小雨そぼ降る中、秋葉原へ。
CD発売に伴う握手会の参加券を求める人々が道路向かいのヤマギワで列を作っていて、劇場のチケット列は少な目。
CD販売の列がまるで進まないので訝しく思っていたが、向こうに並んでいた友人によると、まぁ色々有ったようだ。
昼夜のチケットは無事買えたが、入場抽選は最悪に近く、なんとかお立ち台の片隅を確保。 今日も飛び道具を使いつつ観覧。
片山が左膝に湿布だかテーピングだかをしていたが、動きには影響なく安心。
自己紹介の際のお題は「どんな着メロ・着歌を使っているか。」
渡辺が「天空の城ラピュタ」のムスカ大佐の声だと言い出して驚く。
「わっはっはっは。 見ろ、人がゴミのようだ!!」だったらどうしようかと思ったが、「私はムスカ大佐だ。」と言う当り障り無いものだった。
着信音がムスカ大佐の声だと言う事は、これ即ち寺田農の声だと言う事であり、実に夢のある話だ。
これ迄いじられ放題やられ放題だった柏木に逆襲を開始した片山が楽しい。 お題の件はあっさり済ませて「関係無い話をして良いですか」と断って話し始める律儀さ。
マチネでは、以前長電話した際に、話の途中で反応が無くなったので心配して呼び掛けたら寝ていた事を暴露。
片山の逆襲に臍を噛んだり膨れっ面をする柏木も微笑ましくて良い。
「Blue rose」は、柱で米沢しか見えないので、じっくり米沢を観る。
だいぶ余裕が出て来ており、終始柔らかい表情。
マイクスタンドを蹴って引き戻すと、相変わらずマイクが上を向いてしまうが、その辺りの対処は手馴れたもの。
「禁じられた2人」は、仲谷の科白部分を中心に。
科白回しだけでなく、表情にまで気を配っているのには感心した。
「雨の動物園」は、目の前に来た動物を観察。
8人揃うと柱で遮られても誰かしら視野に入る。 平嶋が来ると、パッと明るくなる。
「日付変更線」や「転がる石になれ」「シンデレラは騙されない」など、真顔で歌う曲の片山の表情が実に良い。
曲が終わると表情が和らぐ訳だが、その切り替わり方も面白い。
ソワレ迄の時間潰しも兼ねて、生写真販売列に並んでみる。
五枚で千円。 ホワイトバランスがおかしいのか、白バックが物によってはグレーなっていたりするが、表情は良く撮れていて、値段相応の価値は有った。
知己とあぁだこうだと批評をしつつ「今日のはハズレ無し、早乙女が意外に可愛く撮れていた。」なんて大声で話していたら、AKSの入っているビルから出て来た当人らが目の前を横切って冷や汗を掻く。
この週末の抽選入場の籤運の悪さは破滅的で、最終順入場。 お立ち台もヘッタクレも無く、下手側で立ち見。
マチネで片山の面白さを再発見したので、片山を中心に観覧。
舞台中央で起こっている事をある程度捨てて、下手側の視界を確保して見るなんてのは、チームAの「PARTYが始まるよ」公演以来。
兎に角、長時間の並び、立ち見、睡眠不足の三重苦で肉体的に疲れていたのと、CD販売に伴う厭な話を聞きすぎて精神的にもよろしく無い状態にあったのと、メモを採れるような状況でも無かったので、楽しかったと言う漠然とした記憶しか無い。
「マイブームは何か」とか何とか言うお題の時と、もう一箇所で計2回片山の「ブリっ子の真似」なるものを見られた。 眼福。
「よく『昭和だ』と言われる」と片山。 なるほど納得。
終演後に劇場で行なわれる握手会は、整理券の番号順ではなく並んだ順だという事で、終演を待たずにそそくさと劇場を後にする浅ましい光景が久し振りに見られて、「お見送り」があった頃を思い出した。
あれももう、一年以上前の話になってしまった。
柱や人垣で遮られた為に、これまであまり見て来なかった部分を観る事が出來た。
米沢や早乙女の表情が良くなったのには驚いた。 特に早乙女。
何か吹っ切れたような浦野。 自虐に成り過ぎず、良いバランスの喋り。
後先考えずに、とりあへず頭に浮かんだ事を喋る仲川の扱いが上手い。
一番の収穫は、矢張り片山。
これでチームBの公演を私なりに楽しく観るポイントを掴めたように思う。