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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2003-05-10 無茶な休日 その1 [長年日記]

_ 寄る年波

徹夜してプリントするつもりだったのだけれど、試し焼きの途中で意識が飛び、気がついたら朝だった。 オペマII型で撮った奴を何とか2枚焼いたところで時間切れ。 このカメラはフィルムサイズが24mm×32mm(ちなみにいわゆる「ライカ版」は24mm×36mm)なのでサービス判とほぼ同じ縦横比になっているから普通のネガキャリアだと、左右のコマが入り込んでしまう。 久しぶりにトリミングして焼いた。 片付けてから友人の結婚式に出席するために北へ。

_ 新幹線で北へ

朝っぱらと言う事も有ってそれなりに空いており、同行の友人と座って目的地へ。 小腹か空いたので、こんなとこまで来て天下一品でラーメンを啜る。 時間になったので会場へ。

_ 結婚式

チャペルの後ろを見たら二階部分は無く、「卒業」ごっこは出来ない構造になっていた。 いや、やりませんが。
正面はガラス張りになっていて、外の新緑が美しい。 私の席は新郎新婦の右横に神父、左横に新婦の母と言う感じの出来すぎた画になっていたので、何枚か撮ってみた。 新郎は新聞社の社員カメラマンなので、記録係の同僚とか先輩とかがデジ一眼を構えている。 もう1人の記録係は写真部がらみの友人がF4とハッセル。 出席者の中にも新聞社のカメラマンとか学生時代の写真部仲間が多く含まれているので、カタギじゃ無いカメラの砲列に囲まれた新郎新婦は流石に顔が引きつっていた。

_ 披露宴

結婚式の司会のおねぇさんの所属する会社の新人が見習でついて来ていたのだけれど背、これがまた写真部あがりの友人だったのには驚いた。 新婦には「写真はいいから料理を味わってくれ」と釘を刺されていたのだけれど、ちゃんとした料理だったので大人しく食べた。 ここに到るまでには、新郎も新婦もかなりややこしい紆余曲折を経ているので、それに振り回されたり振り回したりした当事者の1人としては感慨深かった。 大袈裟な言い方になるが、これでまぁ一つの時代が終ったんじゃないかと思う。
披露宴の途中で、式の最後に撮った集合写真がトップを飾っている号外が配られた。 さすが新聞社仕事が速い。 体裁だけじゃなくて、中身もかなり作りこまれていて面白かった。 新聞社の半被を着た上司が鐘を鳴らしながら楽しそうに配っていた。

_ 2次会

駅前のガラス張りの喫茶店を借り切って2次会。 幹事になった先輩は良い人なのだが、段取りもへったくれも無く。 会計の帳面はつけないわ、人数の把握もして無いわ、つり銭は用意しておかないわとグダグダになってしまっていた。 それでもトラブルも無く幹事を務めおおせる事が出きるんだから凄い。 これには私も感心した。
外を行き交う人々は、中のわけの判らない盛り上がりに怪訝そうな顔、視線が痛い。 披露宴も呑み放題、2次会も呑み放題だったので、終るころにはへろへろになってしまった。
お決まりのビンゴ大会。 4つリーチがかかるも、結局上がれず。 自分の人生を象徴しているようで可笑しかった。

_ 3次会

「次の店に行こう」「いや、カラオケボックスで語ろう」とか、金と元気のある人たちは盛り上がっていたが、私は金も元気も無いので、新郎新婦が確保しておいてくれた宿泊施設に皆で移動する方向で根回しをして、写真部関係の人脈10数人を引き連れて宿泊場所へ。 昔は良くやっていたのだけれど、写真について語るもの、時事問題に口角泡を飛ばすもの、まったり語りに入るもの、それぞれ車座になって明け方まで宴は続いた。 私は病気療養中の友人とかとダウナー系の語り。 自分達の「青年期」が終ったという事で意見が一致。 もう若くないと言う事を今更乍ら痛感。 テレビをつけたら、北野武監督の最低傑作 「みんな〜やってるか!」 をやっていたのでお仕舞いまで見る。 4時半。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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