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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


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酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2012-07-08 バニラビーンズ三昧の週末 [長年日記]

_ バニラビーンズ「ノンセクション」インストアイベント(山野楽器成城コルティー店)

小田急線成城学園前駅に繋がる商業施設の二階、吹き抜けになった小体なイベントスペースでのライブ。
小田急や東急沿線のこうしたショッピングモールは、建物の構造も入っている店舗の種類も(客筋も)郊外型のそれとは異なる。 所得と学歴の差なのだと思うが、自分の知らないものを「知らない」と言う理由に於いて馬鹿にして掛かる傾向が少なく、一旦足を止めたら最後まで見て行く人も多かった。

外ハネ担当のリサが昨年まで成城大に在学していたので、御学友と思しき女性客もちらほら。
在学中は休日に来たことはあまり無かったとのことで、人が多いことに驚いていた。 四階のグランファミーユ・シェ松尾には、よくランチを食べに来ていたそうで、このあたりの「らしい」エピソードも微笑ましく。

土地柄に合わせてか「トキノカケラ」「ノンセクション」「エルスカディ」とお洒落系の三曲。 スピーカーからの出力も上品。
暗黙のドレスコードと言うか、普段は長年の洗濯で布地が透けかけたようなヨレヨレのティーシャツを着ているような客もとりあへず襟付きのシャツを着て来ており、手拍子メインで振りコピーは控え目。
同調圧力が掛かったのではなく、「りさこさまの地元(・・・の、ようなもの)」「りさこさまに恥はかかせられない」・・・と言う各自の判断が結果的に同調したのではないかと思う。
優先観覧スペースに椅子が並び、その周りに人垣。

天井が半透明で、曇ってはいたが自然光が柔らかく廻り、それに色温度高めのスポットライトが三階から2灯。 光線の加減で、二人が動くたびに白いワンピースの陰翳が身体の線を美しく描き出していた。
この辺りが件の写真集に不足している「品のある色気」なのだけれど、それについては別項にて。 スカートの丈を詰めたり、襟刳りを深くすれば良いと言うものではないのである。

或る程度売れないと、また売れ過ぎてしまってもこうした小規模商業スペースではイベントを打てない。
かつて通った大学の在る街への凱旋と言う祝祭感も心地良いイベントであった。

「追記」
新宿は見ても見なくても後悔は薄そうだったが、成城だけは見ておきたかったので、諸事多端の中、一寸無理をして遠出をしてみた。
「バニラビーンズを売りたい」と言う客の総意が、同調圧力ではなく個々の自由意志の同調と言う形で現れていたように思う。
良いものだから売れるとは限らないのは世の常であるが、良いものであるだけに売れて欲しいと切に思う。



「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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