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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-04-05 2011年旅行大作戦 [長年日記]

_ UTB+ vol.1

隔月刊アイドルグラビア誌アップトゥボーイの隔月増刊号の一冊目。 限りなく月刊化に近いのだけれど、そうは言ってはならぬ事情があるらしい。
モノクロ文字物ページが無い代わりにポスターが付く。 片面だが、紙と印刷は良い。

Not yet(大島優子、北原里英、指原莉乃、横山由依)
表紙と巻頭グラビア10ページ7カット、うち見開き3箇所。 前述のポスターもNot yet。 撮影は桑島智輝。
集合で見開き、あとは一人2ページずつ。 大島優子と北原里英は見開きで1カット、指原莉乃と横山由依は2カット。 隙間にインタビューが入るのだけれど、訳知り相手なので余計な説明無しで簡潔に要点が話されている。

大島優子は久し振りにタチの悪い大島。 大島優子の仕事は(・・・と言っても私はテレビを見ないし、劇場公演もとんとご無沙汰、コンサートはチケットを押さえるのを諦めたので、目に入るのはグラビアばかりなのだけれどそれはさておき)重箱の隅を突付こうにも粗が無い。 全く以って実にタチが悪い。
大島には、ユニット内のバランスなど考えず、好き放題やって良いと思う。 大島が遣りたい放題やる事が、付き合わされる他の三人には良い修行になる。
横山にとっては、全部持っていってしまう大島優子と棒組にされるのは遣り甲斐以前に気の重さが先に立つかもしれないが、こんな機会はなかなか無い。

矢島舞美
7ページ7カット、撮影は細居幸次郎。
スタジオ撮影なのだけれど、ライト弱目で柔らかく光を廻し、感度を高めに設定してざらついた質感の写真に。
3ページ目4ページ目が良い。 動きはあるが音の無い写真。

足立梨花
7ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
この春高校を卒業した足立梨花の、現役最後の制服・・・と水着。
学校と思しき屋内でセーラー服と白ビキニ、最後に屋外で私服衣装1カット。
シャッターチャンスとピントの両方をきっちり押さえた佳品。 被写界深度の浅いカットも、ピントを合わせた位置にきっちり意味がある。
以前は肝心なところで詰めの甘さが目立つ事の多かった佐藤裕之だが、最近は実に質の高い仕事をしている。
3ページ目は、一寸残酷な撮り方ではあるが、体形の粗を魅力に転化、昇華させている。

川口春奈
6ページ6カット、撮影は藤本和典。
水色、黄色、ピンクのバックで見開き2ページずつ、衣装もそれに合わせて2カット。
照明をばっちり当てて撮った、私の好みではない写真なのだけれど、良く撮れてはいる。
4カット目の、目線を外したカットは、構図も表情も面白い。

松井玲奈
7ページ6カット、撮影は桑島智輝。
ステージ映えはするのだけれど、グラビアとなると白くて細い以外の部分をなかなか引き出して貰えない松井玲奈だが、今回はそこから先の部分を存分に引き出して貰えている。
3カット目4カット目、特に3カット目が素晴らしい。
冷たさと温かさ、神と悪魔、二律背反する何かかが同居するような、捉えどころの無い魅力が写真に現れている。 眼福。

梅田彩佳
5ページ5カット、撮影は桑島智輝。
苦労人の梅田、初のソログラビア。
公演数が減ってしまっている・・・と言うより無きに等しい中、これだけ締った身体を保てているのは褒めて良い。
表情も柔らかく、初めてにしては良い出来。

秦佐和子
5ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
研究生時代から、その清楚な容姿と、極度に謙虚なキャラクターと、ジュディ・アボットが書き送る日課の手紙のような読み出のあるブログでカルトな人気を博していた秦佐和子が、満を持しての登場。
前半3ページは(本来的な意味に於ける)文化住宅で4カット、こちらは洋装で。 後半2ページは、夕暮れの林の中の廃線に和装で佇む2カット。

和服と小物が現代的に過ぎる。 この下駄はいただけない。
大正・・・とは言わないが、もう少し落ち着いた物にしていただきたかったし、着付けもだらしない。 ロケーションは良いだけに勿体無い。

洋装の4カットは、見る者の想像を喚起せしめる佳品。
大き目のワイシャツと、心持ちきつめの淡いピンクのカーディガンと、紺のロングスカート。
ただサイズを合わせそこなっただけなのかも知れないが、親戚からいただいたお下がりの、良いものだけれど少しサイズが合わない服。 そんな淡いノスタルジーを感じさせる。 

前述の通りで、着物に関しては文句の二つ三つ言いたくなるが、夕暮れの廃線に佇む図そのものは悪くない。
ここまで凝ったグラビアを作り出せるのは、商業誌としてはUTBくらい(商業同人誌としては girls! があるが)。 良いものを見た。

市川美織
5ページ8カット、撮影は桑島智輝。
存在そのものが虚構めいたところの有る市川美織の、虚構めいた部分を強調。
絵に描いたようなナボコフ的ロリータに、ルイス・キャロル好みの衣装を着せた好事家殺しのグラビア。 これを見て何人か悶死していてもおかしくない。
少女期特有の、可憐さの裏側の残酷さを垣間見せるような、何か企む表情も良い。
即物的な表現では表せない、仄めかしの美。

峯岸会談 vol.2
2ページ見開きで大きく1カット、隙間に対談。 撮影は栗山秀作。
ゲストは高橋みなみ。 攻めに回る峯岸と、翻弄され続ける高橋みなみ。
高橋みなみについて暑苦しく語る峯岸が楽しい。 そしてこの対談の空気感まで写し取った栗山の写真も良い。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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