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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2010-05-28 即横超截五悪趣 [長年日記]

_ 週刊プレイボーイ No.23 続

AKB48
表紙と巻頭グラビア、12ページ29カット。
表紙にある「ぶち抜き20P!」と言うのはオマケの冊子を含めての事であったようだ。

前田敦子、大島優子、板野友美、柏木由紀、渡辺麻友のいつもの面子+北原里英の6人。 撮影は今村敏彦。
衣装は表紙で使われている歌衣装っぽいもの、いつものワンポイントアクセサリー付き水着、白ティーシャツにホットパンツ、の3パターン。
集合で2ページ、その後に1ページずつ個別に、見開きで何故か大縄跳び、プロフィールと言う構成。

選抜され慣れていない北原里英は少々表情が硬い部分もあるが、前週よりはだいぶ良い。
北原里英と同じく柏木由紀も精彩を欠き、カメラマンとの相性なのかとも思ったが、チームBの新公演のレッスンが佳境に入った時期の撮影だったのかもしれない。
前田敦子は、定番の角度では無い写真でも珍しくハズレ無し。 1ページ目の集合の写真が特に良い。
大島優子は、髪の色が明るすぎて傷んでいるようにすら見えるが、表情そのものは悪くない。

終盤で、何故か見開き2ページ使って大縄跳び。
北原はたいていの写真で端に居る。 この中で一番若い渡辺麻友のアンダーがキャリアのスタートでもあり、人を押しのけて前に出る性格では無いとも聞くので、まだまだ遠慮が有るのかもしれない。
板野は柄にも無いことをしている割に楽しそうに飛んだり跳ねたり。 あからさまに厭そうな顔はしていないが、実際楽しんでいたのかもしれない。
縄でくねくねと一人遊びをする渡辺麻友を捉えたカットが面白い。

何故大縄なのかは良く判らないが、少なくとも楽しそうな雰囲気は伝わって来る。 その日その時にしか撮れない表情を、その日その時の空気まで含めて切り取った良質のグラビア。
遅きに失した感はあるが、漸く今村敏彦らしい仕事を見ることが出来た。

AKB48の夢叶ッ! 第40回
モノクロ連載ページに小森美果。
兼題への投稿から三つ選ばせて短評を添えるだけではあるのだけれど、恐らく本人も自分が何を考えているのか把握出来ていないであろうと思われる小森美果であるので、話が支離滅裂。 よく纏めたと思う。

よく比較される小林香菜は、どうかしているようでいて本人の中では理屈が通っているのであるが、小森美果にはそれが感じられない。 論理が飛躍ではなく横超する感じ。

小林は使う側さえ心得ていれば、その訳の判らないエネルギーの使い道はあるが、小森の場合は何をどうすればそれが生きるのか見当が付かない。
その造形美を活かす方向に持っていくしか無いのだろうか。

_ 小林香菜 JAバンクの仕事決まる

どういう形での起用になるのか、現時点では皆目見当が付かないが、本人からのブログ等での報告によるとJAバンクの広告モデルの仕事が決まったようだ。
都市部では見かけづらいかもしれないが、郊外や農村部では目にする機会が多いのではないかと思う。

言動から察するに、少なくとも埼玉県の都市部には住み暮らしていないであろうと思われる小林にとっては、近所に自分のポスターが貼られると言う、これまでに無い身近で且つ大きな仕事となる。
どうかしくじらないでいただきたい。

_ Gザテレビジョン vol.16

月刊ザテレビジョンの別冊であるグラビアムックにAKB48SKE48取り混ぜて大勢出ていると言うので買ってみた。

表紙と巻頭グラビアがAKB48から前田敦子、大島優子、柏木由紀、渡辺麻友の四人。 裏表紙と巻末グラビアがSKE48から松井珠理奈と松井玲奈。
前半グラビアページに、AKB48から北原里英と指原莉乃が棒組みで、9期研究生から島田、竹内、森。
後半グラビアページに、SKE48から大矢真那、木下有希子、矢神久美、小木曽汐莉、高柳明音、向田茉夏。
一年ぶりに起用したAKB48にこれだけ紙幅が裂かれると言うのも、小田原攻めの際の伊達政宗みたいで、一寸生臭くはあるのだけれど、これが時流と言う物なのだろう。
競合他誌のようなモノクロ読み物ページは無しで全ページカラーなのだけれど、惜しむらくは印刷品質が低い事。
紙質で劣る週刊プレイボーイより色が悪いのは、凸版が下手糞なのか角川が色校を出せないからなのか、いずれにしても一寸酷い。 とても千円取れる仕事ではない。

AKB48
表紙をめくるとマジすか学園のDVD-BOXの広告、目次ページにも表紙の4人が後姿で大きく。 そこから更に13ページ35カット。 うち見開き1箇所。 撮影は佐藤学。

見開きの集合、個別で2ページずつ、インタビューで2ページ、最後に集合で1ページと言う構成。
インタビューのページの、4人が自由に動くさまを撮った写真以外は、すべて「間の良い写真」。 ハズレは一カットも無いが、面白味も無い。
撮られ慣れている連中で、且つ可愛らしく露出度も低い衣装と言う事もあってか、「可愛いから可愛い写真」としてはよく撮れており、アイドルの写真は可愛ければ良いと言う向きにはお勧めできる。
私が見たいのは「ただ可愛いだけではない写真」なので、物足りなく感じるが、写真としての出来としては水準以上。

柏木由紀は強い光に弱く、ともすれば下瞼が上がってしまって凶相になりがちなのであるが、目に緊張が現れたカットは無く、上手く撮り・撮られている。
目の下に疲労が形として現れているが、これも上手く誤魔化してある。

いつもの面子のいつものグラビアで、取り立てて変った事も無いのだけれど、矢張り大島優子だけ一と味違う撮られ方。
何処まで意図してやっているのかは判らないが、絡めた指・曲げた指、組んだ腕、凭れた肩、それらの全てが何かしらの意味を含んでいる。
他の3人は手の使い方や指の曲げ方に一定の傾向めいたものがあるのだけれど、大島優子は引き出しの数が違う。
どう演じたら良いかの逡巡が表情に出ることはあっても、身体は頭のてっぺんから爪先、指の先から髪の毛まで常に芝居をしているようにすら思える。
これが役者馬鹿の役者馬鹿たる所以であって、何処まで意識してやっているのか判らず、いつも評価に悩むところであるが、骨の髄までの染み付いた「役者」が無意識下でも常に芝居をさせているのではないか、それが戸島を始めとして周囲から一目も二目も置かれる理由なのではないか、と、私は考えている。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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