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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2008-09-06 一と月一と昔 [長年日記]

_ AKB48 チームB公演(マチネ)

7/26以来のAKB48。 その間に菊地彩香が休演し、馘首された。
私にとっては菊地の居ない初めての公演となる。

のんびり朝寝をしていたら既に昼に成りかかっていて、押っ取り刀で秋葉原。
キャンセル待ちだったが、何とか抽選枠内で入る事は出來た。

比較的早めに呼ばれてセンターブロック4列目。 まずまずの席。

影アナは佐伯だったが、名乗るまで誰だか分からなかった。 佐伯と言うと、切羽詰ったような感じで喋るような印象があったのだけれど、落ち着いた語り口になっていた。

今日は多田と渡辺が全休。 加えて浦野と平嶋がマチネを休演。 その分代演で何人か入っていたのだけれど、扱いの違いに遣り切れなさを感じた(後述)。

休演の多田パートには石田、渡辺パートには北原。 誰のパートだか分からないが瓜屋も入っていた。 この3人は自己紹介も有り。
チームBに昇格した事になっている指原はユニット曲のみ菊地パート。 あとは研究生枠のバックダンサーとしての出演だった。 同時期に昇格した仁藤に到っては、影も形も無かった。

北原は渡辺の出るところには全て出ていたが、石田は相変わらず出たり引っ込んだり。
初めて出た日の「操り三番叟」みたいな動きに較べると、だいぶ見られるようにはなったが、まだまだ立ち位置と振り付けはあやふや。 それでも愛嬌を振りまく余裕は出ていた。
これを「可」とするか「否」とするかは人それぞれだろうが、私はよろしくないと思う。

自己紹介のお題は、「移ろわないもの」。 田名部の答えが秀逸。
「一生ダミ声です。」 爽やかな自虐。

石田と瓜屋は、「研究生の何某です」と名乗る訳だが、北原が「チームAの北原里英です。」と名乗っていて驚く。
名目上は昇格しつつも、実際の役回りは研究生なのは判っているが、チームAから代演に出るってのは初めて見た。
指原はと言うと、研究生コーナーに出て来て「大分県出身、17歳の指原莉乃です。」
あの状況で「チームBの」とは言い難いのかも知れないが、研究生でもなく正規メンバーでも無い宙ぶらりんな感じが居たたまれない。
この辺り、「研究生」と言うものも含めて、チーム制度が有名無実化して来ているのを象徴しているように感じた。

「天使のしっぽ」
多田パートに石田。 一と通りの振り付けは憶えたようだったが、立ち位置は覚束ない様子。 手を放した位置は悪かったが、何とか風船は天井の隙間に収まってくれた。
仲谷や野口と較べると、衣装の尻尾の揺れ方が不規則で、小さい。 基本的なステップがきちんと踏めていない事が見て取れる。
確かに「可愛いは正義」なんだが、正義だけ振り回されると鼻に付く。
脚が長い事もあってか、野口は尻尾の扱いが上手く、一と際大きく揺れる。
仲谷は振り付け全体が丁寧で美しく、表情も多彩。

「パジャマドライブ」
渡辺パートに北原。 平嶋パートは代役無し。
平嶋パートの歌は二人で分担したらしく、仲川の歌をたっぷり聴けた。
仲川リサイタル。
北原は意外に上手かった。
北原は、便利屋として色々やらされている所為か、細部の詰めが甘い部分はあるが、指先まで神経を通わせた繊細さと、手足を大きく動かす大胆さの両方があり、非常に良かった。

「純情主義」
途中で軽くハウリングが起きて気付いたが、生歌率高目。
聞き耳を立ててみたが、片山の歌唱は激しい動きの中でも殆ど破綻しなかった。
研究生が気になりつつも、片山を見てしまう。
バックダンサーで誰が出ているのか見たら、指原が居て驚く。

「てもでもの涙」
柏木は、伸びた前髪を六分四分にわけて、以前より眉が出て表情が良く見えるようになっていた。
逆に佐伯は髪で顔を小さく囲い過ぎて表情は見え辛いが、肩の力が適度に抜けて柔らか味が出ていたように感じた。

「鏡の中のジャンヌ・ダルク」
斬られた馬謖の後釜で真ん中に指原。 休演の浦野パートには仲谷。
仲谷が実に良かった。 代役である事を感じさせぬ出来で、田名部、早乙女、米沢も演り易そうだった。
指原は何となく演り難そうな感じ。
前任者の辞め方も後味が悪かったし、出番がここだけと言うのも哀れ。
曲の後の間繋ぎでは、指原の考えたお題で進行。 それなりの配慮はなされているようだ。

「僕の桜」
休演が多いので生歌祭り。 片山が上手いのは判っていたが、米沢が思ったより上手かった。

暗転するとすぐに、散発的な拍手から自然発生的にアンコール。 ここ迄は良かったんだが、野暮天が頓狂な声で
「アンコール行くぞー」
こんなのは蛇足も良いトコであって、叫びたきゃ始まった手拍子に乗せて「アンコール」なり「サンポール」なり被せて叫びゃ良いんで、一々「あんこーるいくぞー」なんて間抜けな仕切り直しは、好い加減止めにしていただきたい。

アンコール前の研究生コーナーは、代役出演が多い所為か、四人。
この中に指原が入っているのが前述の中途半端感に繋がる。

アンコールから休演と告知されていた平嶋が出てきた。
上背が有る訳でもなく、顔立ちも地味な方だが、この人が舞台の上に居ると空気が変わる。
良い感じで盛り上がって終演。
欠けたピースを埋めるのに腐心する重苦しさが基調低音としてあったような公演だったが、平嶋の登場でで空気が変わって、後味良く終れた。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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