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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2000-04-06

_ 朝、

起きない。

十時半頃ぬらくら起き出してごそごそやっていると、バチコン旦那を仕事に送り出してから二度寝していたカボ妻が起きて来て散歩。

_ 淀川の

あたりを夕方迄断続的にぶらぶら。 大阪は棟割り長屋が矢鱈と多いのだけれど、東京のそれとは建て方がまるで違っていて面白い。 高くても二階家、多くは平屋なので、建て込んでいる割に空がひろびろとしていて気持ちが良かった。

もう一つ東京とは違うのは路地で育てられている草花・植木・盆栽に外来種の植物が多い事で、確かに綺麗では有るのだけれどなんとなく落ち着かなかった。

ちゃんとした紅茶を出すのに定食も充実した「塩鯖定食、しっぽの方」などと言う注文がまかり通るメルヘンな内装の喫茶店を出る頃には陽が傾きつつあり、東京で食べるそれとは全く次元の異なるタコ焼きを買って家路についた。

_ 晩飯に

謎のカレーを食べた後、巷で話題の鳥肌実なる芸人のビデオを見た・・・。
あまりのつまらなさとつめの甘さ、ニセモノ臭ふんぷんたる芸風に激怒。
貶す為にはちゃんと見なければならないので怒りのあまり一度消したビデオを最初から見直したのだけれど途中で何度消そうと思ったことか。
こんなのはクソだ。 こんなのが「毒のある笑い」なんだったら私が普段見ている物はなんなんだ?。
口直しに三上寛を聴いていたら殺伐とした気分になって来て、ビーチボーイズやらラヴィ・シャンカールやらをカボさんに聴かせてやる気を吸い取って遊んだ。
会社の付き合いでゴルフの打ちっぱなしに連れて行かれていたバチコン旦那が十一時過ぎにようやく御帰宅。
三時頃迄鳥肌実やら最近の大槻ケンヂやらそれらのファンの中に多く含まれるニセ不思議ちゃんのもたらす害悪について語り合って寝た。


2002-04-06 イベント三昧

_ 棚から牡丹餅

リストラで一年先の土曜日にまで休みを入れまくっていたトンチキのクビが飛んだので、休めなかったはずの土曜が休みに成り、としまえん→ヤクルトホール。

仕事の方はとんでもなく忙しくて、平日のライブや何かにはいかれなくなりそうです。

_ としまえん

金曜の夜から都内某所の非公然アジトへ行って片付けと掃除、その後遅くなったので泊まり。

ゆっくり起きて中野の金券屋でとしまえんの入園券を購い、11:30ころ現地着。 今日は既に大きなおともだちが前のほうに陣取っており、その隙間にもぐり込んで開演待ち。

_ 久野さやか

口開けは久野さやか。 赤いワンショルダーのタンクトップ。 生歌で声裏返ったりしつつ2曲。 客はあんまり盛り上がってはいけないのでおとなし目。 そんな事情を知ってか知らずか本日も不満気味(苦笑)

_ 森田有希

白いタンクトップに同じく白のミニスカート。 太陽を背負っているため微妙に透けて今日もそこはかとなくエロい(苦笑)。

「じゅんぱくのこあくまです」など、判る人以外にはまったくわからない話を自分のペースで展開。

1部終了後なべちゃん・山♪田さん会談。

_ 森谷佑子

黒い民族衣装にホットパンツ。 「太った」と言う割には太腿がプルプルするような事も無くかった。 こちらも「元気が無い」だの何だの言う芸風になってきた。 3人とも生歌だったのだけれど、それなりに聴けた。 ただ、音響設備が悪くミキサーも下手糞だった。

_ ピカピカ

ドロンパ衣裳で登場。 はるか欠席で五人。 今日は動画も撮って良いらしく、ビデオがズラリ。 客は一杯機嫌の人が多く、盛り上がらなくても良い(・・・と言うかむしろ盛り上がりすぎてはいけない)ので気楽に観覧。 特典はサイン入りジャケ写真だけなのに律儀にCDを買っている人も居た。

