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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


1999-12-03

_ プリズムへ行った

委託の商品が大増殖しており、何人も居た先客は皆、頭を抱えていたのだけれど、私も久しぶりに訳が判らなくなって貧血を起こし、椅子にへたりこんで暫く耄けていた。   結局、カメラを何台か委託に出してα-7000/ゼニット100mm/f1.5付(スターライトスコープ用レンズ^_^;;;)を身請けすることになった。 先輩の結婚式の撮影を頼まれており、オートで撮れるカメラを探していたのでまぁ丁度良いかな・・・と。  この100mm/f1.5と言うレンズはスターライトスコープから外した奴をスクリューマウントに仕立て直してあって、レンズのコーティングは腐った沼の様な怪しい工場排液の様な明るい水色で、しかも覗くとまっ黄色。 ピントは5m〜∞、絞り値の表示も無し。 怪しさに負けた。


2002-12-03 パケ代の罠

_ あーっはっはっはっ

先月分の携帯の請求が来た。 通話料が8000ナンボ、パケ代も8000ナンボで、〆て2万数千円。 明日からウェブの閲覧は控える事にしよう。

_ 一青窈

タワレコの試聴機で全部聴けて、そろそろアルバムが出るそうです。 アルバム待ちですな、纏めて聴きたいし。

_ 越後

あなたも越後人でしたか(苦笑)>たけださん

_ 本論からずれるので少しだけ

大手事務所の横暴・横紙破りを見聞きしてきているので、 akarikさんの日記11/3分 には反対です。 この手の話は具体例が書けないので反対の意のみ表明。


2004-12-03

_ 試行錯誤

親が「今月は厳しい」と言うのだが、パンが無ければケーキを食べてしまいそうな勢いの献立が続き、給料日前になって食うものが無いってのも厭なので、手持ち現金を投入して、安くて量のあるおかずを作ってみた。

鶏皮こんにゃく
鶏皮を200グラム、蒟蒻は黒いのを2枚。 鶏皮は酒と塩を入れたお湯で茹でる。 蒟蒻は縦に割ってからそぎ切りにして、こちらも別の鍋で湯通しして笊にあげておく。
鶏皮を茹でたお湯は良い出汁が出ているので、かきたま汁にでもすると良い。 湯がいた鶏皮は一口大に刻む。
中華鍋を強火にかけ、油を少量まわす。 けむが出るくらいの頃合になったら鶏皮を投入して水分を飛ばし、蒟蒻を投入。 麺汁と醤油と酒を適当に合わせておいたものを、鍋の真ん中から入れて、かき混ぜながら水分を飛ばしていく。
今回は一味の他に胡椒を使ってみた。 一味は蒟蒻に、胡椒は鶏皮に合うように感じた。味は濃い目につけた方が良さそう。

豚すきやき汁
100グラム88円の豚小間が、見切りで更に半値になっていたので大きいのを2パック購入。 白滝は徳用の大袋ひとつ。 豆腐4丁。
カレーを作る大き目の鍋に半分くらいお湯を沸かし、酒と塩を適当に。 葱一本は、使えるところを4つ割にして、3分割くらいに短くして鍋へ。 豚肉は、一遍に入れると固まりやすいし、濁るので、面倒でも一枚一枚しゃぶしゃぶを作る要領で、広げながら茹でていく。
白滝は短めに刻んでから湯通しして、笊に上げておき、豚肉を湯がき終えたら鍋へ。
醤油と酒で味を調える。 甘みの調整は濃縮の麺汁でやると楽だし、味も膨らむ。
心持ち濃い目に味をつけたら豆腐を匙で掬って鍋に入れる。 匙で掬うと、断面がざらついて味が絡みやすくなる。 一口大より大きめにすると良い。 豆腐に火が通るにつれ、水が出て味が薄くなるので、もう一度味を見る。 肉はオマケで、肉の味で豆腐を食わせてナンボの料理。 汁物とおかずの中間くらいの位置付けになり、作る方は楽でいいのだけれど、食べるだけの奴等はこれだけでは納得しないのが常なので、軽く何か一品添えると揉めない。

_ 最近の読書

筑摩文庫から出た「辻静雄コレクション (1) フランス料理の手帖・舌の世界史」「辻静雄コレクション (2) 料理人の休日・エスコフィエ」を二読三読、仕事の行帰りに繰り返し読んでいる。
すごい本だ。


2005-12-03 おどろきの朝

_ 立ち読み出来ないグラビア日誌

ヤングガンガン巻頭グラビアに「しほの涼」。
豪華おまけつきの為、輪ゴムでがんじがらめにされて、内容は確認できず。
エグいグラビアが多い娘だけれど、コミック誌の薄味の写真の方が訴求力はあるような気がする。
後発誌ならではの思い切った人選。 中身の漫画にまったく読むところが無いのが難。


