連休中だがチームB、お台場ではChocolove+オマケ、六本木ではベイエフエムの公開録音。 客足が読めないので早目に秋葉原。 なんとかマチネのチケットと、微妙な番号ながらソワレのキャンセル待ち券を手に入れた。
例によって入場抽選の籤運はそれなりで、舞台中央が何とか見える椅子席を確保。
松岡が怪我の為休演。
公式ブログ等での告知は無かったが、怪我で一部出演となっていた仲谷が全面復帰。 全治三週間のところ、一週間半で治ったとの事。 これが若さか。 良い笑顔で良い動き。
髪をバッサリ切った渡邊が好印象。 一生懸命が報われ始めた事がどんどんプラスに働いてきていて、表情も明るく、振りも過不足無く綺麗な動き。
MCでも新規加入メンバーの個性を引き出す良い仕事をしており、渡邊がしっかりしている分、浦野もボケたりツッコんだり自由に動けていて、公演そのものが上手く廻る原動力になっている様に感じられた。
マチネとソワレの間に恵比寿へ。 ガーデンプレイスの東京都写真美術館にて、「マグナムが撮った東京」展を鑑賞。 見るべきものは大体70年代までのものに多く、90年代以降のものは詰まらない物が多い。
これはTIME・LIFE的フォトジャーナリズムに乗っかって発展してきたマグナムの宿命的な特質だと思う。
連休中とあってあまりに人が多くて集中して見られず、図録を買って退散。
ウェルナー・ビショフとカルティエ=ブレッソン、濱谷浩の「血のメーデー」が良かった。
ミュージアムショップにて、公開時に買えなかった「ドキュメンタリーの時代」展と「アンドレ・ケルテス」展の図録を購入。
私の撮る写真は70年代以前の機材と感光材料による前時代的落穂拾いなので、買う写真集の趣味嗜好も、どうしてもそのあたりに行ってしまう。
ダメで元々と貰っておいたキャンセル待ち券で、抽選外乍ら入場。
ぽっかり空いていた立ち見二列目へ。
未だ一部器械体操の域を出ない動きのメンバーも居るが、+αとしての情緒が足りないだけで動きとしては揃って来ており、初演から暫くは中盤に続く四曲やアンコールの激しい二曲の後に疲労困憊して見るも無残な表情になっていたメンバーも、とりあへず舞台に立つ人としての表情を保てるようには成って来た。
この辺りは3人の先任伍長の功績が大きいと思う。
三曲終わって自己紹介。 始めに挨拶をする井上も鍛えられてきていて、息も絶え々々に頭のてっぺんから甲高い声を出していたのが、かなり落ち着いて来ていた。
米沢の声優喋り臭の強い自己紹介は賛否の分かれるところであり、私はどうも受け入れ難いのだけれど、喜んでいる客は喜んでいる様であるし、プラスにしろマイナスにしろ「米沢瑠美」と言う人間の印象を客に確実に焼き付けていると言う点に於いては成功していると思う。
野口が口を開くと、その場は野口色に染まってしまい、全部野口が持っていってしまう。 天然の馬鹿力。
渡辺の拙いながらも必死に言葉を紡いでいく姿に悶絶する客多数。 「まゆゆ」と叫びたいだけの客や認知されるべくあの手この手でMCに介入してくる客をどうあしらって行くかが、今後課題に成って行くと思う。
周りのフォローも有るが、田名部が喋りで前に出て行ける様に成って来た。
「カントリーマアムに似ていると言われた」とか何とか話す片山に古参客は微妙な反応。 (ここの「カントリーマアム」「小林香菜」の項を参照のこと)。 そう言えば、片山も小林も「雨の動物園」ではキリンだ。
「Blue rose」の井上が面白い。 手足をブンブン振り回す思い切りの良い大きな動きと、指先まで情感を込めようとする細かい動きの両立。 歌うときと踊るときで切り替わる表情、上下する眉、真一文字に引き結んだり大きく開いたりする口、見開いたり細めたりしながら見つめたり流したりする目。 柏木がエースだとすると、井上は4番と言った感じ。
隣の浦野も色々工夫していて、コートの裾を摘んで踊ったり、ヘッドバンギンクしながら歌ったり。
細く締まったウエストと蠱惑的な肋骨。 量感のある二の腕が可愛らしい井上と並ぶと、ソマトーゼの広告のようだ。
「禁じられた2人」は怪我の癒えた仲谷がブランクを感じさせない動き。
日毎に演り方を変えてきていた大島優子も凄かったが、柏木も金の取れる仕事をしている。
妨害に近い形で介入してくる客に惑わされずに良くやっていると思う。
「雨の動物園」は矢張り平嶋。 曲が終わって掃けて行くところまで客の目を惹き付けている。
曲の後の間繋ぎMCでは、子供らしく身も蓋も無いことを言い出す多田や、奇想天外なボケを繰り出す野口に苦労しつつも話を纏めて行く片山が良い感じ。
「ふしだらな夏」からの4曲では、ユニットコーナーで無任所の田名部と仲川が中央に配置される場面が幾つか有り、田名部が良い動き。 仲川の振りの間違いも目立たなく成ってきた。
「僕の打ち上げ花火」では、16ビートを刻んで倍クロックで動く柏木が面白い。 そう言えば「桜の花びらたち」の宇佐美もこんな感じだった。
チームB初演からそろそろ一と月。 一日三回公演や酷寒のお台場で揉まれたチームA、初演から12日間ぶっ通しで公演を打ったチームKと較べると、客前で演る機会は少ないのだけれど、その分レッスンに費やしているのか見世物としての質が向上するスピードは速いように思う。
これにはチームAからの移籍組3人が良いお手本になっている事や、柏木と井上が初演前からコンサートで経験を積んだ事も影響していると思う。
チームAもチームKも中々満員にならぬ日々を経験してきた訳だが、客の分母が増えた現在に於いてチームBはそう言う経験が出来ない。
そんな中でチームBがどう育って行くのか、興味は尽きない。