先日、同人映画仲間から電話が掛かってきて曰く、「スカッチを貰ったんだが、怖いから値段を調べてくれ」との事。 頼まれ仕事で宣材写真を撮り、報酬として酒を貰ったのだけれど、高い酒だったら怖い・・と(苦笑)。 物はカーデュの12年で、調べたら3000円そこそこらしく一安心して酒の話はそこで済んだ。 問題は宣材撮影の方、撮りにくくて苦労したらしい。
役者志望だったのに嵌められてモデル系事務所に入ってしまい、役者の仕事に拘ったら事務所にめんどくさがられて干されてしまった娘だったらしいんだけど、撮影会モデルの仕事なんかもやらされて表情やポーズを付けるのに慣れてしまっていて、何もしない素の表情が出来なく成っちゃっていたそうだ。 最初の2時間はそのあたりの感覚を取り戻させるのに費やしたらしい。 奴は作り笑顔が何より嫌いだから、多分「笑うな」から始まったんだろう。
あと困ったのが撮影のタイミングが合わない事。 そいつは押さえも含めて1カット2枚づつ位しか撮らないんだけれど、普段撮影会でデジカメ一眼の連射にに慣れちゃってるからいつ撮られるのかタイミングは計れないし、撮る枚数が少ないので不安にもなるらしい。
私もああしろこうしろと指示を出すのが嫌いで、出来れば素に近い表情を撮りたいと思っているのだけれど、それがなかなか上手く行かないのは表情やポーズを作ることに慣れちゃっている娘を撮っているからなのかもしれない。 自分の撮った写真の中で一番気に入っているのはモノクローム写真館に置いてある澁谷さまなのだけれど、これは自然な表情が多いんじゃないかと思う。 この木塚くんも気に入っているのだけれど、この娘はバッチリ決めた表情よりも、タイミングを外して素に近い状態で撮った方が当たりが多いように思う。
この「素の表情」というのではりえくらぶの屋外の部でとった奴に飛びぬけて当たりが多い。 どうも室内だと「これは」と思うコマが少ない。 室内だとどうしても作りこんだ感じになる所為だと思う。