2011-12-03 「コアな客を掴んで放さない強さ」と「S.O.S GIRL」

_ UTB+ 2012 1月増刊

フレンチ・キス
10ページ14カット、見開き1箇所。 オマケでポスターが付く。 撮影は桑島智輝。
ポスターは両脇の二人が広角レンズの影響で歪曲してしまっているが、表情そのものは良い。
フレンチ・キスでは久々の論評に値するグラビア。 高城の生きた表情を引き出そうとすると、あとの二人の表情も生きてくる。
倉持と高城が柏木を引き立てるのではなく、倉持と高城が映えるようにすると、柏木の輝きが増してくる。

光はまだ強いように思うが、暗くするのではなく色温度を下げる事でもう少し眩しげな表情の硬さを軽減できるのでは無いだろうか。
それが互いを高めるところまでは行っていない恨みはあるが、とりあへずは仲良さげな空気は醸せているので、グラビアとしては成功していると言える。
体形の粗を糊塗せず、「だからこその良さ」を引き出す試みをした事も含めて良かった。
少なくとも高城亜樹に関しては、これまで見た個人のものの中でもグループとして撮られたものの中でも出色。

逢沢りな
7ページ6カット、見開き1箇所。 撮影は西田幸樹。
写真集からのグラビアなので比較的ゆったりじっくり撮って貰っており、表情から仕草から役者として積んだ経験が生きて、上手く大人に成れている。
それが「正体を現さない物足りなさ」に繋がらないのは、写真としての質が高い所為。
最後のカットは思い切った構図。
瞳の中に世界が在り、唇が何かを語り掛ける。 眼福。

剛力彩芽
6ページ7カット、撮影は桑島智輝。
ショートカットでボーイッシュに、ロングのウィッグを付けてガーリィに。
ボーイッシュに撮ると、その特徴ある顔立ちが際立ちすぎてしまう(それが受けている訳ではあるが)のだけれど、ガーリィに撮るとそれが適度に薄まる。

渡辺美優紀(NMB48)
7ページ7カット、撮影は熊谷貫。
漸くこの人の本領が出た感じ。 カメラマンの人選が良かった。
これ迄はカメラと向き合い切れていないようなもどかしさが有ったのだけれど、撮るのが熊谷貫となると余程流して仕事をされない限りは向き合わざるを得ず、それが吉と出た。
まぁ色々と有った訳であるが、それが翳として差さずに表情としての深みになっている。
目線を外したカットでカメラに意識を向け過ぎていたり、まだ物足りないところはあるが、後半4ページで渡辺美優紀にドップリ嵌った客の滑稽なくらいの没入ぶりも腑に落ちる訴求力。
大衆への広範な人気では山本彩に遅れを取るかも知れないが、コアな客を掴んで放さない強さでは渡辺に軍配が上がる。
大器の片鱗が初めて写真として残った記念碑的グラビア。

_ 更新情報

コラム置き場にコラム的ななにか

pre-dia 考

をアップロード。

_ UTB+ 2012 1月増刊 続

多田愛佳
6ページ5カット、見開き1箇所。 撮影はMARCO。
ロケーション、大道具・小道具、衣装からメイクに至るまで、雑誌のグラビア6ページ分だけでは勿体無いくらいに作り込まれており、この手の作り込みを好まない私も感心する出来。
多田愛佳の可憐さと残酷さ、強さと危うさを上手く引き出し、作り込んだ世界に溶け込ませている。

峯岸会談
3ページ2カット、撮影は古賀良郎。
終わってしまったと思っていたらどっこい続いていた峯岸みなみの対談企画。 今回のお相手は指原莉乃。
流石付き合いが深いだけあって、指原莉乃の美点の根幹である「無知の知」について語る峯岸。
峯岸みなみのような訳知りが上げたり下げたりするから指原の右往左往右顧左眄も生きてくる。
この「五公五民」くらいの殺さない匙加減が巧い。
指原の撮られ方が上手くなっていて鼻に付くが、これがあるから群集に埋没しないのだと思う。

島崎遥香
6ページ8カット、撮影は國方大。
衣装やロケーションの70年代的近未来と島崎遥香の生命力の薄さと捉えどころの無い表情が噛み合って、見応えのあるものに仕上がっている。

インタビュー部分の「変わったって言われるけど、変わらないです」。
島崎の語る言葉にも、グラビアで見せる表情と同じく嘘かまことか分からない捉えどころの無さがあり、この「捉えどころが無い」と言う不可視的なものを可視的に示せるところが強みであり魅力なのだと思う。
大島優子は人としては強く、生き物として弱い。
島崎遥香は生き物として弱く、人としても・・・強いのだか弱いのだか良く分からない。
何と言うか、破滅願望を刺激する美形。
夢野久作の「難船小僧」を、美少年に仕立てた島崎遥香で見たい。

