角田浜で友人が映画を撮っているので手伝いに行った。 私はスチル撮影とカメラアシスタントをやらされた。が暇だった。
この友人「ヤマモトスタジオ」主宰、山本佳宏監督(仮名 28歳)は「和製エド・ウット」とでも言うべき凄い作風の映画・・・の様な物を自費で撮っている奇特な男であり、今回撮影した作品「不協和音」は十一月に長野県駒ヶ根市で公開される予定。 これ迄の作品はビデオにダビングされているのでご覧になりたい方は私にメールを出して頂けば奴に連絡がつきます(あまりお勧めはしませんが・・・)。
呑みになったが、主演女優のおねぇちゃんが誰彼かまわず「好きな女優は誰ですか」と聞き始めた。 主演男優は普通の人なので「そうだなぁー、・・・松嶋菜々子とか」なんて言っていた、私にも聞いてきやがったので「んっ?俺?・・・北林谷栄」と言ってみたが「だれですか?AVですか?」と聞かれてしまった。
金が無いのと、明日都内某所に引伸機を運び込む準備があるので、今日はピカピカも含めて総ての予定をキャンセル。 金も有りません。 ホントは月蝕@吉祥寺新星堂なんかも行きたかったのですが・・・。
仕事から帰って、ひとっ風呂浴びてから都内某所へ移動して暗室作業・・・をしようと思ったが、あまりに眠いので押入れから毛布を引っ張り出してきて寝た。
眠い・・・、明日こそ。
移動時間が読めなかったので、都内某所から8時頃に出発したのだけれど、早く着き過ぎた。
午前中から多摩川の河原は人で一杯、そして日差しはきつく暑い。 夏みたいな陽気。
兵庫島と言う中洲の林の中で撮影開始。 藤棚のあたりの木漏れ日が綺麗なんだけど、藤の花の蜜に熊ん蜂が飛び回っていて剣呑なので花の無い所へ移動。 ひとしきり撮ったあと河原へ出たり、暑いので橋の下に移動したり。 昼飯は駅の西側だと高島屋があったりして小洒落た高そうな店ばかりなので、駅の東っ側の商店街にあった古い食堂でまぐろぶつ定食700円也。 値段以上の量と味で大いに満足。 帰りに駄菓子屋でシャボン玉と水鉄砲を購入して集合場所へ。 午後は橋の下のせせらぎで撮影。 手の空いた(・・・って言うか、本来は休憩中のはずの)モデルさんが延々シャボン玉を吹いてくれたのだけれど、なかなか旨く写りこまず。
りえくらぶも、撮影会やCSでの番組の他に、そろそろ新展開が有るようだ。 幸多からん事を。
道の駅に併設されている温泉へ。 連休なので何時になく混んでいる。
どうせ街に出ても混んでいるだろうと言う事でコンビニ飯。 私はコンビニで飯を買うくらいなら抜いた方が良いので酪王の「ハイ・カフェオレ」(←うまい)のみ購入。 昨日の残りのスモークチーズを齧って空腹を満たした。
明日もあるので早目に帰京。 会津鉄道の臨時列車に間に合ったが、これはトロッコ列車なので整理券代300円が余計にかかる。 眺めは良いが、途中の眺めが良い所で停まるので時間は余計にかかる。 会津田島から浅草行きの快速に乗換え。 山帰りのオヤジ共がどやどや乗り込んできて飲みながら議論。 眠れない。
帰宅したら、妹の誕生日祝いという事でうなぎを取っていた。 久しぶりに旨いうなぎを喰った。 最後に旨いうなぎを喰ったのは・・・。 酒田の玉勘だった。 また食べたい。
昼飯は友人達と「川辺の館」で軽く済ませたので、夕方からしばらくへ。 入った時は私一人だったのだけれど、すぐに立て込んで来た。私はバスツアーの出発迄に食べられれば良いので、後回しにしてもらって、飲みながら待つことにした。 いつも酒はだいたいの予算を言って見繕ってもらっているので、銘柄は憶えていない。「とりあへず、これで繋いでいて下さい。」ってんで出てきたのが、蛸のやわらか煮とこごみの胡麻和え。 蛸は見るからに柔らかそう。 口に入れると、予想を更に上回る柔らかさ。 噛むと甘辛く煮付けられた蛸の味が口のなかに。 旨い。胡麻和えのこごみは、つまみ用と言うことなのだろう、細か目に刻んであり、和え衣も少なめ。 口の中で仄かな苦みとともに春の香りが広がる。摘んでは嘗め、摘んでは嘗めしているうちに更に立て込んで来たので、もう一杯頼んで待つ事にした。 ここで「ごめんねー」と出てきたのが このわた。・・・、・・・。
罪なつまみですよコレは。 沢山仕込んだそうなので、まだあると思う。 お近くの方もそうでない方も、無脊椎動物アレルギーで無い方は食べてみる事をお薦めする。
写真を撮り歩けて、旨い昼飯を安く食える…となると谷中になる。