客の大半は新橋に移動。 としまえんの方は2部終了後に大ガッツキ大会だったらしい。

_ 「ニューアーチストオーディション」決勝大会

日本クラウン創立40年記念オーディションの決勝大会。 演歌メインのレーベルと言う事も有って、決勝に残った18人のうち16人が演歌の人、客でスクランブルエッグの人とひらちれ嬢

_ 出場者チェック

ズラリ並んだ段階で10番と13番と17番をチェック。 一旦ロビーで後から来た客と談笑し。 「10番と13番と17番は要チェック」などと話していたら、真後ろに17番が居た(苦笑)。

_ 観覧

席に戻って半分くらい終わったところから鑑賞。 10番の人はポッブス系のオリジナル曲をバンドバックに披露したものの、なんかバックが勝っちゃってる感じがして消し。 13番の娘は広島の15歳。 かまやつっぽいシャギーの入りすぎたロングボブにりんごほっぺ、つるぺたなのに赤のチューブトップ、と素朴系。 ここでこの日初めて客が動き、ストロボが盛んに焚かれた。 歌は演歌なんですが華がありました。 「母親が病気」とか「楽しみにしていた爺さんが寝込んだ」とか辛気臭い話しが多かったのでこの娘の明るさは救いだった。

17番は良かったんだけれど、歌ったのが「花」だったので、審査員相手にはインパクトがちょっと弱いか。

18番の21歳が意外と良くて、歌もレーベルの大御所北島三郎の「まつり」とそつが無い。 この人もやはり明るさが有った。

この後、35周年記念のオーディションでグランプリを取った川野夏美、黒木梨花。 うーむ、家畜な人の所で見た事のある名前です。(そういへば確か15番の福井多香子も(苦笑)。) デビュー曲と最新シングルと2曲づつ披露。 営業で鍛えられている所為か、司会の人との会話も上手いです。

_ ピカピカ登場

「審査発表前に、ここでアイドルグループの・・・」って事でピカピカ。 プロの客は予め最後列に集合していて、大いに盛り上がりつつ場は壊さないと言う良い仕事。 ピカピカも設備のしっかりした大きいステージと言う事で張り切ってやっていました。 マイクがワイヤレスだった事もあってか振りも綺麗に決まり、舞台中央から伸びる花道も上手く使っていました。 花道から鼻血ブーな衣裳で煽る澁谷さまを目の当たりにして、ぽかぁーんと口を開けたまま呆けている爺さんが良い味。

_ 今日のフエ

花道の右側、前から3列目に陣取るフエとゆかいな仲間達はさながら踊る宗教、三千世界の花盛りです。 プレスの人が撮影しているのを遮って通常の3倍で激しく踊っていました。 ピカピカそっちのけで盛んにシャッターを切る人々、フエ フォトコンテストにでも応募するのでしょうか?。 まぁあまりに凄かったので私も何枚か押さえてますが(苦笑)

_ 審査結果発表

ついに審査結果の発表。 再び呼び込まれた18人が整列しましたが、緊張して硬直したり笑おうとして引きつっちゃっている人もいる中、13番の娘だけニコニコしながら左右に揺れています。 「こりゃもしかして・・・」と思ったら、グランプリは13番。 17番と18番が審査員特別賞。 15番の神薗清華(かみぞの さやか)さんは広島在住の15歳、「華」とか「明るさ」がポイントだったように思います。

終了後ロビーで物販と握手会。 シングルはそれこそ「あっという間」に売り切れて途中からはアルパムのみ。 出遅れた私は握手会参加を断念して泣きの涙で帰宅。

_ よろ"くし"

今日はMCの時に盛んに「よろくし」を連発していました。 なんか「書け(震)」って事なのかなぁと思って、悔しいから書かずに済まそうかとも思ったんだけれど、折角ネタを振ってもらったので書いておく事にした(苦笑)

_ どらえもんのにせもの

「ドラえもん」ではなく「どらえもん」ですか、失礼致しました。 しかしまさかこんなところを読んでいるとは(苦笑)  

_ 26歳女子(メガネっ娘) 情報

「見た目に騙されてはいけません、あれで4コマ漫画誌を毎日買っているそうです」と言う情報を戴きました。 多少奇矯なほうがより萌えるんですが(苦笑)