FRONT LINE REPORT 1 東京女子流
3ページ2カット、見開き1箇所。 撮影は門嶋淳矢。
歳相応の笑顔で1ページ、見開きで決め顔。
キツ目に写ってしまうことのある庄司芽生が上手く撮って貰っている。
この人たちは歌って踊っているところがまた凄いのだけれど、写真だと伝わりづらい。
PVでのあの表情を切り取ることが出来れば、グラビアでももっと映えると思う。

FRONT LINE REPORT 2 スマイレージ
こちらも3ページ。 見開きで一人ずつ7カット、集合で1ページ。 撮影は門嶋淳矢。
写真の大きさは変わらないが、前田憂佳の影が薄くなり、福田花音の目に力が出て来た。
新規加入メンバーは、まだまだ初年兵の危うさ。
インタビュー部分。 またも変な曲を宛がわれた嘆きを笑いに転化せざるを得ない悲しさ。

2017-12-03 禁忌には、それなりの意味がある。

_ 週刊ヤングジャンプ 2017 51号

逢田梨香子
巻頭8ページ13カット、うち見開き1箇所。 撮影は佐藤裕之。
襟刳りの広いロングTシャツの中に水着、チューブトップにホットパンツ、ノースリーブの白いブラウスに紺のスカート。
露出度は高めだが寧ろ隠す感じ。
仄めかすのみで実体は見せない。
こう言う「考えに考えた」グラビアが私は好きなのだけれど、血気盛んな向きには物足りないかもしれない。

ほのか
巻中5ページ10カット、撮影は唐木貴央。
表情は未だに諧調少な目だが柔らかさは出てきた。
ポーズには幅も出てきており、撮る側が試行錯誤しやすくなっている。

廣田あいか、柏木ひなた、中山莉子
巻末5ページ20カット、撮影はHIROKAZU。
この事務所はグラビアの構成に官僚的に容喙するので詰まらないものになりがちだが、今回は上手く纏めてある。
相変わらず猿芝居が山盛りなのには頭が痛いが、臭いカットは小さめにして薬味として使用し、一枚で語りきれる訴求力高めのカットを大きく使う構成が良い。

_ 週刊ヤングジャンプ 2017 52号

えなこ
巻頭(広告も入れると)9ページ9カット、見開き2箇所。 撮影は桑島智輝。
連載マンガのキャラクターに扮しつつ、衣装にひねりを加えて露出度を上げる手法。
カメラマンとモデルだけでなく、すべての裏方の「チーム」として上手く機能しているので、作り込みが緻密。
私の好みからは外れるが、質の高い仕事。

最後にゲームとのタイアップ広告で見開き3カット。

森田ワカナ
巻末5ページ9カット、撮影は佐藤佑一。
肉感的な部分を分かりやすく提示した中年男性向け週刊誌にありがちな構成。
劣情を刺激する目的は短絡的ながら果たせている。

_ 週刊ヤングジャンプ 2017 53号

渡辺梨加
6ページ16カット、うち見開き1箇所。写真集の広告1ページ。両面ピンナップとクリアファイルが付いてくる大盤振る舞い。 撮影は阿部ちづる。
ギリシャで撮影した写真集からのより抜き。

「ギリシャ」。
語感はよいが日差しは厳しい。 街も壁も白く、照り返しも強い。
案の定、光を背負わせたカットが多い。
結果的に口を引き結んで目を見開いた決め顔になってしまっている。

カメラとの向き合い方は肩の力が抜けていて悪くないが、表情の諧調は乏しい。 そこで更に決め顔過多になると単調さに拍車が掛かる悪循環。

阿部ちづるは背景を構成する線を使った構図の切り方は上手いのだけれど、「串刺し」「首切り」と言った禁忌を気にしないどころか、そう撮っているようにすら思えるのはいただけない。
絵になるように配置するとその罠に填まりがちだからこそ、気をつけなければならないと私は考える。
気を許した相手に見せる表情は捉えられているので、資質にも腕にも恵まれていると思う。 なので余計に被写体を軽んずるような粗忽さが目に付く。
写真集は購入する予定だが、暗澹たる気分ではある。

つぶら
巻末5ページ12カット、撮影はこちらも阿部ちづる。
後ろに何もなければ、画面構成は上手い。
着せ替え人形がテーマなので、表情は単調でも成り立つ。
巻頭と比べてみると粗だった部分が美点にも成り得る事が分かる。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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