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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2012-05-05 美、極まれり。 [長年日記]

_ UTB+ 2012 5月増刊

指原莉乃
表紙と巻頭グラビア8ページ4カット、全て見開きでの構成。 撮影は桑島智輝。 オマケで表紙と同じ衣装のポスターが付く。
表紙に「美、極まれり。」とあるが見れば納得の出来。

相変わらず付かないところには哀しいまでに付かないが、全体的には細さは保ちつつ適度に肉が付いて女らしい身体つきになってきた。
それより何より変わったのは、カメラの前で負の感情を出さずに立てるようになったこと。 表情だけでなく、顔や身体の向きから仕草まで、きっちりと仕事が出来ていて過不足が無い。
赤い水着とも下着ともつかない衣装の裾が翻り、小道具の赤い花瓣が舞っているのをシャッタースピードを速めて止めているのだけれど、その撮影手法と指原のモデルとしての仕事が相俟って、止まった時間の中に永遠がある。

何やかやと蔑む方向で言われがちな指原莉乃であるが、私は質の高い仕事をしていると思う。

インタビュー部分でソロデビューにあたってやりたいことを訊かれ、指原先生答へて曰く。

ちっちゃいライブがしたいな。 オリジナルが4曲出来たから、AKB48のユニット曲を借りてきて全部で6曲くらいのミニライブ。
あと本当にいい曲なんで、私のことが好きじゃなくてもいいから一人でも多くの人にカラオケで歌ったもらえたらいいな、と思います。

結果的にプロモーションはあんな事になってしまったが、指原本人はぶれていない。
上っ面しか見ない奴に叩かれると言うのも売れた人間の背負う宿命ではあるのだけれど、それにしても切ない。

和田彩花
6ページ7カット、撮影は細居幸次郎。
紆余曲折ある中で厭でも大人びざるを得ない状況下に置かれている訳だが、陳ね媚びる事無く順調に育ってはいる。
屋内と曇天の屋外。 細居幸次郎らしい淡々と描き出したポートレート。

足立梨花
7ページ6カット、見開き1箇所。 撮影は桑島智輝。
衣装3パターン、バレエをモチーフに白と黒で二面性を見せる趣向はナタリー・ポートマンのあれからの発想だと思うが、白の方がモデル本来の良さに近いのではないかと思う。

渡辺美優紀(NMB48)
7ページ9カット、撮影は佐藤裕之。
まだ全容とまでは行かないが、渡辺美優紀の本性の欠片は捉えたグラビア。
面相も体形も粒揃いのNMB連中と並べると、正直言って中の上くらいにしか見えないのだけれど、こうして一人取り出してじっくり撮ってみると、深みに嵌まると病膏肓な人気の理由が窺い知れる。

背は高からず低からず、それなりに出たり引っ込んだりはしているが肉感的と言う程でもなく、容貌も童顔でも大人びた女優顔でもなく(吉田喜重が好きそうな顔ではあるが)、捉えどころが無いのだけれど、視界に入ると妙に目を引く。

水着より着衣、厚着であればあるほど艶が増す不可思議。
4ページ目。 酒場と思しき扉の前に赤いコートでしどけなく佇む図などは、ついこの間高校を出たばかりとは思えない妖しさ。 始まったばかりなのに既に世紀末的。 ゾラとか荷風がモデルにして書きそうな Femme fatale. こんなハニートラップなら、寧ろ引っ掛かって死にたい。

3ページ目下段、アウトフォーカスの脹脛。 だいぶ後ピンなのだけれど最早そんなことはどうでも良く(写真論なんざ此の際犬にでも喰わせろ!!)、この空気感に引き擦り込まれる。
若い人には解らないかもしれないが、知らない方が幸せなことも世の中には多い。

NMB48 チームN(與儀ケイラ、城恵理子、島田玲奈、谷川愛梨、木下百花、肥川彩愛)
6ページ6カット、撮影は佐藤裕之。
二人ずつ組ませてそれぞれ2ページ。 自由に振舞わせると子供っぽい部分が出過ぎたり、「まつろはぬもの」の血が騒ぎすぎる厄介な連中の動きと感情を抑制することによって、造形美を抽出することに成功。
このあたりはカメラマンの意図したものなのか編集者の指示なのか判然としないが、巧い。
木下百花もこうして黙って立っていれば実に可愛らしい。 元が良いから下手打ちゃ魚屋の店先の鰤のアラにしか成り得ないような血糊にまみれた姿でも、凄絶の美に昇華される。

木﨑ゆりあ
6ページ8カット、撮影は桑島智輝。
奇を衒わずに可愛らしく撮ることに専念。
渡辺麻友がイメージの固定化を嫌ってか忌避しつつあるハーフツインであるが、AKB48界隈で今これをやって嵌まるのは木﨑ゆりあなのではなかろうか。
ハーフツインは人生の或る短い一時期に、限られた人間しか出来ない髪形であり、それが似合うというのも運命の悪戯。 極めて頂きたい。

岩田華怜・武藤十夢(AKB48)
6ページ10カット、撮影は門嶋淳矢。
夜の屋外で制服、青味がかった光のスタジオでキャミソールにホットパンツを合わせた部屋着的なもの。 安易に水着にしないのは良い。

頭撫でたり、頬を突いたりする牧歌的な写真は屋外で。 もう少し湿り気を帯びた親密な写真は屋内で。
丸みを帯びた岩田と直線的な武藤の対比。 武藤の首から鎖骨に掛けての線の美しさを、心持斜めからから切り取ることによって描き出し、岩田の柔らかな線は正面から。

武藤が思わぬ拾い物。 衒いも気負いも無くカメラの前に立てていて、実に良い表情。
いきなり水着にしなかったからこその物かもしれないが、浅草軽演劇みたいな名前からは想像もつかない美形であった。

杉咲花
4ページ6カット、撮影はサトウノブタカ。
UTB の美点として、カメラマンを名前で使わない事を挙げて良いと思う。 アイドルグラビアとは畑違いだからこそ撮れる写真もある。
3ページ目あたりで微妙に逃していたりもするが、ピント薄めで押して勝負をする撮影手法は面白い。
1ページ目は全てが噛み合っている。眼福。
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# Dwightsa (2014-02-04 01:29)

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「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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