駅前から中心街の中町通り辺り迄、30分くらいかけて散歩してみたのだけれど、観光客は本間美術館とか山居倉庫とか土門拳記念館とかそう言う観光施設へ駅から直で行ってしまうようで、中心街へ行く人は少ないようだった。 もっとも、酒田駅で降りた人そのものが多くは無かったのだけれど。
ぶらぶら歩いていて目に付くのが空き店・廃屋・移転告知・閉店のお知らせ、閉まったシャッター。 日曜だから休みの所も多いのだろうが、営業している店が極端に少ない。 なにしろ駅前では閉店したジャスコの建物をぶっ壊している最中で、駅前の通りも仕舞っている店が多い。 「閉まっている」ではなく「仕舞っている」、既に商売を止めているのだ。 ぶらっと歩いただけで判るくらいの不景気と空洞化の中にこの町は在り、そんな町の商店街の町おこしプロジェクトの一つとしてS.H.I.Pはある。
S.H.I.Pのライブを見ている人々・スタッフの表情は明るかった。 塹壕の中で聴くリリー・マルレーンのように、S.H.I.Pは先の見えない不況の中にあるこの町に、希望と活力を与えているのかもしれない。
S.H.I.Pショップのサイト内にある「商店街のS.H.I.P関連オリジナルグッズご紹介」のページを見ると判るのだけれど、S.H.I.Pショップだけでなく商店街の色々な店でS.H.I.Pの関連商品を扱っている。 CDもS.H.I.Pショップでは既に売り切れていて、関東方面から行った客は眼鏡屋とか仏具屋に有る分を買っていた。 斯く言う私も仏具屋で買った口(苦笑)。 おかみさんの話によると あいぴょん とは幼稚園の頃からの付き合いなんだそうな。
こう言うS.H.I.Pを取り巻く商店街の人々やスタッフ、地元のファンの人たちも含めたのんびりと暖かい雰囲気がS.H.I.Pの良さだと思う。 S.H.I.Pをご覧になりたい方には、是非酒田まで足を運ぶ事をお奨めする。