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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2000-04-05

_ 18きっぷの

余り券を個人売買で手に入れて、その足で大阪へ。

15:03発伊東行普通列車。 混んでいる。

その日のうちには名古屋辺り迄行ければ御の字だと思っていたら最終で大阪迄行ける事が判明。 新快速って物があるのをすっかり忘れて普通列車ばかり見ていたのがいけなかった。

_ で、

まぁ「今日は名古屋泊まりで翌朝大阪に着きます」って言ってしまっていたカボさんに電話をして詫びをいれて軒先きを借りる算段。

_ 豊橋で

接続に余裕が出来たので立ち喰いできしめんをすすりこむ。 てんぷらきしめん¥390-。 ただのきしめんじゃ物足りなかろうと思っててんぷらをのせてみたのだけれど、これは全くの蛇足だった。

小振りのどんぶりにゆがいた麺を盛り、その上にこれでもか!!と油揚の煮付けと青葱の刻んだのがほうり込まれ、その上にさらにかき揚げ。 思ったよりもしっかりした味付けでなかなか旨かった。

売店でビール2本と練り物。 「一口きんぴら」と「タコソフト」。 不味くはないのだけれど、練り物は少々甘過ぎるきらいがあってしかもグルタミン酸過多な上に揚げ油が良くないらしく、盛大に悪酔いして暫く雪隠詰め。

_ 23:39に

大阪着。 地下鉄の最終の乗ってカボ・バチコン邸へ。 夜中迄語って寝た。


2007-04-05 目の前で虚しく閉まる扉

_ AKB48 チームA公演

例によって秘術を尽くして定時離脱。 秘術と言っても開演時間になんとか間に合わせるのが精一杯なので大した秘術でもないが。
客の入場が終わって、椅子を並べ始めたところに着いたらしく、カフェ観覧では久し振りに椅子にありついた。

「ただいま 恋愛中」「くまのぬいぐるみ」「Only today」と続く導入部。 曲そのものは左程激しくないものの、切れ目ない動きが続く為か、三曲終わって自己紹介に入る頃には大分息が上がっているのがモニター越しにも判る。
昨日は不本意な出来だったらしく、今日は完璧を期す旨ブログに書いていた中西は流石の出来で、実に良い動き。 表情までは分からないが話す声は明るかったので、本人もそれなりに納得の行く出来だったのではないだろうか。
中で見ていないので、未だにどのあたりに誰が居るのか把握できておらず、目を皿にして観たい部分を凝視。 初期の峯岸のように側頭部で一つ縛りにした小柄なのが居て、誰かと思ってよくよく見たら星野だったので驚いた。

もうすぐ高校生になると話す前田が、ポロッと「ちゅうごく3年生の・・・」。 前田の「ちゅうごく3年生」も聞き納めか。

_ 呉下の阿蒙

「7時12分の初恋」の前田は、これまでの公演のユニット曲での主役扱い乍ら周りに喰われていた前田ではなく、主役に適う良い仕事をしていて見応えがある。
歌だけとって見れば大江の方がより情緒があるのだけれど、動きと表情に関しては申し分無い。
刮目して観る。

_ 生歌感

中で聞いていないので何とも言えないが、星野と大島の「春が来るまで」はカフェのスピーカーから流れる歌を聴く限りにおいてはこの公演の全ての曲の中で一番生歌感が強いように感じる。
細かく音符が連なり、音程の上り下りも激しい曲なのでその分アラも目立つが、何とか歌いこなそうとする営為が垣間見られてこれはこれで良い。
自分が作らない種類のこう言う曲を歌いこなした経験は、星野のこれからの曲作りにも生きてくるのではないかと思う。

_ 生誕祭

全曲終わって最後の挨拶のところで高橋みなみ生誕祭。 「笑い方が不自然」とか、日頃さんざんな言われ様の高橋では有るが、今日は自然に驚き、喜んでいた。

_ 総括

今日は兎に角中西が良かった。 眼福。
中で見たい。

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2011-04-05 2011年旅行大作戦

_ UTB+ vol.1

隔月刊アイドルグラビア誌アップトゥボーイの隔月増刊号の一冊目。 限りなく月刊化に近いのだけれど、そうは言ってはならぬ事情があるらしい。
モノクロ文字物ページが無い代わりにポスターが付く。 片面だが、紙と印刷は良い。

Not yet(大島優子、北原里英、指原莉乃、横山由依)
表紙と巻頭グラビア10ページ7カット、うち見開き3箇所。 前述のポスターもNot yet。 撮影は桑島智輝。
集合で見開き、あとは一人2ページずつ。 大島優子と北原里英は見開きで1カット、指原莉乃と横山由依は2カット。 隙間にインタビューが入るのだけれど、訳知り相手なので余計な説明無しで簡潔に要点が話されている。

