フロッピーに落として明日上納します。
徹夜してプリントするつもりだったのだけれど、試し焼きの途中で意識が飛び、気がついたら朝だった。 オペマII型で撮った奴を何とか2枚焼いたところで時間切れ。 このカメラはフィルムサイズが24mm×32mm(ちなみにいわゆる「ライカ版」は24mm×36mm)なのでサービス判とほぼ同じ縦横比になっているから普通のネガキャリアだと、左右のコマが入り込んでしまう。 久しぶりにトリミングして焼いた。 片付けてから友人の結婚式に出席するために北へ。
朝っぱらと言う事も有ってそれなりに空いており、同行の友人と座って目的地へ。 小腹か空いたので、こんなとこまで来て天下一品でラーメンを啜る。 時間になったので会場へ。
チャペルの後ろを見たら二階部分は無く、「卒業」ごっこは出来ない構造になっていた。 いや、やりませんが。
正面はガラス張りになっていて、外の新緑が美しい。 私の席は新郎新婦の右横に神父、左横に新婦の母と言う感じの出来すぎた画になっていたので、何枚か撮ってみた。 新郎は新聞社の社員カメラマンなので、記録係の同僚とか先輩とかがデジ一眼を構えている。 もう1人の記録係は写真部がらみの友人がF4とハッセル。 出席者の中にも新聞社のカメラマンとか学生時代の写真部仲間が多く含まれているので、カタギじゃ無いカメラの砲列に囲まれた新郎新婦は流石に顔が引きつっていた。
結婚式の司会のおねぇさんの所属する会社の新人が見習でついて来ていたのだけれど背、これがまた写真部あがりの友人だったのには驚いた。 新婦には「写真はいいから料理を味わってくれ」と釘を刺されていたのだけれど、ちゃんとした料理だったので大人しく食べた。 ここに到るまでには、新郎も新婦もかなりややこしい紆余曲折を経ているので、それに振り回されたり振り回したりした当事者の1人としては感慨深かった。 大袈裟な言い方になるが、これでまぁ一つの時代が終ったんじゃないかと思う。
披露宴の途中で、式の最後に撮った集合写真がトップを飾っている号外が配られた。 さすが新聞社仕事が速い。 体裁だけじゃなくて、中身もかなり作りこまれていて面白かった。 新聞社の半被を着た上司が鐘を鳴らしながら楽しそうに配っていた。
駅前のガラス張りの喫茶店を借り切って2次会。 幹事になった先輩は良い人なのだが、段取りもへったくれも無く。 会計の帳面はつけないわ、人数の把握もして無いわ、つり銭は用意しておかないわとグダグダになってしまっていた。 それでもトラブルも無く幹事を務めおおせる事が出きるんだから凄い。 これには私も感心した。
外を行き交う人々は、中のわけの判らない盛り上がりに怪訝そうな顔、視線が痛い。 披露宴も呑み放題、2次会も呑み放題だったので、終るころにはへろへろになってしまった。
お決まりのビンゴ大会。 4つリーチがかかるも、結局上がれず。 自分の人生を象徴しているようで可笑しかった。
「次の店に行こう」「いや、カラオケボックスで語ろう」とか、金と元気のある人たちは盛り上がっていたが、私は金も元気も無いので、新郎新婦が確保しておいてくれた宿泊施設に皆で移動する方向で根回しをして、写真部関係の人脈10数人を引き連れて宿泊場所へ。 昔は良くやっていたのだけれど、写真について語るもの、時事問題に口角泡を飛ばすもの、まったり語りに入るもの、それぞれ車座になって明け方まで宴は続いた。 私は病気療養中の友人とかとダウナー系の語り。 自分達の「青年期」が終ったという事で意見が一致。 もう若くないと言う事を今更乍ら痛感。 テレビをつけたら、北野武監督の最低傑作 「みんな〜やってるか!」 をやっていたのでお仕舞いまで見る。 4時半。
予想外に早く終業したので秋葉原へ向かうも、辿り着く前に敢え無く満員札止め。