_ 部下ブチ切れ

現在世界で3番目のマコサイトの主である MULTiさん(22歳 独身)ですが、「澁谷サイト競作コンペの作品はまだか?」と訊ねる上司に対して「誰が作るか!!」とマジギレ。 これは全国6000万の澁谷ファンに対する宣戦布告と捉えてよいのでしょうか?(笑)
今後は表記を現在世界で3番目のマコサイトの主である MULTiさん(22歳 負けイヌ)に変更しようと思います。 負け犬ではないそうです。 コワイので訂正しておきます(震)  

_ ひさびさの上杉綾子

上杉綾子嬢が今売りのURECCO5月号のP68に登場1ページだけですが水着グラビアです。 CAPAの時よりは可愛く写っていますが、ライトがきつすぎて眩しい目に成ってしまっているのと、顔が白すぎるのが難。 ピカピカのアルバムと同じ傾向なんですが、こういうのが流行りなんでしょうか?。 ただサンダー平山のクソ写真に比べたら格段に良い出来でして、痩せては見えませんがただの○○にしか見えないような写真はありません。

URECCOって雑誌は脱ぎ・着衣・モノクロ共グラビアの出来に関してのレベルの高さは非常に高く、毎月内容確認無しの指名買いで買っています。 今月もカバーガールの磯山さやかが非常によい出来。 こんなにウエストが細く「見える」磯山さやかのグラビアは初めてです。

_ 大本営発表 その2

そのURECCO5月号なんですが、P92に今は亡きGirls Net Clubの縮小復活版のレポートが載っています。 内容は小見出しの通り(苦笑)。 たぶんもうやらないんじゃないかと思うんですが、参加方法の案内が載っています。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

# MULTi [本日は各所でネタにされっぱなしです。負け犬ではありません。]

# 26歳女子(メガネっ娘) [って、この名前でいいのかしら。 先週はどうもお世話になりましたー。 4コマ雑誌を毎日買う女子はダメですか。]

# 上司 [神降臨!]

# げきしぶ [神後輪萌え!]

# MULTi [ワラタ]


2003-04-06 のんだくれた週末

_ 仕事終らず

花見をやることにしていたので、朝から細心の注意を払って仕事をして、なんとか5時半には終らせたのだけれど、まぁ間の悪い事が重なって、会社を出たのは6時半。

_ 花見

都内へとんぼ返りして、都内某所の墓地で花見。まぁ雨が降ってしまったので通り抜けてお仕舞い。 ラーメンで腹を塞いでから都内某所にしけ込んで仲間と呑み。 60年安保とか血のメーデーとかのビデオを見ながらやさぐれた会話を肴に明け方まで。

_ 明けて今日

昼頃起き出して九段下へ。 昭和館でやっている桑原甲子雄の写真展「東京原景」を観覧。 私が写真を撮り始める切っ掛けとなったのはこの人の写真なので、写真集は何冊も持っているけれど、やはりオリジナルプリントで見たほうが良い。 花見時に重なってしまったので酔っ払いの年寄りが多くて閉口したけれど写真展そのものは良かった。 ただ場所柄からか2.26事件当日の写真は無かった。 無料なのでお暇な方は是非。 4/10まで。

_ 木塚くん 月蝕歌劇団次回講演に出演

以下月蝕サイトより引用。

女神ワルキューレ海底行シリーズ第2弾
ネオ・ファウスト地獄変


作・演出◎高取英
音楽◎J・A・シーザー
出演◎
   長崎萠
   一ノ瀬めぐみ
   三坂知絵子
   木塚咲
   藤原さえ
   大山グレース恵喜
   スギウラユカ
   松宮芙多葉
   山口擦蔵
   ヴァリニャーノ松本
   横田達也
   細淵仁奈
   小西智
   保鳴美凛
    ほか月蝕歌劇団
  2003年5月21日(水)〜27日(火)
    平日(楽日を除く) 19時30分
    土・日 14時30分/19時20分 楽日(27日)19時
  会場:ザムザ阿佐ケ谷
    (JR中央線・総武線阿佐ケ谷駅北口より徒歩3分 阿佐ケ谷ラピュタB1)
     Tel:03−3336−5440


         1969年機動隊の突入するバリケードから
         “女子高全共闘”は消えた
         ゲーテ「ファウスト」を素材に、
         “60年安保”に全共闘が乱入 !!
         そして悪魔マイナスが、
         女神ワルキューレと命を賭けて戦う !!
       