大島優子は久し振りにタチの悪い大島。 大島優子の仕事は(・・・と言っても私はテレビを見ないし、劇場公演もとんとご無沙汰、コンサートはチケットを押さえるのを諦めたので、目に入るのはグラビアばかりなのだけれどそれはさておき)重箱の隅を突付こうにも粗が無い。 全く以って実にタチが悪い。
大島には、ユニット内のバランスなど考えず、好き放題やって良いと思う。 大島が遣りたい放題やる事が、付き合わされる他の三人には良い修行になる。
横山にとっては、全部持っていってしまう大島優子と棒組にされるのは遣り甲斐以前に気の重さが先に立つかもしれないが、こんな機会はなかなか無い。

矢島舞美
7ページ7カット、撮影は細居幸次郎。
スタジオ撮影なのだけれど、ライト弱目で柔らかく光を廻し、感度を高めに設定してざらついた質感の写真に。
3ページ目4ページ目が良い。 動きはあるが音の無い写真。

足立梨花
7ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
この春高校を卒業した足立梨花の、現役最後の制服・・・と水着。
学校と思しき屋内でセーラー服と白ビキニ、最後に屋外で私服衣装1カット。
シャッターチャンスとピントの両方をきっちり押さえた佳品。 被写界深度の浅いカットも、ピントを合わせた位置にきっちり意味がある。
以前は肝心なところで詰めの甘さが目立つ事の多かった佐藤裕之だが、最近は実に質の高い仕事をしている。
3ページ目は、一寸残酷な撮り方ではあるが、体形の粗を魅力に転化、昇華させている。

川口春奈
6ページ6カット、撮影は藤本和典。
水色、黄色、ピンクのバックで見開き2ページずつ、衣装もそれに合わせて2カット。
照明をばっちり当てて撮った、私の好みではない写真なのだけれど、良く撮れてはいる。
4カット目の、目線を外したカットは、構図も表情も面白い。

松井玲奈
7ページ6カット、撮影は桑島智輝。
ステージ映えはするのだけれど、グラビアとなると白くて細い以外の部分をなかなか引き出して貰えない松井玲奈だが、今回はそこから先の部分を存分に引き出して貰えている。
3カット目4カット目、特に3カット目が素晴らしい。
冷たさと温かさ、神と悪魔、二律背反する何かかが同居するような、捉えどころの無い魅力が写真に現れている。 眼福。

梅田彩佳
5ページ5カット、撮影は桑島智輝。
苦労人の梅田、初のソログラビア。
公演数が減ってしまっている・・・と言うより無きに等しい中、これだけ締った身体を保てているのは褒めて良い。
表情も柔らかく、初めてにしては良い出来。

秦佐和子
5ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
研究生時代から、その清楚な容姿と、極度に謙虚なキャラクターと、ジュディ・アボットが書き送る日課の手紙のような読み出のあるブログでカルトな人気を博していた秦佐和子が、満を持しての登場。
前半3ページは(本来的な意味に於ける)文化住宅で4カット、こちらは洋装で。 後半2ページは、夕暮れの林の中の廃線に和装で佇む2カット。

和服と小物が現代的に過ぎる。 この下駄はいただけない。
大正・・・とは言わないが、もう少し落ち着いた物にしていただきたかったし、着付けもだらしない。 ロケーションは良いだけに勿体無い。

洋装の4カットは、見る者の想像を喚起せしめる佳品。
大き目のワイシャツと、心持ちきつめの淡いピンクのカーディガンと、紺のロングスカート。
ただサイズを合わせそこなっただけなのかも知れないが、親戚からいただいたお下がりの、良いものだけれど少しサイズが合わない服。 そんな淡いノスタルジーを感じさせる。 

前述の通りで、着物に関しては文句の二つ三つ言いたくなるが、夕暮れの廃線に佇む図そのものは悪くない。
ここまで凝ったグラビアを作り出せるのは、商業誌としてはUTBくらい(商業同人誌としては girls! があるが)。 良いものを見た。

市川美織
5ページ8カット、撮影は桑島智輝。
存在そのものが虚構めいたところの有る市川美織の、虚構めいた部分を強調。
絵に描いたようなナボコフ的ロリータに、ルイス・キャロル好みの衣装を着せた好事家殺しのグラビア。 これを見て何人か悶死していてもおかしくない。
少女期特有の、可憐さの裏側の残酷さを垣間見せるような、何か企む表情も良い。
即物的な表現では表せない、仄めかしの美。

峯岸会談 vol.2
2ページ見開きで大きく1カット、隙間に対談。 撮影は栗山秀作。
ゲストは高橋みなみ。 攻めに回る峯岸と、翻弄され続ける高橋みなみ。
高橋みなみについて暑苦しく語る峯岸が楽しい。 そしてこの対談の空気感まで写し取った栗山の写真も良い。


2015-04-05 パンドラの匣

_ 落語立川流真打トライアル(第6回)(内幸町ホール)

