七時半前に展望台へ上がると、窓際に人垣。 何事かと思ったが、たまたま団体さんが来ていた様だった。
マイクスタンドが机上据え置き式のフレキシブルなものに変わり、調整が容易になった。 これで梅田も自分ひとりで調整できる。
今日の梅田は毛先をゆるく巻いてフワリ。 白地に細かく黒のドット柄の入ったブラウスに、着古した感じの淡い色のサロペット。 肩の凝らない服。 これは良く似合っていた。
出だしは珍しく噛まずに立て板に水の梅田。 隣で見ていたカップルが
「凄いね、噛まないって」
「普通だね」
「若いんだよ」
然程若くは無いが、若く見えると言う事なのだろう。
このカップルがはたいたりドツいたりうじゃじゃける度に、梅田が注視。
六月十九日は「619 → ロマンチック」と言う事で、日本ロマンチック協会制定の「ロマンスの日」 大切な人を世界で一番幸せにする日。
そんな訳で日本ロマンチック協会主席ロマンス研究員の井手迫義和氏がゲスト。
井手迫氏が経験談を交えてロマンチックな話をするたびに声を上擦らせて反応する梅田が微笑ましい。
井手迫氏から「ロマンスエグゼクティブ」の称号と名刺を貰って狂喜する梅田。
日本ロマンス協会は太っ腹で、リクエストを読まれた人全員に、愛する人と分け合える「雲仙ロマンティックスイーツ」をプレゼント。 私も頂いたがなかなか美味しかった。
カフェ・ラ・トゥールから一品頼むコーナーでは、珍しく甘い物。 キャラメルラテを頼んでいた。
折井は読みながら考えて、読み終えてから話を始める。 梅田は読んでいる最中から感想を挟み始める。
梅田の特質はこの脊髄反射的な語り口にあると思う。
悪く言えば粗忽、良く言えば天真爛漫。 今はこれが良い方に転がっている。
握手会で手一杯らしく公式ブログでの告知は無く、展望台に上がって初めて増田が代役と知る。
それでも目当てで来ている人が居るのは、モバイルメールで増田が知らせたのだろう。
大分早口だが、滑舌そのものは良い。 無理に標準語にしない自然体の語り。
緊張していると繰り返し言っていたが、寸暇を惜しんで客弄りする余裕は見られた。
客弄りは過剰なくらいこってりとやるのだけれど、原稿へのペン入れやスタッフとの打ち合わせはきちんとやっていた。 グーで握って立て気味に書く、筆圧高めなペンの持ち方。 ドラえもん握り。
凄まじい客弄りと三点バーストの全周目配り。 誘いの隙を作って客に突っ込ませて突っ込み返すナニワな喋くりに驚嘆。
語彙は然程多くないのだけれど、切り返しの種類と語尾の変化が多いので聞き上手に見える。
正直言って客との馴れ合いは過剰で且つ不快なくらいだったのだけれど、打ち合わせやペン入れに掛かるときっちり切り替えられるところには感心した。 流されない強さ。