親が「今月は厳しい」と言うのだが、パンが無ければケーキを食べてしまいそうな勢いの献立が続き、給料日前になって食うものが無いってのも厭なので、手持ち現金を投入して、安くて量のあるおかずを作ってみた。
鶏皮こんにゃく
鶏皮を200グラム、蒟蒻は黒いのを2枚。 鶏皮は酒と塩を入れたお湯で茹でる。 蒟蒻は縦に割ってからそぎ切りにして、こちらも別の鍋で湯通しして笊にあげておく。
鶏皮を茹でたお湯は良い出汁が出ているので、かきたま汁にでもすると良い。 湯がいた鶏皮は一口大に刻む。
中華鍋を強火にかけ、油を少量まわす。 けむが出るくらいの頃合になったら鶏皮を投入して水分を飛ばし、蒟蒻を投入。 麺汁と醤油と酒を適当に合わせておいたものを、鍋の真ん中から入れて、かき混ぜながら水分を飛ばしていく。
今回は一味の他に胡椒を使ってみた。 一味は蒟蒻に、胡椒は鶏皮に合うように感じた。味は濃い目につけた方が良さそう。
豚すきやき汁
100グラム88円の豚小間が、見切りで更に半値になっていたので大きいのを2パック購入。 白滝は徳用の大袋ひとつ。 豆腐4丁。
カレーを作る大き目の鍋に半分くらいお湯を沸かし、酒と塩を適当に。 葱一本は、使えるところを4つ割にして、3分割くらいに短くして鍋へ。 豚肉は、一遍に入れると固まりやすいし、濁るので、面倒でも一枚一枚しゃぶしゃぶを作る要領で、広げながら茹でていく。
白滝は短めに刻んでから湯通しして、笊に上げておき、豚肉を湯がき終えたら鍋へ。
醤油と酒で味を調える。 甘みの調整は濃縮の麺汁でやると楽だし、味も膨らむ。
心持ち濃い目に味をつけたら豆腐を匙で掬って鍋に入れる。 匙で掬うと、断面がざらついて味が絡みやすくなる。 一口大より大きめにすると良い。 豆腐に火が通るにつれ、水が出て味が薄くなるので、もう一度味を見る。 肉はオマケで、肉の味で豆腐を食わせてナンボの料理。 汁物とおかずの中間くらいの位置付けになり、作る方は楽でいいのだけれど、食べるだけの奴等はこれだけでは納得しないのが常なので、軽く何か一品添えると揉めない。
筑摩文庫から出た「辻静雄コレクション (1) フランス料理の手帖・舌の世界史」「辻静雄コレクション (2) 料理人の休日・エスコフィエ」を二読三読、仕事の行帰りに繰り返し読んでいる。
すごい本だ。