東京タワーイメージガールの任期を終える小林香菜にとって、イメージガールとしての最後の仕事。
折井あゆみ以来、足掛け4年続いたAKB48絡みのイメージガールも、とりあへず小林でお仕舞い。 イメージガールそのものも小林が最後で、来年からはアンバサダーと言うものになるらしい。
(ついでになんだかんだで続いていた私の東京タワー通いもお仕舞い。)
AKB48草創期に初のレギュラーラジオ番組として放送されていた「よんぱちアフター」を担当していた柴田聡と言う最良の補佐役(小林の難点は心を開くまでに時間が掛かる事なので、以前から知っている人・慣れている人だと話が早い)を得て、番組開始当初から小林らしさが判り易く引き出して貰えており、総集編として年度頭まで遡ってもきちんと面白い。
これはスロースターターな小林香菜にしては珍しいことで、このあたりも「成長」と言って良いと思う。
大展望台の窓の数を調べる際に掛け算が出来ないことが発覚したり、そこをツッコまれて「人生足し算」と嘯いたり、愉快な頓珍漢ぶりがクローズアップされて明るく終わるのかと思いきや、18分くらいで小林の涙腺が決壊。
小林香菜が感情を顕にするというのも珍しいことなのだけれど、それもこの番組を担当するにあたってスタッフから感情をきちんと出すように指導された賜物であったようだ。
つられてか喋りのプロの柴田聡が声を潤ませる場面もあり、不可能を可能にし可能を不可能にする小林香菜の不思議な力が作用した最終回となった。
最後に小林のリクエストで一曲、「青空のそばにいて」。 私の涙腺も決壊。
東京タワーイメージガールを勤めおおせたことで、小林香菜は数ではなく質において得難い経験を詰めたと思うし、それが結実しつつあることを見せて任期を終えられたのも喜ばしいことであった。