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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-05-15 祝祭空間 [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 22・23合併号

篠田麻里子
表紙と巻頭グラビア、7ページ7カット。 撮影は桑島智輝。 本人が写真を撰んだと言うカレンダーがオマケで付き、こちらはTakeo Dec.が撮った過去のグラビアからの選り抜き。
このカレンダー、紙もしっかりしていて印刷も良く、オマケとしては高品質。 これだけの為に買っても良いくらい。

グラビア本編は、古いホテルで撮った7カット。 ロケーション、衣装とも、よく練られており、篠田も上手く撮られている。
以前の篠田は商売用の篠田麻里子を小出しにするような上手く作った表情が多く、あまり好きではなかったが、最近はあまり巧まず撮られる事が出来ていて、紋切り型の表情をしなくなった。

屋外で撮った物も良いが、屋内で外光を上手く使って撮った3枚が秀逸。
これまでに見た篠田麻里子のグラビアの中でも出色。

カレンダーは前述の通り過去のグラビアからの選り抜き。 本人が撰んだとの事だが、えらび方が面白い。
表情の決まったカットにおどけたカットも混ぜ込み、少々アウトフォーカス気味ながら雰囲気のあるカットも。
少々紋切り型の写真が多いが、オマケとしては高品質な、ハズレの無い最大公約数。

有村架純
5ページ12カット、撮影は細野晋司。
珍しくアウトフォーカス気味の写真があったりもするが、良くも悪くも細野晋司らしいグラビア。
少ないページに詰め込まれて少々窮屈ではあるが、写真の大小・取捨選択は良い。

逢沢りな
写真集の宣伝方々3ページ41カット、撮影は細野晋司。
扉のみ1ページ1カット、あとは細かい写真をズラリ並べただけなのだけれど、購買意欲は刺激される2ページ。
扉の写真はいつもより濃いメイクで、髪の分け方も逆にしており、逢沢りなである事は分かるが別人のようにも見える絶妙な出来。

グラビアではないが、プレゼントページの荻野可鈴が和服で2カット。 実に可愛らしく撮れている。
巻中でも巻末でもいいから、きちんとしたグラビアでお目に掛かりたい。

_ ぱすぽ☆CAFE(2011/5/15)

イベント概要はオフィシャルブログの当該記事で確認のこと。

オリコンウィークリーチャート1位確定後初の週末が、古参客向けのPVロケ地バスツアーとカフェでの接客イベント。
些か内向きに過ぎるのではないかと思っていたが、今日参加してみて考えが変わった。 今、このタイミングでやっておかないと、こう言う濃密な接客イベントは二度と出来ない。 今以上に客の分母が増えてしまうと、こうした家内制手工業的な接客イベントは成り立たなくなってしまう訳で、そうならないギリギリのタイミングで草創期から支えてきた客に応えたと言うことなのだと思う。
プラチナム・パスポートの判断は、戦略的にどうかはさておき、人情と言う点に於いては正しい。

私一人なら先ず行かない種類のイベントなのだけれど、知己が行くのに便乗してみた。
開始15分くらい前に現場に着くと、並ぶでもなく並ばないでもなく客が屯している。 状況が分からないので事務所スタッフに尋ねたら、整理券を呉れた。

この時点で集合時間まで約一時間。 カフェに入る為に喫茶店で時間を潰すという矛盾。

集合時間に現地に戻ると、前の回の入場が半分も終わっておらず、約一時間押して入場。 結局、都合二時間待つ羽目になった。

入り口で注文をして、先に清算。 テーブルに案内され、注文したものが出来上がる頃合に事務所スタッフが誰に配膳して欲しいかを訊きに来る。 そしてお盆に料理と飲み物を載せてご本人登場と言う流れ。