午前中からぶらぶら撮り歩いて、水煙草屋に寄ろうと思ったら仮移転中。 谷中銀座のザクロカフェに行ったら休み。 少し早かったが、夕焼けだんだんの上のザクロ本店へ行ってペルシャ料理で昼飯。
千円で断るまで料理が出てくる「しあわせコース」なるものを奨められたので言われるがまま。持って来ても店主のアリさんは「ガンバッテネー」しか言わず、料理の説明はしないので甘いか塩味か口に入れるまでわからない。
圧縮した黒糖蒸しパンみたいな味のケーキと、イチジクのコンポートと、羊の煮込みが旨かった。なんだかんだで30品くらい食べて、満腹で店を出た。なんだかわからない物でも食べられる人にはお勧め出来る。
谷中コミュニティーセンター近くの水煙草専門店「カリユン」が夕焼けだんだん上のペルシャ料理屋「ザクロ」の上に仮移転中。
水煙草だけでなく、色々と雑貨も扱っている。
缶詰二種、杏ネクター、ライムジュースなどを購入。
ライムジュースは料理用。 帰宅してからマリネに使ってみたが、なかなか良い。
連休中だがチームB、お台場ではChocolove+オマケ、六本木ではベイエフエムの公開録音。 客足が読めないので早目に秋葉原。 なんとかマチネのチケットと、微妙な番号ながらソワレのキャンセル待ち券を手に入れた。
例によって入場抽選の籤運はそれなりで、舞台中央が何とか見える椅子席を確保。
松岡が怪我の為休演。
公式ブログ等での告知は無かったが、怪我で一部出演となっていた仲谷が全面復帰。 全治三週間のところ、一週間半で治ったとの事。 これが若さか。 良い笑顔で良い動き。
髪をバッサリ切った渡邊が好印象。 一生懸命が報われ始めた事がどんどんプラスに働いてきていて、表情も明るく、振りも過不足無く綺麗な動き。
MCでも新規加入メンバーの個性を引き出す良い仕事をしており、渡邊がしっかりしている分、浦野もボケたりツッコんだり自由に動けていて、公演そのものが上手く廻る原動力になっている様に感じられた。
マチネとソワレの間に恵比寿へ。 ガーデンプレイスの東京都写真美術館にて、「マグナムが撮った東京」展を鑑賞。 見るべきものは大体70年代までのものに多く、90年代以降のものは詰まらない物が多い。
これはTIME・LIFE的フォトジャーナリズムに乗っかって発展してきたマグナムの宿命的な特質だと思う。
連休中とあってあまりに人が多くて集中して見られず、図録を買って退散。
ウェルナー・ビショフとカルティエ=ブレッソン、濱谷浩の「血のメーデー」が良かった。
ミュージアムショップにて、公開時に買えなかった「ドキュメンタリーの時代」展と「アンドレ・ケルテス」展の図録を購入。
私の撮る写真は70年代以前の機材と感光材料による前時代的落穂拾いなので、買う写真集の趣味嗜好も、どうしてもそのあたりに行ってしまう。
ダメで元々と貰っておいたキャンセル待ち券で、抽選外乍ら入場。
ぽっかり空いていた立ち見二列目へ。
未だ一部器械体操の域を出ない動きのメンバーも居るが、+αとしての情緒が足りないだけで動きとしては揃って来ており、初演から暫くは中盤に続く四曲やアンコールの激しい二曲の後に疲労困憊して見るも無残な表情になっていたメンバーも、とりあへず舞台に立つ人としての表情を保てるようには成って来た。
この辺りは3人の先任伍長の功績が大きいと思う。
三曲終わって自己紹介。 始めに挨拶をする井上も鍛えられてきていて、息も絶え々々に頭のてっぺんから甲高い声を出していたのが、かなり落ち着いて来ていた。
米沢の声優喋り臭の強い自己紹介は賛否の分かれるところであり、私はどうも受け入れ難いのだけれど、喜んでいる客は喜んでいる様であるし、プラスにしろマイナスにしろ「米沢瑠美」と言う人間の印象を客に確実に焼き付けていると言う点に於いては成功していると思う。
野口が口を開くと、その場は野口色に染まってしまい、全部野口が持っていってしまう。 天然の馬鹿力。
渡辺の拙いながらも必死に言葉を紡いでいく姿に悶絶する客多数。 「まゆゆ」と叫びたいだけの客や認知されるべくあの手この手でMCに介入してくる客をどうあしらって行くかが、今後課題に成って行くと思う。
周りのフォローも有るが、田名部が喋りで前に出て行ける様に成って来た。
「カントリーマアムに似ていると言われた」とか何とか話す片山に古参客は微妙な反応。 (ここの「カントリーマアム」「小林香菜」の項を参照のこと)。 そう言えば、片山も小林も「雨の動物園」ではキリンだ。
