2時に寝たのに6時起きで弘前駅へ。 特急「いなほ」は空いており、座ったままと言うか寝たまま酒田に着く事が出来た。 何をしに来たかと言えば、酒田市の町おこしアイドル(←で良いのか?)S.H.I.Pの現物確認。
東北地方の町には良くある事なのだけれど、駅が町外れにあるので中心街まではそれなりに距離が有る。 観光案内所で貰った地図を頼りに「中町モール」を探すがそのものズバリは乗っておらず、とりあへず「街づくりサロン」まで行ってみる事にした。 迷いながらぶらぶら歩いて約30分。 余りに何も無いので交差点で途方に暮れていたら黒い悪魔に捕捉され、街づくりサロンに有った(見落としていた)S.H.I.Pショップにお邪魔して時間つぶし。 あまり長居しても申し訳ないので、飯喰いがてら外に出て、S.H.I.Pショップの人に聞いたら「三日月軒と言うラーメン屋が旨い」ってんでそこへ行ってみた。 確かに旨く、そして安い。 荻窪だと900円は取られそうなラーメンが530円。 大盛でも680円。 この大盛がただの大盛ではなく、並に比べるともの凄い量の麺が入っている。
食い終わって商店街に戻ると見知った顔がぽつぽつやって来て、関東方面からの客は10人以上居た。 ぐだぐだとぐろを巻いているうちに時間になりライブ会場である中合清水屋横の特設ステージ前へ移動。 装飾は無いけれど、音響設備はちゃんとした物が使われているし、ステージもしっかりした物が設置されていた。
スピーカーから音楽が流れ出すと、清水屋の中に待機していたメンバーがステージに駆け上がり、ライブが始まった。 客層は関東方面から10数名、地元や近県のアイドルファンが10数名、子供たちとその親で20人くらい居ただろうか?、その周りを地元の人たちが取り巻いている。 数は数えていないけれど、碌に人が歩いていなかった商店街に歌が始まった途端人垣が出来ていた。 ステージから2mくらいの所にテープが張られて、そこが最前列の子供席。 将来性のある顔立ちの子供たちが多かった。 その後ろ80cmからが一般客。 子供の頭越しにカメラがずらりと並ぶ。
司会の人とかはおらず、S.H.I.P メンバーのみで進行。 MC、ダンス、歌共に東京の下手なプレより余程ちゃんとしている。 まぁ歌は手持ちワイヤレスだけ生きていて、インカムマイクの方はアレなんですが(苦笑)。
驚いたのはスタッフの仕切りが良い事。 これも東京の下手なプレより上。 プレ系の送り手に仕事も碌にできないくせに格好をつけたがる奴が良くいるけど、S.H.I.P の裏方の人たちは総じて淡々と自分の仕事をこなしている。 ビッグウェーブなんかには爪の垢を飲ませたいくらいのちゃんとした仕事ぶり。 トランシーバーとかそう言う物は使っていないから身振り手振りで合図を送って現場を動かしていたのだけれど、出来るだけ客から見えないようにやっている。 ステージは1mくらいの高さの足場の上にコンパネ張っただけの物で飾りも何も無いんだけど、6人乗って動き回れる広さと強度は確保してある。 隣のパチンコ屋の音がうるさいんだけど、それに負けない音が出るスピーカーは使われていたし、ハウリングを起こしたときの対応も早かった。 金を掛けられない分、必要な物に予算を集中し、手間と工夫でカバーしているような感じだった。
「夢」は確かにそこにあった。 しかし、電波は遍在すると言う事も判った(苦笑)。
酒田の評価、非常に気になってました。勧めた甲斐があって安心しております。