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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2005-07-01 日々不穏 [長年日記]

_ 本のバトン

paraiso氏から廻ってきたので考えてみる。

_ ◆「今家にある本/漫画の総量は何冊くらい?」

大学に入る際に引越し荷物を作って、その時に数えたのを思い出した。 1000冊以上有った。

その後の10年で倍くらいにはなっていると思う。

基本的に二度読まない本は買わないから本は捨てないし、売っても金にならないので売らない。

漫画は余り買わないので増えない。

_ ◆「今読んでいる本/漫画は?」

鞄には

「土門拳の写真撮影入門」都築政昭

が入っているが、物凄すぎてあまり参考にならない。

「佐野眞一責任編集 宮本常一 旅する民俗学者」

は読むのに体力が要るので、帰宅して精神的な余裕が有る時にぽつぽつ読んでいる。

水原紫苑の歌集は都内某所で夜中に拾い読み。

_ ◆「最後に買った本/漫画は?」

「佐野眞一責任編集 宮本常一 旅する民俗学者」

「風々院風々風々居士」山田風太郎(聞き手 森まゆみ)

「あかるたへ」水原紫苑

「ブラック・ラグーン」広江礼威

給料日にどーんと買った。 広江礼威のマラッカ海峡海賊漫画は諸般の事情で絶版になるような気がしたのでまとめ買い。 あとロベール・ドアノーとブラッサイの写真集を買った。

_ ◆「自分に衝撃を与えた本、漫画それぞれ5冊以内ずつでドウゾ」

「読書について」A・ショーペンハウエル
高校二年の時だったか、担任に薦められて読んだ。 
「著作と文体」の項を読んで目から鱗が落ちる落ちる。 以後、文章を書く時の軌範にしている。

「青い花」ノヴァーリス
友人の詩人に薦められて印刷屋時代に新宿の紀伊国屋で買って、帰りの総武線の中で読んだ。
「あー、乗り越してるなぁー」と言う意識はあり、窓の外の流れる景色をみた記憶もありつつ、没入して最後まで読んで気がついたら千葉県だった。
時間も空間も越えた読書を経験した本。

「日本橋」泉鏡花
浪人時代に駿河台下の三省堂で買った。
最初はかったるいのだけれど、後半の物語の進行の加速度が物凄く、最後の部分は何回か読まないと理解できなかった。
「A Day In The Life」のラストのストリングスの部分みたいな感じ。
これで鏡花に嵌まった。

「悪戯」大杉榮
新宿の模索舎で買った戦前のアルスから出ていた文庫の復刻本。
大杉や荒畑寒村、和田久太郎なんかが書いた当たり障り少な目のエッセイを集めた本なのだけれど、この中の伊藤野枝の書いたのが出色。
新仮名に直して
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/6580/petri-do/noe01.html
に置いてあるけれど、宮本常一や網野善彦にも通ずる視点が有る。

「僕の叔父さん 網野善彦」中沢 新一
先日船橋のリプロで漸く購入。 旅の最中に夢中で読んだ。
これを読んでから網野の諸著作を読み直すと、網野の考えていた事をより深く理解出来るのではないかと思う。
面白くて素敵な叔父さんの追想としてもよく書けている。

「マルクスガール」山本夜羽
熱血学園サヨク漫画。 著者に酒席で聞いたところ「巨乳インテリ」ってのを描きたかったらしいが、絵のバランスは悪い。
現代日本でこんな企画が通った事に衝撃を受けた。

「もののふの記」ほりのぶゆき
高校三年の時、近所のローソンで何気なく手にとって驚いた。
最初期の作品なのでまだ画は荒いが勢いが有る。
「ぎやまん侍」(←うろおぼえ)は最高傑作だと思う。


「木島日記」大塚 英志(作) 森 美夏(画)
亡友に貰った。 折口信夫を狂言廻しに「津山30人殺し」とか「死なう團」とか、実際にあった事件を絡めたなんとも妙な漫画。
手法としては山田風太郎の明治小説に似ている。

「東京爆発娘」伊藤伸平
内調や公安が銃を乱射しまくる、伊藤伸平が好き放題描いた漫画。
面白すぎて2巻が6年塩漬けになっていた。

「まんが世界史」河合塾編
3冊重ねると丁度良い厚さになる。
これを枕に睡眠学習していたら受かった。

_ 次の走者

物凄い読書をしていそうな飛良泉真澄先生に廻してみる。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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