「Blue rose」の井上が面白い。 手足をブンブン振り回す思い切りの良い大きな動きと、指先まで情感を込めようとする細かい動きの両立。 歌うときと踊るときで切り替わる表情、上下する眉、真一文字に引き結んだり大きく開いたりする口、見開いたり細めたりしながら見つめたり流したりする目。 柏木がエースだとすると、井上は4番と言った感じ。
隣の浦野も色々工夫していて、コートの裾を摘んで踊ったり、ヘッドバンギンクしながら歌ったり。
細く締まったウエストと蠱惑的な肋骨。 量感のある二の腕が可愛らしい井上と並ぶと、ソマトーゼの広告のようだ。
「禁じられた2人」は怪我の癒えた仲谷がブランクを感じさせない動き。
日毎に演り方を変えてきていた大島優子も凄かったが、柏木も金の取れる仕事をしている。
妨害に近い形で介入してくる客に惑わされずに良くやっていると思う。
「雨の動物園」は矢張り平嶋。 曲が終わって掃けて行くところまで客の目を惹き付けている。
曲の後の間繋ぎMCでは、子供らしく身も蓋も無いことを言い出す多田や、奇想天外なボケを繰り出す野口に苦労しつつも話を纏めて行く片山が良い感じ。
「ふしだらな夏」からの4曲では、ユニットコーナーで無任所の田名部と仲川が中央に配置される場面が幾つか有り、田名部が良い動き。 仲川の振りの間違いも目立たなく成ってきた。
「僕の打ち上げ花火」では、16ビートを刻んで倍クロックで動く柏木が面白い。 そう言えば「桜の花びらたち」の宇佐美もこんな感じだった。
チームB初演からそろそろ一と月。 一日三回公演や酷寒のお台場で揉まれたチームA、初演から12日間ぶっ通しで公演を打ったチームKと較べると、客前で演る機会は少ないのだけれど、その分レッスンに費やしているのか見世物としての質が向上するスピードは速いように思う。
これにはチームAからの移籍組3人が良いお手本になっている事や、柏木と井上が初演前からコンサートで経験を積んだ事も影響していると思う。
チームAもチームKも中々満員にならぬ日々を経験してきた訳だが、客の分母が増えた現在に於いてチームBはそう言う経験が出来ない。
そんな中でチームBがどう育って行くのか、興味は尽きない。
モノクロの読み物ページは、桜庭ななみのインタビューと、出演する映画に絡めて書道の腕前披露が3ページ。 お天気キャスターになった森田美位子の密着記事が2ページ。 新人さん紹介記事が3本3ページ。
℃-ute と嗣永桃子の連載は2回目。 地味なページながら嗣永桃子が凶悪なまでの嗣永桃子っぷりで異彩を放つ。
AKB48絡みでは、前号で惜しまれつつ(少なくとも私には)終了した小林香菜のよのなか入門に替わり、AKB48のメンバーを一人ずつ紹介する「AKB48おひとり様」が始まった。 第一回は小森美果。 これについては別項にて。
小松彩夏、福田萌、小林涼子、徳永えりの連載が最終回。 さて、次号から何が始まりますか。
後半グラビアページは封入トレカとプレゼントチェキの一覧から。
封入トレカはBセットが凄い。 私の買ったものにはCセットが入っており、大島優子、小嶋陽菜、柏木由紀、矢島舞美と並んだこちらが世間的には当たりなのだと思うが、Bセットは北原里英と渡辺麻友の出来が凄まじい。
プレゼントチェキは成海璃子と北乃きいの客に媚びないサインが豪快。
嗣永桃子のものは接客業としてのアイドルとしての技巧に長けた連中より更に訴求力のある仕上がり。
AKB48 (前田敦子、柏木由紀、大島優子、板野友美、北原里英、島田晴香)
ヘッドフォングラビアで6ページ6カット。 撮影は細居幸次郎。
前田敦子は定番の角度からではなく、仰向けに寝たところを俯瞰で。 面白い出来。
学校の机にペタリ座る柏木由紀。 X脚を逆手に取ったポージング。
携帯音楽プレイヤーを手に飛び跳ねる大島優子。 珍しく生き生きした壁の無い表情。
しどけなく寝転んで、左手に持ったソーダのストローを口元にやる板野友美。 ストローが視点をその特徴的な口元へ誘導。 何をしているわけでもないのに、妙に艶かしく。
その板野と隣り合ったページに、北原里英。 ただ文庫本を頭の上で持っているだけなのだけれど、板野友美に引けをとらぬ凄艶。 最近の北原里英は実に堂々たる物で、立場が人を作る好例。
島田晴香は傘に縋る様にしゃがんで、とりあへず笑ってみたような表情。 このでくの坊っぷりが初々しい。
島田も含めて、それぞれがそれぞれに持ち味を出した写真になっているが、中でも北原里英が出色。 節度のある艶。
宮崎美穂
5ページ5カット。 撮影は中山雅文。
下手に隠さず、取り繕わない真っ向勝負の宮崎美穂が清々しい。
