マレーシアから来たと思われる団体さんがぞろぞろ。
がつがつ観光せず、何となくおおらかでのんびりした感じ。
雲が低く垂れこめて雨模様。 レインボーブリッジの橋脚すら霞んで見える。
この冬一番の冷え込みとかで、タワーに来る人の服装も真冬に逆戻り。 コートやダウンジャケットをクローゼットから引っ張り出したらしく、展望台の中には防虫剤の臭いが漂う。
団体さんが通り過ぎた後は妙に寂しく、景色の見えないこ日にタワーに登る向きも少ないと見えて、展望台内は閑散。 日本語の読み書きが出来る人は更に少なく、ジュークボックスリクエストの集まりも捗々しくない様子。
八時過ぎに突然人だかりが出来てわらわらと書いていったが、人は誰かが書いていると釣られて書いて行くものらしい。 結局八時半に締め切り。
今週も八時にライトアップがダイヤモンドヴェールに切り替わり、展望台内もふっと仄暗く。
景色の見え方も、微妙に変わる。
バレンタインデーと言うものをすっかり忘れていて、前日に思い出した折井。 一週間遅れで手作りのチョコブッフェをスタッフに配ったとの事。
「ハート形がいびつなのが却って手作り感が出ていて良かった」とDJミズノ氏。 むくれる折井
「逆チョコが話題になっているけど、一つも貰えなかった」と折井。 ミズノ氏に向かって左手を突き出す折井。 うろたえるミズノ氏。
カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナー。
「今日は一寸寒くないですか?」とホットミルクを頼む折井。
ミズノ:「『今日は』って、いつもじゃないですか」
オリイ:「好きなんですよ」
このあたりの遣り取りも楽しい。
低気圧ガール 折井あゆみが呼び寄せた低気圧で夕方までは春の嵐だったが、七時を廻った頃にはカラリ晴れて、千葉の果てまで見渡せる澄んだ空気。
雨に洗い流されたあとの夜景は、いつもより美しいような気がした。
机の上に置かれたノッポン兄のぬいぐるみ。 今夜は虫の居所が悪いらしく、倒れたり立たせたり、また倒れそうになったり立たせたり。
折井の自己紹介。 「AKB48と言うアイドルグループを卒業して・・・」のくだりで、「スゲー!!」と驚き、身を乗り出してしげしげと眺めて行く客が増えた。
初めは「なんだアイドル崩れか」的な反応が多かったが、この一年でかなり風向きが変わった。
嵐の後でもあり、タワーに登る人は何時に無く少ない。 展望台内に人影がまばらな日でも、他に座るところが無いのでカフェ・ラ・トゥールにはそれなりに客が入っているものなのだが、今夜はつ離れしない入り。
勢いジュークボックスリクエストも少なく、八時半過ぎまで引っ張っていた。
それでもリクエストが多ければ多いなりの、少なければ少ないなりの進行が出来るようになっているので、折井の喋りは安定しているし、話題に詰まる事も無い。
リクエストが少なかったお陰で、高校時代に三者面談で担任から「折井は食べているか笑っているか寝ているかのどれかですね」と言われて進路の話を殆どせずに終った話や、東京タワーのイメージガールとして浴衣を着る仕事の日に下駄を忘れててんやわんやなんて話を聞くことが出來た。
AKB48時代は「あゆ姉」と呼ばれ、お姉さん的な役割だったけれど、こうして一年から見ていると、それが求められ担わされていた役廻りであって、必ずしも折井そのものの個性では無かった事が判る。
カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナーでは、何故かメニューが用意されていなかったが、「もうメニューは憶えている」と豪語し、イチゴプリンサンデーが美味しいのだけれど、食べ乍らは喋れないのでと前置きしつつ、頼んだのは今週もホットミルク。
「『今週は』って、いつもじゃないですか」と突っ込むミズノ氏に
「地上150mで飲むホットミルクはねぇ、たまらないよ。」としみじみ語る折井あゆみ。
3/11の水曜日、大展望台のウェンズデーライブに星野みちるが登場する旨、折井から告知。
どう紹介するかに興味があったのだけれど、映画「受験のシンデレラ」の主題歌を歌っていた事に触れた後で、「私の尊敬するアーティストであり、親友の星野みちるちゃんが、初めてウェンズデーライブに登場します。」
「尊敬する」の部分を前に持ってきて強調していたのが印象に残った。