前号巻末の予告に
表紙は真野恵里菜+カラー増ページ! 特典も大充実
・・・とあったが、2月号のカラーグラビアが、前半45P+後半23Pだったのに対し、4月号のカラーグラビアは前半45P+37P(巻末にカラーグラビア的なものが2ページあるが、目次には載っておらず、割付けとフォントが他のページと異なり、このページだけ色校も雜なので、本文とは別の広告か何かであると判断。)と確かに「カラー増ページ!」
その分定価も上がった。 1000円を超える定価は、購買層として社会人を想定しているのだろうか。
真野恵里菜 (photo=kouki nishida)
写真集からのカットと撮り下ろしの写真で構成。
晴天の屋外での写真や、スタジオできっちりライトを当てて撮った写真は意識して目を見開いた表情になってしまっているが、曇天時や屋内での写真は、柔らかい表情になっている。
画面構成とピントの置き場が巧いので、絞りを開けて近接で撮った写真が実に良い。
前田敦子 (photo=MARCO)
ロケ地が吾妻橋の水上バス乗り場であったり、常盤堂の店先であったり、仲見世であったり、伝法院通りであったり、浅草一丁目一番地であったり、浅草の判り易い部分なのだけれど、衣装や小道具も含めて、前田によく合っている。
可愛らしく作りこんで撮っていないので、およそ可愛らしくない表情の写真も有るのだけれど、その分前田の様々な表情を見ることが出来る面白いグラビア。
小池里奈 (photo=tomoki qwajima)
ニコパチの元気な表情とポーズのものを間に挟みつつ、始めと終わりをモデルとして役者としてスイッチの入った表情の写真で挟んだ構成。 組写真として面白い。
小池里奈の「可愛いだけじゃない部分」を上手く引き出している。
忽那汐里 (photo=naoki rakuman)
ピントは割と雜だが、モデルの動かし方と瞬間の捕らえ方がが上手く、良い表情を押さえている。
野球場でボールを投げたり打ったりしている写真が良い
清水くるみ (photo=takeo DEC)
太陽を背にした写真が5枚中4枚。 この敢えて逆光で撮った写真が面白い。
グロスを塗った常に半開きの唇の光り方から見て、多少白レフか何かで起こしているのだと思うが、目の開き方が自然なので柔らかい表情になっている。
光の当たり方の変化で、目と口の開き方が変わるのも面白い。
鈴木愛理 (photo=shunsaku satoh)
枯葉の下から草が芽吹き、冬から春への季節の移り変わりを感じさせる廃線のある風景の中での8ページ。
落葉樹と枯葉の茶、常緑樹と草の緑に、生花で彩りを加え、衣装は3パターン。
枯葉の上にチェックの毛布を広げたり、小道具にも手が込んでいる。
光を上手く使って、眩しげな表情をさせず、眩しげな表情をしてしまっても、破綻しない角度から上手く表情を拾っている。
ただ写真を詰め込みすぎた感が有り、それが少し残念。 大きく見たい写真が幾つか有った。
それでも、前半カラーページでは一番味わい深い写真。