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墨田ペトリ堂の身辺雜記 「二面楚歌」


ペトリあんてな
二面楚歌 断章
二面楚歌 グラビアレビュー備忘録
寒空文庫(仮)
写真日記二面楚歌 隠居所
petri's fotolife
酒田へ行きたい
ザ・インタビューズ

投票などするな!

投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。
投票を依頼してくる連中など無視せよ。
連中は諸君の敵だ、連中は権力を握りたがっている。
すべての政治家はそれが共和派であれ、王党派であれ、
共産党であれ、われわれの敵だ、
投票用紙を破り捨てろ、
投票箱をぶち壊せ、
候補者だけでなく、選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ。


1933年11月 CNT(Cofederacion Nacional del Trabajo)の声明より


2012-09-17 次の時代が始まりつつある [長年日記]

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 39号

巻頭に鈴木愛理、巻中にモーニング娘。、巻末にスマイレージ。 一号丸ごとハロープロジェクトで固めた布陣。
オマケピンナップは、表が鈴木愛理で裏がモーニング娘。 名実ともに ℃-ute が看板を背負う時代。

鈴木愛理
巻頭グラビア7ページ13カット、撮影は細居幸次郎。
プール、学校、夏祭り、海の見える散歩道の4場面で構成。
プールで真昼間に撮ったカットは流石に眩しそうなのだけれど、眩しさを逆手に取った上手い撮り方。
夏祭りは夜の縁日。 ストロボをバッチリ当てたカットは興醒めだが、その場に在る光も生かして撮ったカットは味わい深い。
光が柔らかく廻った、夕闇迫る海辺の散歩道。 愁いを帯びた表情で〆る構成の妙。
しかし鈴木愛理、随分大人びてきた。 ピンナップの白いセーラー服も、良く撮れている。

モーニング娘。(石田亜佑美、工藤遥、鞘師里保、道重さゆみ)
巻中グラビア6ページ12カット、撮影は飯塚昌太。
全員で1ページ、個別で1ページ1カット、最後に集合で1ページ1カット。
飯塚昌太にしては珍しく敢えて貶すほどでもない写真。 可も無く不可も無く。 道重さゆみの一本調子な表情がカメラマンの腕を象徴。
最初のページの四隅のコマにそれぞれを配置した割付けは上手かった。

スマイレージ
巻末グラビア5ページ12カット、撮影は長野博文。
自覚的過ぎて切迫したところもあり、一寸息苦しくもあるが、色々有ったことが表情に深みを加えていることは間違いない。
4ページ目5ページ目が良い。

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 40号

大島優子
巻頭グラビア8ページ7カット、見開き1箇所。 撮影は桑島智輝。
前半は白ロリ、間をおいて後半はブラックウィドウ。 衣装より大島優子そのものがノースロップ P-61。
衣装もバックもライティングもバラバラな3パターン、それに合わせて過不足なく仕事をする大島優子にシャッポを脱ぐ。
肌の質感にリアリティの欠片も無いのが瑕と言えば瑕だが、そんな物ぁこの際どうでも良くなる出来。

乃木坂46(生駒里奈、白石麻衣、橋本奈々未)
7ページ18カット、撮影は小池伸一郎。
3人並べて1ページ、1人ずつ1ページ1カット、後半はスナップを並べる構成。
個別のカットが良い、空間構成の引き出しが多い。 三人三様の撮り方で差異を際立たせつつ、三人並べたカットでは類似性を示す演出。

AKB48 ウェイティングガールズ
5ページ5カット、撮影は桑島智輝。
AKB48グループから埋もれがちな連中を引き上げる企画。 皮肉なことに載る頃には二人辞めていると言う奇禍。
本誌掲載は1ページ1カットで然程良いとは思わなかったが、ヤングジャンプの公式サイトで見られるアザーカットの入山杏奈が良い。
もう少しずれていれば載った筈であり、入山も微妙に運が無い。

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 41号

篠崎愛
8ページ16カット、撮影は樂満直城。
髪のあしらい方、水着の種類の多さから、力の入った撮影であることは察せられるのだけれど、写真そのものの出来はさてはて。
大人になりかけの童顔と言う難しさは有るにしても、一寸ちぐはぐ。
篠崎愛の表情の種類は多いので、引き出し方・あしらい方に係る部分の問題。

おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!
調べても正式表記の判らない本年度のおはガールのグラビア、3ページ7カット。 撮影は桑島智輝。
子供は守備範囲外なので割愛しようかとも思ったが、紋切り型のポーズと笑顔な割でありつつも変化は付いており、なかなか良かった。

麻倉みな
4ページ7カット、撮影は栗山秀作。
栗山らしい彩度と湿度高めのこってりした写真。
バスの時刻表から撮影場所を考えたりしつつじっくり見る。
夏の蒸し暑さ、下町の廂間の風を感じるグラビア。

_ 週刊ヤングジャンプ 2012 42号

日南響子
7ページ7カット、撮影は桑島智輝。
身体の線の美しさと表情の良さの両方が上手く引き出されており、写真の上がりが非常に良いので、構成もシンプル。
日南響子は綺麗に見える角度が広くて、切り取る角度によって印象が変わる。 極端な話、口の開き方閉じ方、閉じた唇の引き結び方一つでも表情が変わり、曲げた指の一本にも感情が宿っている。
桑島智輝の今年の仕事の中でも出色であるし、日南響子のグラビアとしても過去最高の出来ではないかと思う。
2ページ目のペタり座って軽く振り向いたカットが秀逸。

この7ページの為だけにでも320円払って損は無い。

星名美津紀
6ページ6カット、撮影は長野博文。
童顔で肉感的な娘を敢えて長野博文で撮ったのが奏功、他誌で見た下卑た視線で舐めまわすようなものにはなっておらず、歳相応の可愛らしさと不相応な肉感のアンバランスなバランスが上手く引き出されている。


「按ずるに筆は一本也、箸は二本也。 衆寡敵せずと知るべし」
斎藤緑雨


文責:墨田ペトリ堂
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