髪が舞い上がって額が露わになった写真も珍しい。
5カット全て良い出来だが、1カット目のクローズアップが眼福。
ノースリーブス(高橋みなみ、峯岸みなみ、小嶋陽菜)
3ページ4カット。 見開きでピンの写真が3枚並び、集合で1ページ。 撮影は古賀良郎
ピンの写真は三枚の中央に峯岸。 集合でも珍しく funny ではなく pretty な峯岸。 峯岸が良くなった事で、グループとしてのバランスも向上したように思う。
同じスタジオで撮りつつ、背景の壁を変えて変化を付ける細かい工夫が光る4カット。
AKB48 おひとり様(小森美果)
「AKB48 にはかわいくて面白いコがいっぱい でもなかなかファンの人以外知らないので ここで一人ずつ紹介!!」・・・と言う事で、第1回は「ほのぼのシュール」な小森美果。 カラー1ページ、モノクロ1ページ。 携帯サイトとも連動して、一人あたり8回更新。 グラビアの撮影は藤丸修。
空のお城に住んでいる小森はインタビューをしても全く話が噛み合わない。 噛み合わなくても小森本人はニコニコと可愛らしい。
可愛らしくはあるのだけれど、目が此処ではない何処かどころではなく、此の世の何処も見ていないような四次元的な空ろさ。
特技として、プロ野球選手の物真似を披露。 中日の浅尾・森野、巨人の小笠原。 浅尾を持ってくるところが名古屋人らしいのだけれど、投球動作そのものではなく、その一部を切り取った額縁ショー的な物真似なのがシュルレアリスティック。
佐藤ありさ
光の柔らかく廻った屋内と曇天の屋外、静的動的取り混ぜて4ページ6カット。 撮影は今号では3度目の登場となる桑島智輝。
長野博文のように灰汁が強いのが3度も出てくると飽きるが、撮り方に変化を付けてきているので気にならない。 まぁ私がこう言う写真が好きだということもあるが。
ハウススタジオ+屋外と言う似たような構成乍ら、ベッキー・クルーエルのものより光線が弱く柔らかいのと、黄色人種なりの白さにあわせて撮っているのと、プロのモデルとしての仕事が出来る被写体なのと、様々な要因が引っ絡まって趣の違う写真に仕上がっている。
屋内で暖色、屋外で寒色のキャミソールワンピース。 モデルとしてのポージングの屋内と、自由に動かした屋外。 最後のカットが巧い。
団地少女 Vol.12アライテツヤの連載グラビア。 今回は可憐Girl's→さくら学院の武藤彩未。
京葉地区の団地で撮影された2カット。
この手の団地で育った亡友は「この街には文化の香りがしない」と嘆き、中央線沿線にアパートを借りて週末を過ごしていたのだけれど、葬儀の折に訪れたその団地の何とも言えぬ閉塞感を思い出した。
住むのに不足は無いが、暮らすには潤いが足りない。 チェーン店ばかりで個人商店の存在しない、実用本位の街の味気なさ。
そんな風景の中で屈託無く微笑む武藤彩未。 建物の線を生かしたアライテツヤらしい写真。
相楽樹
今年デビューした新人の青田買いグラビア。 藤本和典の撮影で4ページ9カット。
街角での制服と、屋内での私服。 指示されるがままと言った感じのぎこちなく、手馴れていない感じが新鮮。
90ページの中段に、一枚だけとてつもない表情の写真がある。
西田麻衣
一度に沢山見ると胃もたれするが、載っていなければ載っていないで寂しい長野博文の撮影で4ページ6カット。
あまり煽情的な水着グラビアは載らないこの雑誌には珍しく肉感的なモデルの布地面積の小さい水着のグラビアではあるが、そこは撮り手が長野博文なので、生々しさは無い。
成海璃子・北乃きい
主演映画「武士道シックスティーン」の公開にあわせた対談とグラビア。
すっかり貫禄の付いた成海璃子。 役者馬鹿な感じが見るたびに強くなる。
素でカメラの前に立つ成海璃子と、常に「北乃きい」でありつづける北乃きいの対比が面白い。
矢島舞美写真館 最終回
橋本雅司の撮影で7ページ9カット。
晴天の海辺ながら無理の無い表情。 眩しげでは有りつつも、無理に目を開かず、眩しいなりに美しい表情。
この「無理の無さ」が矢島舞美の特質なのではないかと思う。
同じモデルを違うカメラマンで撮影し、一定の紙幅を裂いて掲載してきたこの連載も今回で終了。 見応えのある良い企画だった。
撮り下ろしを加えて、6月に写真集として刊行予定とのこと。 纏めて見る事によって、新たな発見があるかもしれない。
4月号のレビューの後半を下書きのまま放置していたことに気が付いたので追記。
雑誌レビュー UTB 4月号(2)
