借りた金を返さないととんでもない事になりつつある。 とりあへず入れられるだけ入れておいた。 残高見て顔面蒼白。
東京人8月号「東京のホテル新発見、再発見」
「木島日記」3,4巻 大塚英志+森美夏、角川書店
「まあだかい」内田百閒、ちくま文庫
「木島日記」はかなり良いと思うんだけど、連載は中断しているらしい。 これで打ち止めか?
今朝の段階で財布の中は数百円。 一日の飲み物を買ったらもう空だ。 給料が振り込まれていなかったら実に実に大変だ。
こと給料に関しては少なく間違えるので気が抜けない。 帰りに確認したら、とりあへず振り込まれていた。
16日 ピースモア撮影会(阿部千明)
17日 ピースモア浴衣撮影会(山田悠香/前里美弥)→酒田へ移動→浪漫亭で呑み→泊まり
18日 SHIP中町ホームライブ(14:00〜)→第2回SHIPフォトコン作品特別展示会(ライブ終了後〜16:00まで)→SHIPフォトコンテスト表彰式(16:00〜)→都内某所へ
19日 暗室作業→パジャマレンジャー公開収録イベント(19:30〜20:30)
籤運無くブービー入場も、なんとか上手柱前最前を確保。
多少柱で死角が出来るが、まぁ仕方が無い。
割り込み互助会のお歴々は、入場してもお里の知れる振る舞い。失笑を禁じ得ない。
閑話休題、「青春ガールズ」公演も三回目の観覧。 どの辺りに居れば見たい部分が見えるかは大体分かって来た。 私の場合は柱の内側に居れば良いようだ。
曲の印象は淡く、メロディも歌詞も耳に残らないが、構成が上手い所為か、見ていて実に楽しい。
二曲目で大島にアクシデント発生。 まだ余裕が無い所為か、大島パートはぽっかり空いてしまった。 こう言う時、宇佐美は咄嗟に上手く被せて胡麻化すんだけど、そこまで求めるのは未だ酷か。
その後はつつが無く進行。
大島も復帰。
腹筋少女帯も気持ちにゆとりが出て来たのか、柔らかめの表情をしていた。
高田の罰ゲームみたいな髪形は改善され、最初期の頃のオーソドックスなものに戻っていた。 好印象。
「雨の動物園」の野呂が良い。 脇に回って良い仕事をしている。 チームKの2ndは、大人の使い方が上手い。
秋元と宮澤、大島と河西、小野と奥(もしくは小林)をそれぞれ棒組にして動かしているのだけれど、要所々々で大堀や野呂を脇に入れているのが奏効している。
小林に裁量権を与えたMCも面白い。 小林の野生の勘と現場対応力が楽しい。
全体的にこなれて来たように感じた。 秋元ですら息が上がるくらいで、体力的には厳しそうだが、皆、目が生きている。
良いものを見た。
昼公演の間に雷雨。
変電所に落ちたらしく、総武線が止まっていた。
阿佐ヶ谷迄の往復で一時間半。 便所へ寄る暇も無く劇場へ。
それなりの籤運で六列目中央。 基本的には昼と同じ事をやる訳だが、少しづつ補整されている。
アンコールでズボンを片足だけ捲くり上げていた秋元は、生疵が絶えない為かやめてしまった。
捲くり上げていた頃は、膝小僧に出来た擦り傷をファンデーションで隠した横に新たな擦り傷が出来ていたりしたのが面白かったのだが、傷が増え過ぎて収拾がつかないのだろう。
少人数ユニットでの出番の無い高田と佐藤も、全体マイナス数人の曲で見せ場を作ってもらっている。
「禁じられた二人」の大島にしろ、腹筋少女帯の秋元にしろ、「雨の動物園」の野呂パンダにしろ、嵌まり過ぎて仮に休んだ時の代役が思い付かない。 新公演については賛否あるらしいが、私は楽しくて堪らない。
ネタバレを極度に嫌う友人が、金曜にひまわり組公演を見たので、漸く楽曲その他に触れられる。
その辺りを含めて、つらつら書いていくことにする。
「台風が来る」「大雪だ」そんな日にこそ遊びに出掛けなきゃ・・・ってのを寄席で学んだ身としては見に行かない訳には行かないので、台風が来るってのに朝っぱらから雨の中秋葉原へ。
抜き足差し足で家を出ようとしたら耳敏い親に気付かれて「こんな日に出かけるのかい」。
べら棒奴、こんな日だから出掛けるのだ。
いつもよりは遅く着いたのだけれど、同じような事を考えてきた奴が20人凸凹。
