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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2007-07-15 土砂降り [長年日記]

_ 私的解禁日

ネタバレを極度に嫌う友人が、金曜にひまわり組公演を見たので、漸く楽曲その他に触れられる。
その辺りを含めて、つらつら書いていくことにする。

_ AKB48 ひまわり組公演(マチネ)

「台風が来る」「大雪だ」そんな日にこそ遊びに出掛けなきゃ・・・ってのを寄席で学んだ身としては見に行かない訳には行かないので、台風が来るってのに朝っぱらから雨の中秋葉原へ。
抜き足差し足で家を出ようとしたら耳敏い親に気付かれて「こんな日に出かけるのかい」。
べら棒奴、こんな日だから出掛けるのだ。

いつもよりは遅く着いたのだけれど、同じような事を考えてきた奴が20人凸凹。
こんな日に並びに来るような筋金入りの酔狂な野郎はお兄哥さんの出来が違うらしく、何食わぬ顔して割り込むような(手引きして割り込ませるような)野暮はおらず、朝並んだ実数とチケットなり割り込み防止券なりの番号がちゃんと合っていた。
一年半からこうやって「アイドルファンでござい」と間抜け面晒して並んでいるが、こんな事は最近じゃ先ず無い。
台風直撃の可能性も有ると言う事で、特別な何かを期待していた向きも有るようだったが、私は普段どおりの事を普段どおりに演ってくれりゃそれで良い。

入場抽選は悪いなりに良く、とりあへず死角の少ないところには立てた。 ちと遠いので飛び道具を活用。

影アナは河西。 「今日はハリケーンの中来てくれてありがとう」トカナントカオッシャイマシタカネ。
例によって舌っ足らずな甘口の喋り方。 かわいいから許されてしまう。 と言うか、許す。

裏表になっている「小野・奥」「中西・佐藤(由)」が共に休みなので、それぞれの担当ユニット部分のみSEEDから「藤江れいな」と「佐伯美香」。 全体曲は14人で。
秋元が居ないので成瀬、大島(麻)が居ないので倉持、増田が居ないので出口、小嶋が居ないので佐藤(亜)と、16人中6人がSEED。
ビル・ワイマンが二人居るローリングストーンズみたいで一寸いただけない。

倉持は良い。 収まったユニットも良かったが、でしゃばり過ぎず卑屈にならず、求められている仕事はきっちりこなしている。

成瀬も意外に良かった。 秋元ありきで書かれていると思われる曲での違和感がもっと有るかと思ったが、嫌悪感は丸で湧かず、淡々と見られた。
少々猫背気味ではあるが、厭味の無い声と動き。
まぁ「どちらが見たいか?」と訊かれれば私は秋元が見たいが。

全体曲では然程感じなかったが、1/3がSEEDなので、ユニットになると流石に一段落ちる感じはある。

「アイドルなんて呼ばないで」は成田、河西、早野、藤江。 ポンポン隊は松原、大堀、増山(下手)、戸島、成瀬、・・・と倉持だったか駒谷だったか(上手)。 ポンポン隊の松原と大堀と増山を中心に観る。
大堀は何処に居ても、舞台の上に居る限りは手抜き無しで常に何かしら仕事をしている。 それでいて悲壮感や重さは無く、楽しく観ていられる。
松原はやる気のある顔が印象的。 多くない出番を大事にして、その場で何を出来るかを常に模索している感じ。 良い表情だった。
増山は大分大人びた顔付きに成ってきた。 以前からの丁寧で綺麗な動きはそのままに、より伸びやかに。
上手に目を転じると、もっともらしい顔で戸島がポンポンを振っていて面白い。

「僕とジュリエットとジェットコースター 」は川崎、佐藤(亜)、佐伯。 SEEDの二人を従えた川崎の一人舞台の感。 SEEDの二人も良くやっているが、比較対象が小嶋だったり中西だったりすると、矢張り一段落ちる感じはあるのだけれど、それでも目立った失敗は無いのには感心する。

「ヒグラシノコイ」は高橋と出口。 オケと出口の歌がシンクロしないで、一寸変な感じ。 前の方で見ていた友人の話だと、ミキサーがトチッたらしく、増田の歌入りオケと出口の歌入りオケが被って流れて出口が戸惑っていたとのこと。
高橋の嵩増しした髪型の上から被せたチューリップハットが変な感じで、寿老人のような縦長の頭蓋に見えて面白い。

「愛しさのDEFENCE」は戸島を観ようと思っていたが、駒谷が予想外に良くて驚く。
戸島が止めたり溜めたり撥ねたりする部分の動きを綺麗に流して繋いでいく駒谷。 厭味の無い巧さ。
違和感が有るかと思った増山も、意外に上手く溶け込んでいた。

「向日葵」は松原、大堀、成瀬、倉持。 普段は八割方秋元を見ているので、所在無く他の部分を観る。
大堀は柱の陰で殆ど見えなかったが、松原の意志の強く出た表情が良い。
歌オケが強めの設定のなのを差し引いても、松原と大堀の歌は良くなっていた。
歌の後のMCでは、しっかり前に出て話を繋いで行く松原と大堀に感心。 大堀は喋るべきところでは喋り、引くべきところでは引き、纏めるべきところでは纏め、ダブルスタンバイで出番が限られる分、一回の舞台でやれるだけの事をやっているのが見て取れる。

「Lay down」。 メモには「戸島は凄いな」と書いてある。 凄い。
秋元がハマり過ぎているので比較するのは酷だが、単体で見る分には十分及第点の成瀬。
大堀の妖しい表情と動き。

何かに似ているとは思っていたが、友人に言われてから、「僕の太陽」はもはやなごり雪にしか聞こえない。

_ AKB48 ひまわり組公演(ソワレ)

メール抽選が当たらなくても楽に昼夜のチケットが買えたのなんざ何時以来だろうか。 そんな訳で夜のチケットも買えたので観覧。

入場抽選は相変わらず悪く、昼と同じようなところから同じように飛び道具を使って観る。

気が付いたら朝だったので、採ったメモから簡単に。

松原が「嘆きの壁」ではなくなっていた。
大堀、化粧の乗りが良い。
三曲目でオケの頭が飛び、高橋みなみが歌で一瞬うろたえると言う珍しい図が見られた。
河西、アイドルオーラ。 華がある。
戸島、コワイ。
出口≒伊佐山ひろ子
高橋、寿老人
大堀、目の周りがラメラメ。 コント赤信号。
「竹内先輩」で早野の第1ボタンが弾ける。
大堀、「エロい」と言われるのはお気に召さぬ様子。 「カワイイ」と言われて大いに喜ぶ。
何かと言うと「昭和の生き証人」にされる大堀
2日4公演だけの出演の藤江と佐伯。 終演後に挨拶をする際に感極まる佐伯。

大堀は見ていて飽きない。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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