「ファッションブック」と言う体裁で出されたが、表紙が下着で裏表紙が水着。 これは看板に偽り有りと言はざるを得ない。
水着はともかくとして下着にひん剥く意味が判らない。
「AKB48」と冠が付けば何でも売れる時期に、ここまで安売りする運営側の意図も読めない。
一度上げた露出度を下げるのがどれだけ大変なのか理解しているのだろうか。
評価出来る点は、何度も書くが斉藤亢に撮らせたという事、これに尽きる。
やっつけ仕事の好い加減なつくりの本の中で、それが唯一の救い。
# Dwightsa [cialis average dosage <a href=http://dstvmediasales.com/s..]
待望久しかった girls! の新刊が漸く出・・・るには出たが、少々期待外れ。
アライテツヤの作風の変化なのか、体調が悪かったのか、やる気が無かったのか、ピントも構図も雑なものが多い。
Not yet
ローラー作戦で各誌のグラビアを席捲した Not yet が表紙と巻頭グラビア、そして裏表紙も Not yet の広告。 15ページ(うち1ページは高倉文紀のコラム)15カット見開き1箇所、。 撮影はアライテツヤ。
紋切り型の顔見世グラビア。 この号の中では些か浮いた感じ。
写真としての面白味は薄いが、インタビューでの4人4様の Not yet の捉え方は面白い(特に大島)。 この人にとっては、総ての仕事が等価値なのだろう。
高倉文紀のコラムは、AKB48の本体とユニットの違いについて書かれているのだけれど、これが的を射た文章。
AKB48は、銀河系(天の川)のようなグループだ。 とても美しく、全体がひとつになって、魅力を形成している。 だけど、見えやすいのは、明るく光っている星だけで、これから輝こうとしている新しい星を見るためには、倍率が高い望遠鏡が必要になる。
それに対して、ユニットは、銀河の中にある星座のような存在で、ひとつひとつの星(メンバー)の魅力が、よりはっきりとわかる。
小田急地下化で半ば廃墟と化した下北沢駅前は更に混沌とした感。
滝田ゆうが「寺島町奇譚」で描いた「ぬけられます」みたいな貼り紙があったり。
タウンホールまで行ってしまって戻ったりしつつ現場を確認し、しばし時間を潰してから入場待ちの列に並ぶ。
この時点ではさほどの数にはなっておらず多少の不安は有ったが、私が入ってからも開演まで陸続と客は増え続けて「大入り」と言ってしまっても良い集客。
「じゃあ押上でつ離れしなかったのは何だったんだ」とやり場の無い怒りが湧いて来たりしつつ開演待ち。
開演までの間繋ぎのDJは蛇足。 誘った友人は此処で一気に萎えたと話していたが、これには一言も無い。
アルバム曲とこれまでの衣装総ざらえで、今のメグリアイを可能な限り観て貰おうという意図は伝わってきた。
早替えを想定した衣装ではないので脱ぎ着には相応の時間が掛かり、岡崎や山田のソロ曲の前は残りの5人で演って繋いだりしていたが、間延びしたところはあり、ワンマンライブをやるとなるとこの辺りが課題になってくる。
なんだかんだ文句を言いながら観ていたAKB48ではあったが、公演の構成に関しては図抜けていたことを改めて思い知る。
岡崎みさとのソロ曲「I WISH ~キミダケヲ~」は天性の鼻濁音も相俟って丁寧な歌唱。 岡崎の声は張ると高音が金管楽器のようにピリピリするのだけれど、鼻濁音で適度なミュートが掛かって耳に優しい。
山田渚のソロ曲「迷宮Fantasia」は本人の声質や音域に合わせて書かれているので思う存分声を出せており、軽く振りが付いた事で曲の世界観に入り込んだまま歌い切れていた。
山田は全篇通して表情が豊か。 興奮して寝付けず、完徹で臨んだとのことで、寝不足による何でもカンでも楽しい状態であったのかも知れないが、表層的ではない心からの笑顔を見られたように思う。
最後に3曲演って、4期メンバーのお披露目。
白鳥愛花(19)
佐々木澪(15)
白鳥は長身の美形、佐々木は beauty より funny 寄りの高校一年生、LinQの伊藤ちゃんに似た雰囲気。
メンバーの変動があっても、言わなくて良い事・明らかにしなくて良い事については触れないのは良かった。 それが辞めて行った者、残った者、入ってくる者、それを見ているしかない客、それぞれの幸せだと私は思う。
友人が何人か来ていたのだけれど、終演後に会食した友人は否定的な見解。 良否よりは好悪に寄った話であったが
「岡崎と山田だけ突出」
「曲がみんなアニソンみたい」
このあたりに関してはその通りと言えばその通りであって、それが駄目となると仕方が無い。
メグリアイの楽曲に関しては、様々なグループと並べて聴く機会に較べてみると丁寧に作り込まれているのが判るのだけれど、「耳に引っ掛からない」と言われることもまま有る。