こんな日に並びに来るような筋金入りの酔狂な野郎はお兄哥さんの出来が違うらしく、何食わぬ顔して割り込むような(手引きして割り込ませるような)野暮はおらず、朝並んだ実数とチケットなり割り込み防止券なりの番号がちゃんと合っていた。
一年半からこうやって「アイドルファンでござい」と間抜け面晒して並んでいるが、こんな事は最近じゃ先ず無い。
台風直撃の可能性も有ると言う事で、特別な何かを期待していた向きも有るようだったが、私は普段どおりの事を普段どおりに演ってくれりゃそれで良い。
入場抽選は悪いなりに良く、とりあへず死角の少ないところには立てた。 ちと遠いので飛び道具を活用。
影アナは河西。 「今日はハリケーンの中来てくれてありがとう」トカナントカオッシャイマシタカネ。
例によって舌っ足らずな甘口の喋り方。 かわいいから許されてしまう。 と言うか、許す。
裏表になっている「小野・奥」「中西・佐藤(由)」が共に休みなので、それぞれの担当ユニット部分のみSEEDから「藤江れいな」と「佐伯美香」。 全体曲は14人で。
秋元が居ないので成瀬、大島(麻)が居ないので倉持、増田が居ないので出口、小嶋が居ないので佐藤(亜)と、16人中6人がSEED。
ビル・ワイマンが二人居るローリングストーンズみたいで一寸いただけない。
倉持は良い。 収まったユニットも良かったが、でしゃばり過ぎず卑屈にならず、求められている仕事はきっちりこなしている。
成瀬も意外に良かった。 秋元ありきで書かれていると思われる曲での違和感がもっと有るかと思ったが、嫌悪感は丸で湧かず、淡々と見られた。
少々猫背気味ではあるが、厭味の無い声と動き。
まぁ「どちらが見たいか?」と訊かれれば私は秋元が見たいが。
全体曲では然程感じなかったが、1/3がSEEDなので、ユニットになると流石に一段落ちる感じはある。
「アイドルなんて呼ばないで」は成田、河西、早野、藤江。 ポンポン隊は松原、大堀、増山(下手)、戸島、成瀬、・・・と倉持だったか駒谷だったか(上手)。 ポンポン隊の松原と大堀と増山を中心に観る。
大堀は何処に居ても、舞台の上に居る限りは手抜き無しで常に何かしら仕事をしている。 それでいて悲壮感や重さは無く、楽しく観ていられる。
松原はやる気のある顔が印象的。 多くない出番を大事にして、その場で何を出来るかを常に模索している感じ。 良い表情だった。
増山は大分大人びた顔付きに成ってきた。 以前からの丁寧で綺麗な動きはそのままに、より伸びやかに。
上手に目を転じると、もっともらしい顔で戸島がポンポンを振っていて面白い。
「僕とジュリエットとジェットコースター 」は川崎、佐藤(亜)、佐伯。 SEEDの二人を従えた川崎の一人舞台の感。 SEEDの二人も良くやっているが、比較対象が小嶋だったり中西だったりすると、矢張り一段落ちる感じはあるのだけれど、それでも目立った失敗は無いのには感心する。
「ヒグラシノコイ」は高橋と出口。 オケと出口の歌がシンクロしないで、一寸変な感じ。 前の方で見ていた友人の話だと、ミキサーがトチッたらしく、増田の歌入りオケと出口の歌入りオケが被って流れて出口が戸惑っていたとのこと。
高橋の嵩増しした髪型の上から被せたチューリップハットが変な感じで、寿老人のような縦長の頭蓋に見えて面白い。
「愛しさのDEFENCE」は戸島を観ようと思っていたが、駒谷が予想外に良くて驚く。
戸島が止めたり溜めたり撥ねたりする部分の動きを綺麗に流して繋いでいく駒谷。 厭味の無い巧さ。
違和感が有るかと思った増山も、意外に上手く溶け込んでいた。
「向日葵」は松原、大堀、成瀬、倉持。 普段は八割方秋元を見ているので、所在無く他の部分を観る。
大堀は柱の陰で殆ど見えなかったが、松原の意志の強く出た表情が良い。
歌オケが強めの設定のなのを差し引いても、松原と大堀の歌は良くなっていた。
歌の後のMCでは、しっかり前に出て話を繋いで行く松原と大堀に感心。 大堀は喋るべきところでは喋り、引くべきところでは引き、纏めるべきところでは纏め、ダブルスタンバイで出番が限られる分、一回の舞台でやれるだけの事をやっているのが見て取れる。