友人と打ち合わせをした後、カフェにてパブリックビューイング。 客のおしゃべりが五月蝿くて音が聞こえないのが煩わしいかったので、これまでは受付前のベンチで観る事が多かったのだけれど、久しぶりにカフェで観覧。
以前は歌部分のみが辛うじて聞こえていたのが、MCまで含めて聞こえるように成っていたので驚いた。
ただ、籤運が悪かっり踊り疲れたりした客が出たり入ったりするのは容認するとしても、べらべら喋ってやがるのには閉口した。
あんまり五月蝿い時には一言物申しておいたが、歌の最中とか音量が大きい時ならまだしも、MCの最中くらい黙れねぇもんかなと思う。
話しは変わるが、何かあった時、スタッフに文句を言う前に不快な事はその場で相手に言うべきだと私は思う。 どうも言えば通ると思っている手合いが多く、スタッフにクレームを付けている客の話しに聞き耳を立てていると、結構理不尽な事を言っていたりする。
うどん食って帰宅。
六本木ミッドタウン近くの雑居ビルの三階にあるフリースペースにて、カメラマン4人のグループ展。
小池伸一郎
都内の高速道路の分岐点で引いたり寄ったりして撮ったモノクロ作品4点。
広角で撮ったものはレンズの効果と道路のカーブで歪曲した線と、放射状に伸びる直線を組み合わせてある。
黒と灰色の間、白と灰色の間のトーンがしっかり出ており、じっくり楽しめる。
視点が中央に収斂して行く中央下の写真が良かった。
丁度ほかに客がいない時間帯だったので、部屋の端まで引いたり近くまで寄ったりして見たが、画面に吸い込まれていくような不思議な感じがした。
門嶋淳矢
蛙や錦鯉などの生き物を彩度を上げたクローズアップ。
思い切って寄っていたり、アウトフォーカス気味にしたり、箍と言うか羽目と言うかそのあたりを外し気味に撮っていつつ、質感を見せたいところにはピントが合っていたり篤実なところが出てしまっていて、そのあたりも面白い。
岡本尚也
鏡を挟んで撮ったような、ロールシャッハテストのような画。
ポートレートと言うかパーツのブツ撮りと言うか、水が介在するので見ていてなんとなく息が詰まるような圧迫感。
寺坂Johney!
等身大に近い大きさの場末ストリップ的ヌード2点。
美と醜のはざま(しかし美寄り)のモデルの生々しさ。
私の嗜好としては小池伸一郎のもの。
広い部屋に飾って寄ったり引いたりしたい。
渋谷と恵比寿の間、都営バス渋谷車庫にほど近い明治通り沿いにある写真専門のギャラリーにて、19人のカメラマンの作品を集めた写真展。
展示スペースが限られているので、一人あたりの出品数は少ないが、その代わりそれぞれの写真集も展示販売している。
写真そのものを買うとなるとそれなりにハードルが高いが、写真集なら気軽に手を出せる価格。 好きな写真を手元に置くと暮らしが華やぐので、まずは写真集から試してみて欲しい。
ネイチャーから現代アート的なものまで、作風に合わせてプリントサイズも展示方法も様々。
松田忠雄の職人写真(これは別項にて)以外で目に付いたものが幾つかあった。
名古根美津子の頭だけのポートレートと三浦咲恵の台形のアクリル板に貼ったプリント、そして幸本紗奈の小品。
幸本紗奈の小品「しるしの話」は同名の写真集からの一枚。
どこにもピントが合っていないようでいて、見ているとどこかに合っているような気がしてくる。
作者曰く「見る人にピントを合わせて欲しい」。
ざっくりと大掴みに切り取り方故に、見る側に様々な解釈が成り立つ。
こちら でいろいろ見られる。
写真集は小ぶりなものであったが、紙質もプリントも良く割付けも丁寧。
昔は女子っぽい女子の写真は嫌い(女子っぽい写真部員は大抵めんどくさいから)だったのだけれど、そういうしがらみを離れて漸く写真そのものを見られらるようになったのかもしれない。
# ひろてぃー [明日はよろしくです>家主殿]
# なも [公式サイトに「安全性」が無い情報を載せることが果たしてあるのだろうか・・・。(笑) ここは確かに「安全性」は保障され..]