今年の春先から新人が二人入って二人とも辞めた。 若い者はこらえ性が無いってんで中年でも良いやと入れたら58歳。 年の割に本物の「おじいさん」で、老眼で耳が遠く物覚えも絶望的に悪く、実にタチの悪いのは自らの「老い」から目をそらして適当に取り繕おうとする事。 更にプライドが高く、あたしなんぞの言う事なんざ聴きゃしない。
何度言っても「はぁ」と「へぇ」の間くらいの音でもぞもぞ言うばかり。
私は口が悪いとか言う事がキツイなどと言われる事が多いので、何か言う前に一呼吸おいて、柔らかい物言いを心がけてきたのだけれど、いい加減頭に来たので言わずにおいた一言を口に出してみた。
「何語で言やぁ判んのかなぁ?」
予想通り激怒。 怒って働かないと困るから怒らせないようにしていた訳だが、怒っても怒らなくてもどっちにしろ働かないので、私の精神衛生に良いようにしてみた。
今日、終業後に上長に職場状況を訊かれたので、仕事が終らないどころか何かしら事故が起こりかねないと報告して、仕事を覚えないことを暗に指摘してみた。 これで埒が明けばよいのだが。
月曜にまだ働かなければ
「役に立たないのは我慢するから、仕事の邪魔するのだけは止めてもらえませんかねぇ。」
・・・とでも言ってみよう。 頭の中ではもっと酷い言葉が渦巻いているんだけど、言っちまうと洒落にならない。
そんなこんなで今晩行く予定だった志らく一門の若手勉強会「不動院寄席」には間に合わなかった。 今月は「秋の新作発表会」だったのに・・・。
都内某所へ。 暗室に篭ろう。