日曜なのでメール抽選にでも当たらない限り始発で行っても昼夜両方は観られない。
しかし、あまり遅く行くとチケットが買えない恐れもある。
そんな訳で頃合いを見計らって、雨のそぼ降る中秋葉原。
七時半の段階で既にソフマップ本店前の交差点に掛かるくらいだったが、整列し直したらぐっと詰まり、なんとか昼のチケットは買えそうな割り込み防止券をいただく。
それから更に二時間近く待って、チケットを購入したら十一時を廻っていた。
私は上着を羽織ってたからまだ良かったが、半袖来てる人なんざ顔面蒼白でガタガタ震えていた。
こうなるとチケット買いに行くのも命懸け。 チケット買いの爆弾三勇士だネ。
籤運はそれなりで、中央ブロック最後列。 荷物で場所を取ったり横紙破りをする奴が増えた。
明日から半月ほど出演予定の無い小林は自棄な張り切りようで、「RUN RUN RUN」では大堀に飛びついたりしながらニコニコと。 客席はどうでも、世界がどうでも、小林は平和だ。
四曲終わって自己紹介。
お題は「好きな物は先に食べるか、後から食べるか」。 小林や大島優子の証言から、食べたい物を下手に取っておくと宮澤に食べられてしまうことが判明。
一発のギャグで笑いを取りに行く野呂佳代と小咄を仕込んでくる佐藤夏希。
好きな物しか食べないので嫌いな物は貰わないと言い放つ佐藤(魚)。 たぶん嫌いだろうとは思うが、緑黄色野菜は食べた方が良いと思う。
目を細めて「食べる」とか「食べない」と口から発するだけで淫靡な大堀。
某:「佐江(宮澤)は?」
大堀:「食べちゃった」
…とニヤリ。 訶梨帝母みたいに大堀が石榴を食べている図を想像。
大堀が普通の事しか言っていないのにヒューヒュー言うのは、
「止めていただきたい。」
わざと切り口上で客に釘を刺す秋元。 余計なことを言うなと横から小突く大堀。
微笑ましい体育会系のやり取り。
「アイドルなんて呼ばないで」 は久しぶりに前田で観る。 ロングボブがよく似合う。
何処から見てもprettyな前田と、何処から見てもfunnyな小林。
「そのうち○□△」のくだり。 口ずさまないで謎の笑みを浮かべる小野。
久しぶりに六人揃ったポンポン隊。 秋元だけ二つ縛りでやる気満々なのが面白い。
「僕とジュリエットとジェットコースター」は大島優子と佐藤亜美菜。 佐藤(由)と中西が休みの分は、研究生の佐伯美香が出演。
佐伯は歌には緊張がモロに出ていたが、振り付けの方は目立ったミスもなく、やるべき事をしっかりやって穴を埋めていた。
驚いたのは大島優子で、やっている事のレベルが一段も二段も違う。 頭のてっぺんから爪先まで、表情から仕草から全てに神経が行き届いた物凄さ。 まさに「鬼気迫る」と言う感じ。
小嶋や中西相手だと全体のバランスを取りに行っている印象を受けたが、今日は大島の大島っぷりが全面に出ていたように感じた。
「ヒグラシノコイ」は増田のソロパートに耳を澄ましてみる。 歌が撓めたり走ったりしないので、おそらく口パクだと思うのだけれど、見ていても全然判らない。
今日の「愛しさのdefense」は佐藤(N)、宮澤、戸島の三人。 可愛らしさより迸る情念を見せるこの三人の組み合わせが一番しっくり来る。 峯岸も棄て難いが、脇にしては自分が前に出過ぎるきらいが有る。
「向日葵」は野呂、大堀、秋元、倉持。 動きに華の有る大堀。
歌の後のMCは「雨の思ひ出」。好きな男の子の為に可愛くしようと思ってレースの傘を持って出掛けたが、踏み壊してしまって可愛い振りをするのは止めたと言う秋元の話が凄すぎて後が続かない。
何で傘を壊すのかと訊かれた秋元。 答へて曰く
「傘が弱いからです。」
なんとなく「てめぇら人間じゃねえ、叩っ斬ってやる!!」と「破れ傘刀舟」の様に啖呵を切る秋元を想像。
「竹内先輩」からの三曲は、曲毎に変わる大島の表情と、曲がどうでも変わらぬ小林の小林っぷりを観察。
曲の世界観を体現する大島と曲に合わせてもっともらしい顔をして歌い踊る小林に、何となく西村晃の水戸黄門と長門勇のニセ黄門を想像。 上野の飲み屋で時代劇チャンネルを見ながら呑んで以来、どうもそっち方面に頭が行ってしまう。
「デジャビュ」が終わっての間繋ぎは担当者が根多出しをして、その中から小野の「伊勢丹に居た魔女の話」。
まず伊勢丹を知らない小林で話が蹴躓くが、何とか持ち直して進行。 伊勢丹を知らない小林にとっての「デパート」ってのは、イトーヨーカドーとかジャスコなのだろうか。
それはさておき小野の話。 母親と買い物に行ったら、にわかに用が足したくなり(…、と此処まで話したところで「アイドルなんだから具体性のある話はしちゃイカン」と大堀から突っ込みが入り、話をぼかしつつ先に進む)。
用事が有ったので一人で店の奥に行くと、ハロウィンの魔女の格好をしたお姉さんが籠に飴を入れて持っていた。 欲しくなって「一ついただけますか」とお願いしたら呉れたのでお辞儀をして顔を上げると、魔女の格好をしたお姉さんは忽然と姿を消していた…と言うお話。
オチらしいオチは無いが、訥々とした話し方の可愛らしさですべてが許されてしまった上にお釣りまで貰えるのが小野の強み。
着替えが終わって「夕陽を見ているか?」。
此処でも楽しそうに宮澤を突き飛ばす小林。 喋る分量は少なかったが、小林らしさは十分堪能できた。
「Lay down」の大堀は今日も良い仕事。 佐藤(由)が居ないので上手で手持ち無沙汰にしているところにノコノコと宮澤。 まさに飛んで火に入るナントカで、先ずは宮澤を料理。
下手に戻っていつものように増田の耳に囁きかけるように歌を注ぎ込むと、増田が気丈にも応戦。 意外な頑張りで今日は痛み分け。 最後に前田を毒牙に掛けて終了。 ケレンと言えばケレンだが、此処まで凄い物なら楽しめる。
さて、河西に突発的な仕事でも入らない限り、小林は半月ほどお休み。
仲間内の口の悪いのは「さてはチームBに行くに違いない」なんて言い出す始末。
どっちでも良いからもっと小林を出していただきたい。