「Lay down」。 メモには「戸島は凄いな」と書いてある。 凄い。
秋元がハマり過ぎているので比較するのは酷だが、単体で見る分には十分及第点の成瀬。
大堀の妖しい表情と動き。
何かに似ているとは思っていたが、友人に言われてから、「僕の太陽」はもはやなごり雪にしか聞こえない。
メール抽選が当たらなくても楽に昼夜のチケットが買えたのなんざ何時以来だろうか。 そんな訳で夜のチケットも買えたので観覧。
入場抽選は相変わらず悪く、昼と同じようなところから同じように飛び道具を使って観る。
気が付いたら朝だったので、採ったメモから簡単に。
松原が「嘆きの壁」ではなくなっていた。
大堀、化粧の乗りが良い。
三曲目でオケの頭が飛び、高橋みなみが歌で一瞬うろたえると言う珍しい図が見られた。
河西、アイドルオーラ。 華がある。
戸島、コワイ。
出口≒伊佐山ひろ子
高橋、寿老人
大堀、目の周りがラメラメ。 コント赤信号。
「竹内先輩」で早野の第1ボタンが弾ける。
大堀、「エロい」と言われるのはお気に召さぬ様子。 「カワイイ」と言われて大いに喜ぶ。
何かと言うと「昭和の生き証人」にされる大堀
2日4公演だけの出演の藤江と佐伯。 終演後に挨拶をする際に感極まる佐伯。
大堀は見ていて飽きない。
BeeHiveは、六本木の路地裏、住宅地の中にある。
この街は路地が入り組み、高低差もあるので地図を見ながらでないと辿り着けない。
開場15分前に着いたのだけれど、既に数名。 三々五々集まってくる客に対してライブハウス側からの整列の指示などはなく、なんとなく屯して時間を潰す。
駄目だこりゃと思ったのは客の質の低劣なこと。
ライブハウスの敷地内ではなく、その前の、住宅地の中一方通行の路地に並ぶともなく屯して、携帯灰皿を使うでもなくところ構わず煙草を吹かし、音を出したまま動画を見る。 他者への想像力とモラルの欠如した客層。
ライブハウス側も当たり前のように15分遅れで開場する目糞鼻糞感。
列が出来ていた訳でもないので、なし崩し的に入場。
峰尾こずえ
「トップバッターで出ることは良くあるんですけど、こんなに人が居るのは初めてです」と腰を低く始まったものの、「はいみんな声出して行こう!」と居丈高になったり、歌が終わればまた神妙になったり忙しい。
ほぼ親の年であろう客を相手に声優系お兄ちゃん小芝居など。
歌はそれなりに歌えているが、振る舞いが素人。
MilkShake
曲が良いのは知っていたが、歌って踊っての部分もしっかりしていた。
振りの独自解釈が進み過ぎているきらいは無きにしも非ずだが、止め撥ね払いはしっかりしており、敢えて刈り込まないようにしているようにも見える。
分かりやすく可愛らしいのと、噛んで味の出るのが混在。 牧歌的なようでいて、背筋はピンと伸びている。
ミルクセーキで驚いたのは、九州の同種のモノより都会的だったこと。 土着性の薄さ。肩肘張らない古くから開けた国際港湾都市のゆとりと言うか、城下町にはない「都市の空気は自由にする」おおらかさのようなもの。
長崎で、街の空気を吸いながら観てみたい。
KOTO
頭を両手で掴んでクイッと動かすような振り付けが目を惹く。
「三倍速の操り三番叟を踊る、捨てても捨てても帰ってきちゃうカラクリ人形」みたいな上質な不気味さ。
亜利美里
元々は声優を目指していたそうで、出自を感じさせる歌い方。
オリジナル曲の出来は悪くないが、オケの出来がチャチなのが気になった。
本人作詞の曲は言葉が直截的で含みがない。
シブヤDOMINION
「今日は○○と××の卒業セレモニーにお集まりいただき、ありがとうございます」で始まり、腰を抜かす。 湿っぽいまま進行。
片手にマイク、片手に光る棒。 これを暗転中も消さないのが、このグループが負の連鎖の中に居るのを象徴しているように思われた。
やってはいけないこと、やらないほうが良いことに気付けない。 見ているのが自分たちの客だけだと思ってしまっていて、まぁそれはそうなのだけれど、より多くの客に知らしめよう届けようとする気概が感じられぬ縮小再生産。