早めに着きすぎたが時間を潰せるような所は無い。
外をうろついてみるも余りに寒く、入り口に戻ると整理券の配布が始まっていた。
受け取って整列、しばらく待って開場。 番号順に入場し、近すぎず遠すぎず、全体を俯瞰できる位置に着席。

開演前の前説で携帯・スマホの電源は完全に切るようにお願いがあったが、まぁ聞いちゃいない。 良い年をした大人がそれを聞き流して弄っている。
案の定着信音がなる場面も。

例によって土橋亭の冗長な挨拶で始まる。
出演順はこれから籤引きで決めるとのことで、番号札の入った封筒を選ばせて中を改める。
錦魚、談奈、らく里で中入り。 ヒザでらく朝、トリは志ららの順。
サラ口は軽い噺を、中トリは中トリ、トリはトリらしいネタを遣るだろう的な事を土橋亭はパァパァ喋っていたが、手前ぇの人生が掛かったところでそんなことになる筈も無く、五人が五人大ネタを掛けていた。
このあたりからも企画としての雑さ加減が垣間見える。
一人目は義理でも二人目は良いと思った演者にとのお願いもあったが、二人目は義理のある演者に有利になるように入れるのが人間の エゴと言うものであり、そうしたものと向き合った落語家の後継者が吐く科白でもなかろう。


「寝床」 錦魚
「井戸の茶碗」 談奈
「谷風情相撲」 らく里
<中入り>
「佃煮屋」 らく朝
「包丁」 志らら


「寝床」
義太夫に因んだマクラを振り始めたところでそれと察した客がざわつき、大根多が並ぶ会になることを覚悟する。
さら口で大根多と言うこともあってか始めは硬さもあったように感じられたが、尻上がりに調子を上げてサゲまで大過無く。

「井戸の茶碗」
細川の家来の筈が加藤清正の家来と言ってしまったり、細かいウッカリや仕込み違いなどはありつつ、そのあたりをうまく丸めて一席遣りおおせるところがこの人らしくあった。
ところどころで妙に現代に繋げるクスグリを入れたのは余計だったように感じたが、ベタな方が受ける真打ちトライアルの客筋からするとこれで良かったのかも知れない。

「谷風情相撲」
「佐野山」で演られる事が多いが、講釈由来の噺と断っていたので「谷風情相撲」としておいた。 相撲噺を十八番にしている文字助師もこれでやっていたと記憶している。
相撲の小咄のマクラで都々逸の後半が出て来ないハプニングもありつつ、そこは端折って先に進み、全体としては上々の出来。
中入りで

「あそこはどれくらい減点すれば良いんですかねぇ?」
「致命的ですよね。」


などとしたり顔で喋っている客が居た。 こうした本質の見えないバカでも審査員気取りでおやかってしまう。 客に評価を委ねると言うことは、こんな悲喜劇も生む。
噺が本筋に入って盛り上がるとマクラの些末な瑕疵はどうでもよくなる。 まぁ、それと分からぬようにウヤムヤにするのもうでなのであるが。

「佃煮屋」
心筋梗塞をテーマにした自作の健康落語。 「細かいことを気にしすぎずおおらかに暮らすのが予防になる」と言う教訓を織り込んである。
商社の食品部門の部長が心筋梗塞の発作で仮死状態からの臨死体験を経て江戸時代の佃煮屋の番頭に転生。
そこでおおらかに暮らすヒントを得る筋書き。主人公以外の役柄が希薄だったり、筋が刈り込み不足のところもまだあるが、これまで聞いた健康落語の中では出来の良い部類。
細かいところを気にしすぎる例として血液型の小噺。 マクラとは言え医者が疑似科学ってのはいただけない。

「包丁」
真打ちトライアルにあたって師匠から出された課題を真に受けすぎて萎縮していた感はあったが、前回今回と「らしさ」の片鱗くらいは垣間見られた。
小唄はまぁナニがアレだが、スラップスティックコメディとしてはそれなりの出来で、 酔った振りをして口説きに掛かって肘鉄を喰らう下りの馬鹿馬鹿しいやり取りに「らしさ」の片鱗は見られた。
このあたりを膨らませつつ他を端折るくらいに思い切ってしまっても良かったのではないか。


開票までの間繋ぎに理事3人(里う馬、談四楼、志らく)で講評めいたもの。 途中で演者5人を呼び込む。
当初「一位は無条件で真打、あとは状況によって」的な話であったが、5人全員十月一日を以て真打と言う事で決定したと発表。
満場の・・・かどうかは判らないが、大きな拍手が起きていた。
私も落としどころとしては良いと思う。 終演後に話した知己も概ね同意見であった。

「この日の一位は志らら、全6回の総合得点では らく朝一位」とのみ発表。 この日の2位や全得票全順位などは発表されず、 土橋亭がダラダラ喋って居るうちに時間切れと言う感じ。
最悪の結果は避けられたが、様々な禍根も残した訳で後味としては悪いトライアルであった。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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