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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2011-07-11 夏だ!海だ!!ニコパチだ!!! [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2011 32号

篠崎愛
7ページ11カット、撮影は樂満直城。
「夏だ!海だ!!ニコパチだ!!!」・・・と言った感じの表紙と扉で始まりつつ、屋内や木陰などで光を柔らかく、表情の単調な篠崎愛をなんとかしようとした11カット。
引き分け。

逢沢りな
巻中グラビア5ページ10カット、撮影は細野晋司。
写真は悪くないがキャプションが一寸煩い。 「光と影」と言うテーマに囚われすぎて、細切れの写真を並べる構成にしたのはいただけない。
撰ったカットを大きく見せた方が効果的ではなかったか。
4ページ目の横顔が良い。

_ 週刊プレイボーイ 2011 Vol.28

石原さとみ
5ページ7カット、撮影は西田幸樹。
外光のふんだんに入る屋内での撮影。 斜めからの光で陰翳を付けて、顔の立体感を程好く出しているのが上手い。 余計な光を使わないので表情も柔らかい。
3ページ目の最後の見開き、そして扱いは小さいが2ページ目下段左側の横顔も良い。
こうした良質のグラビアを提供するだけの地力がありながら、この号はこれ以降のページが劣悪。

アイドリング!!!(大川藍、遠藤舞、横山ルリカ
5ページ5カット、見開き1箇所。 撮影は栗山秀作。
並べると横山ルリカだけが突出してしまい、あとの二人が引き立て役になってしまうので、左右を入れ替えたり並びを変えたり、判りにくく気を遣ったグラビア。
どうしても横山ルリカに目が行ってしまうが、遠藤舞の気だるげな表情も面白い。

ぱすぽ☆
5ページ12カット、横並びの集合と1人1カットずつのコラージュで見開き2箇所。 歌衣装と米村弘光の装飾水着で2パターン。 撮影は樂満直城。
先ずは増井、奥仲、根岸で1カット。 「誰某と誰某は人気が有る」と言う予習はしたようだが、そこまで。
横並びの集合は、何時もの「ぱすぽ☆」。 安斉奈緒美は澄ました表情の方が映えるが、この場合はこのクシャッとした笑顔で良い。
しかしコラージュのページが酷い。 ベルトコンベア式に撮った割には良い表情だが、キャプションが切腹どころか打ち首ものの酷さ。
「それぞれのキャラクターを一文で」と言う意図が有るにしても、傍から見てはそうかも知れないが本人自らは発することが無いであろう言い回しが並ぶ。
知らないなら調べれば良いし、判らないなら訊けば良い。 それをせずにテキトーにデッチ上げたやっつけ仕事。 対象に対する敬意もへったくれも無く、「載せてやるから有り難く思え」式の思い上がりが如実に表れた、この号の「グループアイドル大特集」なるものの腐臭が強く出た5ページ。
ぱすぽ☆パッセンジャーはこんなのに載ったのを喜んではいけない。 寧ろ扱いの酷さに憤るべき。
編集者(もしくは担当ライター)に誠意があれば、グラビア誌でなくとも、過日の電撃ゲームス Vol.18のような見応えのあるグラビアは作れるのである。

ももいろクローバー
5ページ10カット、見開き1箇所。 撮影は渡辺達生。
当てる光が強すぎるので、楽しげでありつつも表情が硬い。 特に高城れには凶相と言って良いほど。
この号が手元に有る方は下瞼に注目して頂きたい。 撮影現場の雰囲気作りの上手さではどうにもならない事もあり、一見こぼれる様な笑顔に見えても顔のこわばりが全てのカットに見られる。
こうした写真は上っ面は綺麗に見えるかもしれないが、中身は空疎なので見ても何ら感興を催さない。
メンバーの紹介文も何時の情報なのだか呆れる、古文書から抜書きしたような駄文。

東京女子流
1ページ1カット、撮影はHIROKAZU。
経費節減のあおりのザラ紙カラーグラビア。
これも光が強すぎてお話にならない屑写真。 光が強いのに顔に妙な影が差していたり、呆れるほか無い。
先般書いた通り、年齢非公表なのに平均年齢が大書されているインタビューも含めてお話にならない。

スマイレージ
見開きで2ページ1カット、撮影は岡本武志。
寺田が売りにしている「脚」を見せる為か、公園の花壇か何かに腰掛けさせたのを正面から撮っている訳だが、レンズがデルタゾーンの高さと言うデリカシーの欠片も無い写真。 真っ昼間にこんな所で撮って眩しくない筈が無く、またぞろ強張った作り笑顔。

腐男塾
1ページ1カット、撮影はHIROKAZU。
「男装ユニット」と書いてしまうところからして、取材対象の設定や世界観を閑却した屑仕事。
写真もライティングが粗雑でお粗末。

SUPER☆GIRLS
巻中グラビア4ページ12カット、撮影はTakeo Dec.
「可愛くない娘がいないのに、送り手が醜悪」でお馴染みの SUPER☆GIRLS から6人で水着グラビア。 送り手から漂う腐臭は42ページからのグループアイドル関連記事で嗅ぐことが出来る。
閑話休題、グラビアの話。 6人に絞ったこともあり、流れ作業感は薄いが、紋切り型の表情に終始。
素材の良さは伝わるが、調理の仕方が悪く、刺身にすらなっていない切り身写真。
これはカメラマンだけの責任ではなく、この6人でどうページを組み立てるかを考えられない編集者の無能に帰するところが大きい。

総評
碌すっぽ調べもしないでデッチ上げた「特集」と書くのも憚られるくらいの惨憺たる出来。
今回掲載されたグループの多くは、既にアイドル専門誌やゲーム誌、ゴシップ系月刊誌などで取り上げられており、特集としての新鮮味が無い上に内容も空疎というどうしようもないモノであった。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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