開場15分前に現地着。 物販と入場待ちでごった返していたが、客が慣れたのかスタッフが学んだのか、先月と較べると然程の混乱は無く、ほぼ定時に開場。
一階最前列から順調に埋まって行き、最終的には二階席も埋まって満員御礼。
おとついのシアター・グリーンではだいぶ草臥れた様子であったのだけれど、デイリーチャートの発表が済んで(そして結果も良かった)気が楽になったのか、吹っ切れた感じで全体的に動きも表情も良かった。
CDの販促フライトでは音響がお粗末な事も多かったので、こうしてきちんとした箱で見られる(聴ける)のは嬉しい。 生声率も高め。
ぱすぽ☆の歌ったり踊ったりに関しては常に安心して観られるレベルに達しており、失望するようなことも無い代わりに、もはや驚くような事もあるまいと思っていたのだけれど、今回は嬉しい驚きがあった。
槙田紗子はぱすぽ☆の中では森詩織、玉井杏奈と共にダンスの巧さに関しては上位に居つつも一番巧いと思ったことはこれまで無かったのだけれど、中盤の個人コーナーあたりで髪を下ろしてからが凄かった。 髪の躍らせ方が実に上手い。 この人のダンスから色気を感じたのは初めてかもしれない。 実に良かった。
オリジナル曲で畳み掛けて、間に個人コーナー(・・・と言う名の余興)が挟まるのだけれど、いつもの演目に加えてM&MS'(増井、奥仲)の「ハートキャッチパラダイス」とPass-dia(安斉、佐久間、玉井、槙田、森)の「Pre-diaメドレー」
増井の過剰なまでの情念の篭った動きの横に、浮世離れしたホンキイトンクな動きの奥仲。 噛み合っていない様でいて、帳尻は合っている不思議。
「ちゃらちゃらした人」の設定でちゃらちゃら喋りながら出てくる佐久間夏帆が楽しい。 生歌率が上がると、この人の声の魅力が伝わるのではないかと思う。
本家Pre-diaの難点は、メンバー各自のやる気レベルと練度がまちまちで、揃わない締らないところなのだけれど、場数を踏んだぱすぽ☆の連中が演ると、こと動きに関しては本家より数段上。 元の振り付けに忠実な森を見ると、竹中夏海の意図したところが良く分かるし、それぞれに解釈を加える槙田や玉井を見ると、それを踏まえての展開も見られる。
核となる佐久間夏帆の歌も、技巧に走りすぎず聴きやすい。 森が裏声で歌い上げる部分でしくじって噎せて苦笑いしていたのはご愛嬌。 本家を食い過ぎず、良いオチが付いた。
個人コーナーでは全く出番の無かった岩村捺未は、その後の間繋ぎでネタにされ放題。
その間メンバー間の掛け合いを傍から見ていた根岸が、「それでは笑点、今週はこのへんで」的な鶴の一と声で〆ていたのが印象的。
この人の立ち位置も謎だ。
5/6と5/8を混同して書いていました。
三回廻して早々と売り切れたのは8日の日曜。 訂正しました。