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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2012-04-22 粗悪品について語るのは虚しい [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 21号

柏木由紀
表紙と巻頭グラビア、7ページ12カット。 プレイボーイとは異なり、表紙まで箭内道彦の撮影。
柏木由紀は「インスタントのフィルムカメラ」と語っていたが、それはどうやら使い切りカメラの事であるようだ。 そうであれば後ピンが多いのも得心が行く。 最短撮影距離を感覚的に掴めていない、もしくは掴む気が無い。

巻頭グラビアと言うこともあってか、あからさまなピンボケ写真は少なめなのだけれど、なまじピントが合っていると細部が気になる。

香港・台湾で撮ったのは別の人であるようなので一と先ず措くとして。
1カット目、奥の目にピントが来ているが手前の目はアウトフォーカス。 眩しがりの柏木にしては良い表情なのだけれど、安全策を採ってもう少し絞るか、もしくは厳密にピントを合わせるかすれば何とか見られる写真にはなったのに、微細なピントのズレで台無し。
5カット目は串刺しで日の丸構図。
6カット目、前ピン。
8カット目、盛大に露出オーバー。
9カット目、ピントが何処にも来ていない。
11カット目、後ピン。

これは多分に柏木にも問題が有るのだけれど、然程良い表情が切り取れている訳でもなく、写真としても稚拙。

こんな写真集でも柏木本人は肯定的にコメントしているが、それはそれで良い。 自分の関わった作品は、出来の如何に関わらず先ず自分から愛してあげなければならない。

「160Pの超ボリューム」と銘打たれているので、もしかしたらこれら以外の素晴らしい写真がテンコ盛りなのかもしれないが、瓦礫の山を目の前にして途方にくれるのも馬鹿々々しいので、写真集そのものの購入は見送り。
柏木由紀は歌って踊っているときには非常に魅力的なのだけれど、芝居をしたり静止画像になったりすると途端に輝きが失せてしまう。 売れているうちになんとかしておかないと先は無いと思うのだけれど、事務所はまたぞろ行われるコップの中の嵐を目の前にした「今」しか考えていないように見える。

伊藤梨沙子
4ページ14!カット、撮影は桑島智輝。
巻中カラー4ページに詰め込まれて些か窮屈では有るのだけれど、巻頭の出来損ないと較べると格段に良い出来。
伊藤梨沙子はまだ駆け出しでグラビア慣れしていないから表情そのものは単調だし、器用にポーズも取れないのだけれど、そこは撮る側が寄ったり離れたり様々な角度から切り取って変化を付けている。
桑島智輝の「なんとかする対応力」にモデルが応えた14カット。 佳品。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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