        2002年1月に上演されて好評の舞台、早くも再演決定!
        長崎萠が、一ノ瀬めぐみが、「メトロポリス」の木塚咲が出演!
        さらにVシネマ「美悪の華」の藤原さえ、大山グレース恵喜が登場!
        もちろん、ネオ・ファウスト・コンサートも上演!


       料金:前売・予約¥3800 当日¥4000 エクリプスの会 ¥3700
           学生¥3000 高校生¥2300 中学生 ¥1900
           小学生 ¥1300
           コンサートとのセット券(予約のみ) ¥5400

       電話予約:03−3944−7281 03−3419−7455 
       メールアドレス:gessyoku1986@yahoo.co.jp


ネオ・ファウスト・コンサート

構成・演出◎高取英/音楽◎J・A・シーザー
   5月24日(土)25日(日) 17時15分開演
   ザムザ阿佐ケ谷
  料金: 前売・予約 ¥2600 エクリプスの会 ¥2500
     当日 ¥3000  演劇とのセット券 ¥5400(予約のみ)



引用終わり。 セーラー服にヘルメット被った女子高全共闘が60年安保に殴りこんでゲバ棒振り回して血糊飛ばしまくって壮絶に切り死にすると言う萌え萌えな設定だけのために見ても十分元が取れる素晴らしい演目です(笑)。
前回からキャストが大幅に入れ替わっているので、木塚くんにも良い役が付くんじゃないかと思います。

_ おまけ情報

元制服向上委員会1期生の宮本リエ(宮本里枝子→秋月リエ)さんが「璃笑」と改名したらしい。 詳細は不明。 本人も掲示板に出没し、独自のイベントを組んだりもしていた宮本リエファンサイトは何時の間にか消滅。


2005-04-06 温故知新

_ 掘り出し画像

画像の整理をしていたら、謎のフォルダからモ○ーイの写真が出てきた。
懐かしい。 纏めてみた。
ヽ(´ー`)ノ The Artist 4merly known as Momoi

_ 今日の一枚


ヽ(´ー`)ノ The Artist 4merly known as Momoi
検索で声優方面の連中が来ると面倒なのでこう言う表記にしてみた。 台湾のスキャナは色が物凄いので、専らモノクロ用に使っている。

2014-04-06 ローラー作戦

_ ANNA☆S タワレコ首都圏ツアー(タワーレコード錦糸町店イベントスペース)

錦糸町店のインストアイベントは、南側入り口前のコンコースで行われることが多かったが、周辺店舗とのあれこれで音量規制が厳しかったり、客の振る舞いに規制が多かったのだけれど、最近は店舗内に設けたイベントスペースを使うことが増えた。
今回のイベントも店内のイベントスペースで行われたのだけれど、同店舗で行われた別のイベントでは使われていなかった簡易ステージが設えられていたのには驚いた。 これにプラスしてANNA☆Sの客が自主的にしゃがんで観ていたので、通りすがりの客でも良好な視界で観る事が出来ていた。
客の側の論理として「盛り上がっているところを民間人に見せる」と称してバカ騒ぎをすることがまま有るが、客ではなくステージの上のアイドルを見て貰った方が良いのは自明の理。
これから先、客の分母が増えたときにどう転ぶかは分からないが、送り手とアイドル本人と客の意思の疎通と目的の共有がなされているから、私のようなたまにしか見に行かない者でも疎外感はないし、不快な思いをした事も無い。

今日から新衣装とのことだったが、蛍光色のジャケットは見るからに暑そうで、実際「ものすごく暑い」とのこと。



ANNA☆Sで惜しいのは衣装が垢抜けない事だったのだけれど、これは及第点。

ライブ中は「曲を聴いて欲しい」との事で基本的に撮影禁止。 新曲のみ撮影可(動画は不可)になっていた。
全面撮影可にしてしまうと撮る為だけに来る層が来過ぎるので、良いバランスだと思う。


優奈(ANNA☆S)