逆に言うと邪魔にならないので何かしながらでも(現に今、こうして)聴いている事が出来るのだけれど、B面の佳曲みたいなところはあって、その辺りの歯痒さは正直なところ私も感じている。
岡崎ワントップの状態から山田が並び立つところまで来たのであるが、浅原や山中も振りが大きくなって来たとは言え前列後列のバランスが悪いのは確か。
坂本樹莉はシームレスで柔らかい動きで歌唱も安定しているのだけれど、小さく纏まってしまっている感はあり、この人がもう少し弾けるとバランスも良くなってくるのではないかと思う。
下北沢シェルターは会場規模としては身の丈に合っていたと思うが、6人からが歌って踊るには些か狭すぎる。
ワンマンライブをやるのであれば、メンバーが思い切り動ける広さの舞台でお願いしたい。
どれくらい混むのか予想もつかなかったので早めに横浜へ。
会場は運河の上の橋上広場で、客が暴れると橋ごと揺れる。
そして太鼓橋状になっているので、ステージから離れて後ろへ行けば行くほど低くなっていて、どこから観ても平等に見辛い。
それでも街のド真ん中で4時間から大騒ぎ出来る会場ってのも中々無い訳で、いつも乍ら asfi の送り手の創意工夫には恐れ入る。
このイベントの送り手は、全篇見て行くような物好きは寧ろ少なく、目当てだけ見て「ワッ!」と騒いで帰って行く蝗のような当世のアイドル客の習性を熟知していて、顔付けも其れを踏まえて組んでいるのでトリだから格上と言う事もなく、喰い付きやごく浅い時間に出るところ以外はそれぞれのグループの都合に合わせて出演順が決められている。
なので主催の asfi もトリと言う事は無く、ヒザに上がったステーション♪の方がトリのメグリアイより持ち時間が長かったり、雑なようでいて丁寧、よく考えてある。
ステージや観覧エリアも客民度を低めに見積もった設え。 客の理性・品性に頼っていないので注意事項の告知などしなくても、トラブルは起きない。
このあたりの柔軟で合理的な思考が出演者の多いイベントを切り回す事を可能にしているのだと思う。
出演順や時間が判り難いくらいで、客として不満なところもなく、いろいろなアイドルを纏めて見てみたい向きにはオススメのイベント。
印象に残ったグループを幾つか。 悪印象が強すぎて罵詈讒謗を書き散らかしたい衝動に駆られたのも幾つか有ったが、それは言はぬが花と言う事で。
シブヤDOMINION
何度か観ているが、その度に練度が上がっている。
レッスンだけでなく、客前に出る経験によるものではないかと思う。
吉野ていら(シブヤDOMINION)
制服と言うより軍服と言ったほうが近い衣装にはシャホヴニツァを思わせる赤白チェックの布地が使われており、裏方に相当なマニアがいそうな予感。
choice?
メンバーのうち二人が神奈川県民とのことで、表情に出るくらい興奮していたのが微笑ましかった。
渡辺くるみ(choice?)
オケの作りは少々安っぽいのだけれど、曲そのものは良く出来ていて、歌が付くと聴くに堪えるものになるのが面白かった。
ハニースパイス
「超絶美少女系アイドルユニット」と自ら名乗りつつ、看板に偽りが無いのに驚く。
吉沢七海(ハニースパイス)
美形揃いなのに吊り合わず衣装が安っぽく、更には一人だけ違うものを着ていたので衣装でも忘れたのかと思ったら、それが正式の衣装らしく二度驚く。
ステーション♪
思ったより移動と動きが激しく、撮影は大惨敗に終わったので写真は無し。
「綺麗」より「親しみやすい」寄りの見た目なのであるが、ぽっちゃりしていても侮れない動きの滑らかさ激しさ。 舞台の前後左右の客に対する気配り目配りもぬかりなく。
荒くれる客も多いが棲み分けも出来ていて、そう言う客は観覧エリア中央に集まるので、そこにさえ居なければ静かに観ている事も可能。
asfi
ハロープロジェクト楽曲のカバーを演る意味については懐疑的であったのだけれど、このライブで考えが変わった。
先に演ったカバー曲で喰いついて来た通りすがりの高校生集団がそのあとのオリジナル曲で盛り上がって物販に殺到しており、集客と認知に関して一定の効果は有った。
市川咲(asfi)
「良く知られてはいるが昨日今日の曲ではない」という選択も、贋物感を薄くしているように思う。
メグリアイ
連休と言う事も有ってか、遠隔地(愛知)在住で幽霊部員状態にある高田淳美も居る六人体制。
まだ4期メンバーを投入する局面には無いようだ。
坂本樹莉(メグリアイ)
カメラ本体はデジタル化したもののそれ以外は使い慣れた昭和の機材で廻しているので撮り始めると普段にも増して凶悪な人相になり、およそ楽しそうには見えないそうだが、これでも私自身は楽しく見て(撮って)いる。
閑話休題、メグリアイの話。
坂本樹莉が気になったので重点的に観察(そして撮影)。 手を抜いたりする訳ではないのだけれど、偶にポカがあるのと、滑らかで柔らかい動きながら纏まりすぎて伸びやかさに欠けるようなところがある。
