仕事をなんとか終わらせて帰宅したら、家の者がBSで映画を観ており、飯喰いがてらそのまま私も観た。
ものは成瀬巳喜男の「晩菊」。立川志らく師が「成田巳喜夫の映画は空気が澄んでいる」てな事を書いていたが、まさにそんな感じだった。上野駅の地下食堂に漂う空気ですら美しい。
途中から観たので話の筋は良く判らなかったが、杉村春子が凄かった。
脇を固める役者(有馬稲子や沢村貞子)も皆上手いのだけれど、杉村春子のちょっとした仕種や表情の変化で画面の空気が変わる。
ラストシーン近くで上原謙を玄関で見送る杉村春子が抱いていた犬はスピッツだった。 昔は金持ちの家のの愛玩犬と言えばスピッツだったなぁ…と、懐かしく思った。
携帯でしか更新で出来ない日々で放置中だったこちらも、なんとか更新して行こうと思う