたままのものも全部レポとしての体裁を整えようと思っている。

_ 終了後

出待ち組を残してとりあへず飲み会の場所押さえの為に先遣隊として新宿へ。 事前の情報では「30人くらい」って事だったけど、人数に変動があった場合の事も考えて、あまり有名でない店の客引きの兄ちゃんと交渉。 少し時間はかかるがあと30人来る、必ず呑み放題で5時まで居る、って事で妥結して店へ。 客席数は大丈夫そうだったが、厨房が小さいのでちょっと怖かったが腹を括ってこの店にする事にした。 先ず先遣隊5人で腹ごしらえ。 たまご雑炊→チゲ鍋で本隊待ち。 店員がいぶかしんでいるような雰囲気の中、針の筵の上で鍋をつついていたら漸く到着・・・したと思ったら40人以上居る(汗)。 座敷だけでは収まりきれずにテーブル席も含めて店の3/4を占拠。 他の客も朝までコースだったようなのだけれど、何時の間にか居なくなっていた(苦笑)。 いつもながら豪快な注文とそれを上回る喰いっぷりで、レートがどうなるかヒヤヒヤしていたのだけれど、一人頭4400円で収まった。 呑み放題が2000円だったから、食い物の分は2400円くらい。 店が嫌がらなければまた使いたい。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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