動きも良く、歌割りも複雑だしハーモニーも綺麗なのに、何故かうらぶれた感じが痛々しい。
日比谷線広尾駅から歩いて数分、外苑西通りから一本裏に入ったところにあるエモンフォトギャラリーが会場。 路地裏で且つ半地下になっているので非常に静か。 落ち着いて写真を見られる環境。
これまでに撮り溜めたパリの写真から新旧大小取り混ぜて展示。 全てモノクローム作品。
対象との距離の取り方、向き合い方は変わらないのだけれど、撮った時期によってカメラや感光材料が異なり、それによってプリントの風合いはざらついたものになったり、しっとりしたり。
写っているものや撮り方が似通っていても、カメラや感光材料のフィルターを通すと違う絵になる。
ざらついたプリントに写るのは光の街としてのパリ。 シャドーが潰れやすく、黒寄りの諧調は乏しいが、ハイライトは割かし頑張ってくれるので明るい絵になる。
しっとりしたプリントに写るのは影と闇の部分が多めのパリ。 黒と「黒と灰色の間の色」の諧調が豊かなので、暗めの絵になる。
私の好みのプリントは最近のしっとりしたものなのだけれど、銀塩時代のものと思われるざらついたでしか見えてこないものもある。
パリの空に十文字に飛行機雲が交わる写真。 よく見ると他にも何本かの飛行機雲の航跡。
逆光で撮ったシャボン玉は光を吸って輝き、街角の店仕舞いした飲食店だろうか、売りに出されたカトラリー、西に傾いた陽の光が長い影を描き出す。
私の好きな光景。
撮られることを気に留めない人は徹底して気に留めない。
勿論撮られることを嫌い拒絶する人もいて、そう言う人は写真として残らない訳だが、それでも気に留めない人の気に留めなさ加減は矢張り徹底していて、意識はこちらに向いていつつも一顧だにしない。
撮影者が被写体を通して写真に残りにくい街なのだと思う。
然し乍ら土着のパリ人と移民と思われるとでは、撮影者に対する無関心の質が異なる。
自分以外に対する無関心と自分たち以外に対する無関心。
「私」と「我々」
古き佳きパリの残滓と生々しいパリは、並行して存在していつつ交わらない。
カメラとプリント、被写体となるものとの向き合い方や距離感etc...、見て感じたことから色々考えつつも、沸々と写真が撮りたい気持ちが満ちてくる、素敵な写真たちだった。
会場は渋谷と恵比寿の間にある tokyoarts gallery。
杉原杏璃の最後のDVDを記念した写真展であり、上野勇にとっては初の個展でもある写真展。
そんなこんなで何時にも増してスタンド花が多い。
カラー14点、モノクロ4点。 ポストカードサイズのものが廉価で頒布されていた。
目を惹いたのは天井から床まで届くような縦位置の巨大プリント。 タペストリー的な雑なものでは無く、しっかりプリントしてあるのが凄い。
こちらは値付け無しの入札式になっており、最終日に開けてみて最も高い値を付けた人のところへ行くらしい。
レタッチは勿論してあるのだけれど、生々しさを残してあって程が良い。
構図もかっちりしていて、全て一枚で語り切れる強い写真。
寄りも有れば引きもあり、必要な絵は全部揃っている。
仕事師としての上野勇に唸らされた。
アンデパンダンのポートレート展
デザインフェスタギャラリーに東館が有る事を知らず、右往左往したが何とか辿り着けた。
テーマは「日本」と言う事になっていたが、縛りは極めて緩く、それぞれがそれぞれの日本を撮影。
其処此処で来客と撮影者の写真談義。 自作について語れる何かを持っている人が集まったことによる熱気と祝祭感。
作風や目指すところはバラバラであるように見えて、祝祭空間を共有し支えるという点では一致している。
この緩やかな繋がりがコミュニティを支えているのだと思う。
私の見たい写真の割合は少なめなのだけれど、その「見たい写真」のレベルは高く、ふと目に飛び込んで来た写真に感心させられたりもするので、行けば確実に視野は拡がる。
# 墨田ペトリ堂 [現在(3時半)燕三条。あちこち運休で今晩中の酒田入りは断念。ろくにニュース見てないツケですな。やれやれ。]