その新曲は本人たちの作詞によるもの。 「しがないアイドル」が主人公になっており、言葉の紡ぎ方に拙さはあるが、その分生々しく面白い試み。 それを生かしてしっかり作りこんだ曲になっている。

ANNA☆Sは基礎がしっかりしている上に場数も踏んでいて肚も座っているので安心して観ていられるし、通りすがりの人まで含めて客の総体を巨視的に捉えることが出来ていて、目の前の「目当て」で来ている客だけに向けた近視眼的な振る舞いをしない。
(このあたり、メジャーレーベルやそれに準ずるところからCDを出してもブロック経済による縮小再生産でジリ貧になってしまうことも多い。)


杏奈(ANNA☆S)

首都圏のタワーレコード店舗を巡るツアーは暫く続くようなので、行ける範囲で追いかけてみようと思う。


涼花(ANNA☆S)

その他の写真はこのあたりに。

_ BOSO娘 ミニライブ&特典会(4/4 タワーレコード錦糸町店イベントスペース)

都内とは言え平日の18:30からと言うのは、宮仕えの身には厳しいのだけれど、近場だったので足を運んでみた。
流石に勤め人の風体は少ないが、それなりの集客。 簡易ステージなどはなく、最前列に陣取る客も立ちっぱなしなので、後ろからは何をやっているか見えない状態。 それでも後述する理由で見えないながらもそれなりに楽しめる。

メンバーは1人休みで1人遅刻。 初見だったこともあるし、視界も悪かったのもあったとは思うが、欠落を感じさせるようなところは無く、なかなか良く仕込まれている。
気になったのは送り手側の大人の数、規模に比して4人は多い。

始まって10分ほど経過した頃、客が一寸ざわつき、なんだろうと思ったら遅れてきた川原結衣が店の奥で衣装のリボンを結んでいる。 なにやらムスッとしているので何かと思ったら、泣いていた。 電車が遅れたり転んだりし道中いろいろあったらしいが、泣いてやがるのには驚いた。 客の中に広がる温かい苦笑。

結局、川原はリーダーをはじめとしたメンバー(中学生を含む)にあやされ、宥められて落ち着いたところで最後の曲のみ参加。

どのあたり演ったかは失念したが、「ネコになったら」と言う曲。歌うメンバー2人を残して他の連中は客の中を経巡って声を掛け、挨拶をし、握手をして回る。 これが曲のさなかに行われることで醸し出される学級崩壊感。
この「客の中を経巡って逆ガッツキ」と言うのが開演前や終演後にもそこかしこで起こっており、BOSO娘の営業活動として一定の意味を持っているようだった。
昭和の営業戦略にあった「ローラー作戦」を思い起こさせる、局地的飛込み営業。 これがあるので、見えなくてもそれなりに楽しめる。

川原結衣は「コミュ障」を自称しているが、それは半分正しくて半分間違っている。
客に声を掛け、握手を求める事が苦になっているようには見えず、むしろ楽しんでやっているように見えるのだけれど、客との(これは客のみならず家族を含めた全ての人類に対してだと思うが)、対象との距離のとり方が下手であるように見受けられた。

そんな川原を見ているだけでも面白いのだけれど、カバー曲を選ぶ謎のセンスであったり、逆ガッツキ営業であったり苦手な部分もあり、今後も継続して見に行くかどうかは思案のしどころであるが、川原が面白かったのは間違いない。

_ BOSO娘 ミニライブ&特典会(4/5 タワーレコード千葉店イベントスペース)

総武線で一本だから・・・と多寡を括って千葉駅へ。 ところがタワーレコードは駅から遠く離れたパルコの中にあり、思いのほか歩く羽目に。

タワーレコード千葉店はイベントスペースとしては手狭で、5人で歌って踊るのは一寸厳しいが、そこはそれなりに。 狭くて客のほうも逃げ場が無い分、例のローラー作戦が効いていた。
ただ「オレ様(あたくし)の事を憶えろ」と理不尽な要求をする莫迦もちらほら居り、接触営業の難しさが垣間見られた。

衣装やら靴やらを忘れたりする失態が裏ではあったようだが、客前での川原は機嫌よく歌い踊っており、まぁナニである。 面白く見られた。

深入りしにくい要因は幾つも有るが、足を運べる際にはまた。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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