グループの浮沈の鍵となるのはこの人なのではないかと、私は考えている。
# Dwightsa [kamagra shop <a href=http://www.rwuk.org/?product=propeci..]
例によって定時で逃げ出して荻窪へ。
休業中の豊栄真紀(PIP: Platonics Idol Platform)がゲストと言う事で足を運んでみた。
東欧圏を中心にどうかしているカメラを主に扱っていたプリズムがあった頃は誇張ではなく週の半分は来ていた(残りの半分は中野)荻窪だが、閉店以来とんとご無沙汰。
会場となるベルベットサンは、線路沿いの道を東へ向かい、青梅街道と合流したあたりにある。
西郊ロッヂングの近くと書くと、分かる人には分かるかもしれない。
田中秀臣の客とPIPの客で7:3くらい。イベントの性格と豊栄の客筋からか「ピンチケ感溢れるピンチケ」は皆無。
先ずパワーポイントを使いつつ、田中秀臣が「21世紀の資本」の概要をさらりと。
時折ゲストに話は振るが、基本的に田中のひとり語り。
学問的なことを捻らずに語る部分は面白いのだけれけど、脱線して始まる自分語りは些か冗長。 まぁ、主催イベントなので仕方がない。
田中秀臣は呼び屋としては有能だけれど、些か子供じみたところはあり、自分と関係ないところで話が膨らみ始めると水を差し、想定外の質問をされると態度に出る。
後半は配られたレジュメ(※こちら参照のこと)に基づき、稲葉振一郎によるより詳細な解説。
私は経済学を敬しして遠ざけると言うか、忌避して生きてきたので、稲葉の解説がすべて理解できたかと言うと、そうでもないのだけれど、興味を惹く文言が鏤められていたので、飽きずに最後まで聞くことが出来た。
ピケティが提示したものは事実を踏まえたごくざっくりした現状分析であり、「ではどうするか」についての具体的な言及は無いのだけれど、「所得と資産の両面で格差は増大し続ける」と言う仮説は概ね合っているように私には思われる。
厳密に突き詰めようとすると、真実と言うものはスルリと逃げてしまうので、囲い込んだくらいで丁度良い。
この「所得と資産両面での格差の解消」は、豊栄の所属するPIPでも課題となっている部分でもある。
成島柳北先生言うところの「貌と芸」。 両方に秀でたもの、次いで貌の整ったものの順で需要が発生し、場数を踏めば磨かれて行く。 それにつれ売れる売れないの格差は大きくなる。
人気があって機会がより多く与えられると、更に客が付く。
機会が少ないと客が付かない。
機会も結果も不平等なのだけれど、その現実は現実として受け入れた上でどうするか考えなければならない。
仕方の無い事ではありつつ、当事者としては感情面で収まらない部分も出るだろうし、雇主(厳密には違うが)の濱野に対する不満が溜まっている事が相次いで離脱者が出ている原因のひとつではないかと思われる。
勿論濱野が何もしていないとは思わないが、現代思想系の人の悪癖で学者方言みたいなのを当たり前のように織り混ぜて語るし、如何せん話が難しすぎる。
それをメンバーにも分かる言葉に置き換えて説明し直せるのが豊栄だと思うのだけれど、暫くは不在が続く。
豊栄は、たまに話を振られて二た言三言返すくらいで、ほぼお飾り程度の扱い。
「21世紀の資本」についての説明だけで時間切れと言う感じではあったのだけれど、物腰は柔らかい乍ら口を開くと舌鋒鋭く田中もピケティも袈裟懸け。 ばっさり斬っても呼吸するように伝わりにくい嫌味を言う小林秀雄的な悪意は無い。
冷酷と怜利は似て異なるのだけれど、理性的な物言いを心掛けた結果、意図しない形で冷たさを感じさせてしまう。 それを自覚しているからこそ、特に求められない限りは柔らかい物言いを心掛けているように感じられた。
もう少し対論に時間を割ける題材の時に呼んでいただければ、豊栄の「にっこり笑って人を斬る」部分が生きると思う。
終演後に会場でチェキ会。
ご母堂の前で行われると言うおそろしい特典会。
選抜衣装は澤村のところに行ったのだと思われ、PIPポロシャツを着用。
休業するとそれまで放っていた光が消えてしまう人もいるが、豊栄はその限りではなく、PIPの豊栄としてそこに座ってた。
静かに復帰を待ちたい。
初の平日開催と言う事で、さすがに満員とはならなかったが、それでも中々の入り。
お席亭も含め、はねた後に出勤と言う向きもおられた由。
土日でもつばなれしないどころか客一人なんてことはザラにあったと感慨深げに暗黒時代を振り返る春陽先生。
客一人演者一人の状況をPK戦に例えていたのが可笑しかった。
平日で来られない人が多そうだと言う事で、続き物は一と休みして抜き読みで二席。
