年長の友人がインドで客死してから早半年、新盆を迎えた。 しめやかにって柄でもない人で、馬鹿々々しい集まりも好きだったので、私が企画して追善落語会をやった。
都内にマンションを持っている友人宅を借りてやったんだけど、もう少し下準備をしてからやればよかった。 「座布団はありますか?」「有る。」ってんで信用していたら、椅子の上に置くクッションみたいな小さい奴だったり、いろいろバタバタして告知が遅れたり、前日に飲みが入って先乗り出来なかったり、いろいろとまぁ重なってどうにも中途半端な会になってしまった。
そんな好い加減な仕切りの犠牲になりつつ、健気に一席演っていただいたのは、いろいろあって破門されつつ復帰に向けて鋭意修行中の 元 立川キウイ さん。 破門中の為、立川の亭号は使ないので、この先はただ キウイ さんと呼ぶ事にする。
こちらであれこれ指定して演って貰えばよかったんだけれど、何人集まるかわからないし、何分初めてなもので私もどうしていいか判らず、キウイさんに丸投げでお任せしてしまったので、直前まで何を演ろうか悩まれていて申し訳なかった。
結局当たり障りの無いところで「子ほめ」を演っていただき、このグダグダの仕切りの中でもう一席御願いするのも気が引けたのでそのまま精進落としの宴会に雪崩れ込んだ。
おまりにお粗末な仕切りになってしまい、私自身も納得が行かないので、年末の一周忌までにもう一度やりたいと思う。
キウイさんのサイトはこちら。 これだけ長い日記を携帯だけで書いているというのだから恐れ入る。 なんとキウイさん、パソコンは持っていない。
土用って事で晩飯は鰻。 それなりに名の通った鰻屋のものを買ってきたらしいのだが、蒸しが利いておらず脂はきついは皮はかたいはで、お話にならない。 鰻の皮なんてものは、有って無きが如し、箸で千切れるくらいが良いので、口の中にぐにゃぐにゃ残るなんてのは下の下だ。
尻尾の方の細い所はそれなりに柔らかくて、頭に近い太い部分がかたいって事は如何に好い加減に作っているかを示している。 こないだ喰った宮川の鰻は、そのあたりがちゃんとしていた。