ドリンクのみのオーダーだと、二た言三言話して握手して終了。 料理とのセットだと、これに手持ちカメラもしくは携帯電話のカメラでの2ショット撮影が付く。

事務所スタッフ3人と、本物の店員数人で店内を切り回し、入り口付近で待機しているクルーが、その都度呼ばれて各テーブルへ。

料理が出来るのに時間が掛かるようで、30分入れ替え制ながら、料理が運ばれるまで30分から掛かってしまい、客が粘らなくても入れ替えが上手く行っていなかったが、零細であるべくして零細である事務所のイベントで感じる無知で無能で不誠実な感じはせず、上手く回らないなりの誠意は感じた。
大体に於いて、時間通りに進まないイベントと言うのは不快である事が多いのだけれど、今日は何故か全く腹が立たなかった。

接客イベントを否定してきた私が潜り込んでも楽しいと言うのが恐ろしい。 接客イベントが苦手な私としては殆ど旨みは無い(向こうも困惑の体)のだけれど、その場に居るだけで楽しい、文化祭的祝祭空間。 観察に夢中で、会話のネタなどを仕込むのを完全に忘れていた。
何をしに行ったのやら分からないのだけれど、観察者としての知的好奇心は満たされる、珍にして妙なイベントであった。

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 24号

震災絡みの合併号と連休絡みの合併号が続き、何時発売されるのか忘れていたら、いつも買う店の親父さんが「入ってますヨ!!」おかげで買いそびれずに済んだ。

柏木由紀
6ページ6カット、オマケポスターも付く。 撮影はTakeo Dec.
表紙とグラビアで計3カット使われている黒ビキニの写真は、悪いときの柏木。白いワンピースと赤いチュチュ(・・・のようなもの)のカットは、珍しく生きた表情。
きっちりポーズや表情を決めて撮った写真ではなく、動かして撮ったものに当たりが出ている事が、柏木由紀を撮る上でのヒントになるのではないかと思う。
赤いチュチュ(・・・のようなもの)を着たカットは、当たりとハズレが見開きで向かい合っているので、見較べていただきたい。 被写体ブレの出た右のカットの方が、断然表情が良い。
最後のページは決まりきった退屈窮まるつまらない写真だが、全体的に見るとTakeo Dec.のAKB48絡みの仕事の中では良い出来だと思う。 どう撮っても実物以下にしかならない柏木由紀を、よくここまで持ってきた。

渡辺麻友
制服と水着で4ページ7カット、撮影は渡辺達生。
綺麗に撮れてはいる、しかし物足りない。
客と本人が作り上げた共同幻想としての「まゆゆ」を避けて、生身の「渡辺麻友」を撮った事によって、表情は柔らかく種類も多いが、引き込まれるようなあの魅力は減殺されてしまっている。

屋内で光を柔らかく廻して力みの無い表情を引き出す渡辺達生の仕事はやはり一流のそれなのだけれど、「いつものアレ」を執拗なまでに避けた髪のあしらい方やメイクが、渡辺麻友を矯め過ぎてしまっている。
事務所の思惑がグラビアを駄目にした典型例。

ぐるぐる48 vol.7
「まゆゆマンガ家計画」の8回目。 暫く間が空いたが、アリス新解釈の後編。
いつものカラー1ページ、モノクロ3ページ、写真は合わせて3カット。 撮影は門嶋淳矢。
こちらの写真は打って変わって絵に描いたような所謂「まゆゆ」。 こればかりでは詰まらないのだけれど、これから完全に離れてしまっても薄味に過ぎるのは前述の通り。

マンガのほうは良い意味でぶっ壊れた出来。
可憐な外見とイカレた内面の危ういバランスがこの人の魅力であるわけで、そのあたりを今後も上手く引き出していただきたい。

未来穂香
巻末にミニグラビア、3ページ。 私服と制服で4カットずつ、8カット。 撮影は細野晋司。
表情の種類はまだ少ないが、撮る角度を変えることによって変化を付けている。
細野晋司「らしい」グラビア。 狭い面積に効果的に配置した割付も上手い。

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# Dwightsa (2014-02-07 11:28)

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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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