西麻布の交差点から少し南青山寄りの路地裏にあるギャラリー イー・エムで開かれていた写真展を見てきた。
ヴィム・ヴェンダースの『ベルリン・天使の詩』(Der Himmel über Berlin)から着想したと言う、モノクロのみの、小品を中心とした展示で、全紙が何点かある他は全てキャビネ。 それを何枚か組み合わせたり、一点で飾ったり。
冬のベルリンの曇天、小さい画面、覗き絵の小宇宙。
兎に角、プリントが美しい。 デジタルからのモノクロームプリントでここまでのものが出来るようになっていたとは。
そしてライティングが良い。 ほの暗い室内に、暖色系の照明を眩しく無い角度で。
黒から灰色にかけての色調が豊富で、長く見ていても飽きない。 見れば見るほど、一枚のプリントの中に発見がある。
単焦点のレンズを開けて撮ったカットが多い。 寄って撮ったものはアウトフォーカスも美しく。
教会の長椅子を撮ったものが心に残った。
キャビネなら額装込みでも頑張れば買える値段がついており、大いに悩む。
売る気満々の画廊などでは興が削がれるが、こうしてさりげなく価格を明示してくれるのは有り難い。
コラム置き場に
批評と審査 (私の規範について)
をアップロード。
アイドル楽曲大賞批判に深入りしすぎたので、自戒の意味も込めて改めて私の規範について記してみた。
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