「天保六花撰 河内山と直次郎」 玉川太福/水乃金魚
曲師の違いでどう変わるかも見ていただきたいと語っていたが、幕が開く前の調子の合わせ方から違う。 衝立の向こうで座る位置も一寸奥の方。
一音々々に張りがあると言うか、引き立てるより掛け合いと言った趣の弾き方、食い気味のグルーヴ。
河内山と直次郎だと河内山の方が一枚も二枚も上なんだが、直次郎も権次と較べれば格段に肚が据わっている。
その辺りの悪い奴の描き方の違いもまた、面白かった。
「柳沢昇進録 浅妻舟」 神田春陽
柳沢昇進録だが生臭い話ではなく、英一蝶と宝井其角の友情譚。
私は毒にも薬にもならないがほのぼのとした、こう言う話が好きだ。
連続読みの箸休め、のんびり聴けた二席。
十日間連続読みの会も漸く半分。
再び暦も休日となり、ほぼ一杯の入り。
「青龍刀権次(4)血染めのハンカチ」玉川太福/玉川みね子
前回爆裂お玉が登場してさてどうなるかと盛り上がったところが切れ場で、さてどうなるかと思ったら、並行する別のエピソードが挟み込まれる憎い演出。
上手く出来ている。
曲師も戻って何というか耳への当たりは柔らかいが勁い音、合わせて被せてくるようなグルーヴ。
「清水次郎長外伝 荒神山の間違い (4)仁吉の離縁場」 神田春陽
段々に役者が揃って、緊張感が増してくるのだけれど、殊更張るようなところもなく、淡々と語るので聴いていて草臥れない。
登場人物も格が上がるほど声を荒げないので、静かに盛り上がって行く。
さぁて、どうなりますかと気を持たせてまた明日。
日本橋亭がはねて、午後の靖国講談会まで時間が空いたので、近くで開かれている写真展へ。
レンズは確かにノンライツだがカメラはライカだったり、ノンライツのレンズだがRF機では撮っていなかったり括りとして看板に偽り有りや無しやと言う感じがしないでもなかったが、写真展としては面白く拝見。
落ち着いて見られる環境と言うのが先ず良い。
新しくは無いビルなので天井は低いが、照明の当て方は考えられていて、見難いところは無い。
作品として一本立ちをしているものにも唸らされたが、私個人の嗜好としては作例と作品の間で揺蕩うような感じのものに惹かれた。
アンジェニューのアリフレックス用シネレンズをライカLマウントに改造したものにL-Mリングを噛ましてXマウントアダプターに付けてX-Pro1で撮ると言う回りくどさにも痺れたし、昼寝から目覚めたら目脂が溜まって目が霞んだようなアンジェニューならではの芯はあるもやもやも良い味。
アンスコシネマットの40mm/f6.3の、これぞ三枚玉と言う感じの暴れ方も良かった。
R-BIOTAR 5.5cm/T0.85レントゲンレンズで撮ったもの。
イメージサークルが狭いんで写真は文字通りの日の丸なのだけれどド真ん中の写りは良く、それを生かしてきっちり絵にしてきているのには感心した。
好事家ならニヤリとさせられる道楽の極み。
半蔵門のJCIIフォトサロンから靖国神社へ。 下って上って靖国通りに辿り着いたら、丁度ペトリカメラの東京営業所のビルのあったところだった。
境内で火遊びをしたバカのお陰で未だ空気はピリピリしており、其処彼処に背広を着た警備。
偉そうに踏ん反り返る村田蔵六の野郎を右に見つつ、拝殿に額づいてから靖国会館へ。
貞花先生の差配なので年寄夫婦の客が多く、携帯鳴らしたり一人で三席占拠したり傍若無人気味乍ら、女流にちょっかいを出す厄介は少な目。
貞花先生以外は若手からの顔付け。
「酒呑童子」宝井琴屯
「熊田甚五兵衛」田辺いちか
「沢村才八郎」一龍齋貞鏡
「魚屋本多」神田山緑
<中入り>
「赤穂義士銘々伝 大高源吾」宝井琴柑
「円山応挙の幽霊画」田辺一乃
「関ヶ原異聞・八丈島物語」一龍齋貞花
貞鏡さんは硬さと柔らかさのバランスの良い口調になっていた。
琴柑さんは演出過多と説明的に過ぎる部分(これは客層を考えると仕方がないのかもしれないが)気になったが、安心して聴いていられる。
トリの貞花先生、「面白い話ではないですが、情景を思い浮かべていただければ」と前置きして八丈島に配流された宇喜多秀家の話。
途中で先代文楽の大仏餅の一件の一歩手前の、間なのか絶句なのか良く分からない沈黙が何度もあってヒヤリとしたが、それ以外は流石の「聴かせる芸」。
顔付けを見て逡巡したが、行って良かった会。
貞花先生、中入りで引き出物を配ったり募金箱を持って回ったり八面六臂。
まだまだお元気そうだったので安心した。
# まっつう [今日のごくらくッ娘ライブ見たらピカピカのイベントがどんな状況か なんとなく想像できた(笑) つーか、実際はあれ以上な..]